排水管からトントン音がするのはなぜ?原因・放置リスク・対処法を徹底解説

排水管から「トントン」という音が聞こえると、
「何か故障しているのでは?」
「放置しても大丈夫?」
と不安になる方も多いのではないでしょうか。
一時的な音であれば問題ないケースもありますが、配管のつまりや劣化、固定金具の緩みなどが原因で発生している場合もあります。
異音をそのまま放置すると、水漏れや排水トラブルにつながる可能性があるため、原因を見極めることが大切です。
助手柴そこでこの記事では、排水管からトントンと音がする主な原因をはじめ、放置してよいケースと注意が必要なケース、自分でできる対処法、業者へ依頼すべきタイミングまでわかりやすく解説します。
「排水管からトントンと音がする原因は何?」
「このまま放置しても大丈夫?」
といった疑問を解消し、排水管から異音がする主な原因や放置するリスク、自分でできる対処法、業者へ依頼すべきケースや費用相場までわかる内容になっています。
- 排水管から「トントン」と音がして原因が知りたい方
- 異音を放置しても問題ないのか不安な方
- 自分でできる対処法を知りたい方
- 水漏れやつまりなどのトラブルを未然に防ぎたい方
- 業者へ依頼すべきタイミングや費用相場を知りたい方
排水管のトントン音は放置しても大丈夫?


排水管から聞こえる「トントン」という音には、さまざまな原因があります。
気温の変化による自然な現象であることもあれば、排水管のつまりや劣化など、点検が必要なケースもあります。
まずはどのような原因が考えられるのかを確認し、異常かどうかを判断することが大切です。
自然現象で問題ないケース
排水管のトントン音は、必ずしも故障やトラブルが原因とは限りません。
特に、配管の伸縮や排水時の水圧・空気の流れによって発生する音は、住宅では珍しくない現象です。
例えば、次のような場合は様子を見ても問題ないことが多いでしょう。
- お湯を流したときだけ音がする
- 朝晩など気温差が大きい時間帯に音がする
- 排水時のみ一時的に音がする
- 排水の流れは正常で、水漏れや異臭もない
排水管の伸縮による音
排水管は樹脂製(塩化ビニル製)であることが多く、温度変化によってわずかに膨張・収縮します。
このとき、配管が壁や固定金具に触れることで「トントン」「コツコツ」といった音が発生することがあります。
例えば、お湯を流した直後や朝晩の気温差が大きい時間帯にだけ音がする場合は、配管の伸縮が原因である可能性があります。
このようなケースでは異常ではないことも多く、音以外に水漏れや排水不良がなければ、すぐに修理が必要になることは少ないでしょう。



一般的に、近年建てられた住宅では塩化ビニル管(PVC)が採用されているケースがほとんどです。
一方、築30~40年以上の住宅やマンションでは、鋳鉄管が使われていることがあります。


排水時の水圧や空気の流れによる音
排水管の中では、水だけでなく空気も一緒に流れています。
そのため、水を一気に流した際に水圧や空気の流れが変化し、「トントン」「コンコン」といった音が発生することがあります。
特に、浴室やキッチンで大量の水を流したときや、洗濯機の排水時などに音がする場合は、このような現象が原因のことがあります。
ただし、以前は音がしなかったのに突然鳴り始めた場合や、音が徐々に大きくなっている場合は、排水管のつまりや通気不良が関係している可能性もあるため注意が必要です。
修理や点検が必要なケース
トントン音に加えてほかの異常が見られる場合は、配管のつまりや固定金具の緩み、劣化などが原因となっている可能性があります。
特に次のような症状がある場合は注意が必要です。
- 以前より音が大きくなった、頻繁に鳴るようになった
- 排水の流れが悪くなっている
- 「ゴボゴボ」という音も一緒に聞こえる
- 排水口から嫌な臭いがする
- シンク下や床、壁に水漏れがある



異音とあわせてこれらの症状が見られる場合は、排水管のつまりが進行している可能性があります。
市販のパイプクリーナーで改善することもありますが、症状が改善しない場合は水道修理業者への相談がおすすめです。
配管の固定金具が緩んでいる場合
排水管は建物内で固定金具によって支えられています。
しかし、経年劣化や振動によって金具が緩むと、排水時の振動で配管が動き、「トントン」と音が鳴ることがあります。
この状態を放置すると、配管への負担が大きくなり、水漏れや配管の破損につながる可能性もあります。
特に、音が毎回同じ場所から聞こえる場合や、壁の中から振動が伝わるような場合は、固定部分に問題がある可能性も考えられます。
ウォーターハンマーとの違い
排水管の「トントン」という音は、ウォーターハンマー現象とは異なる場合がほとんどです。
ウォーターハンマーとは、蛇口や洗濯機の給水を急に止めた際に、水の圧力が配管へ伝わることで「ドン」「ガン」といった衝撃音が発生する現象を指します。
一方、排水管のトントン音は、排水時の水や空気の流れ、配管の伸縮、固定金具の緩みなどが原因となるケースが一般的です。
ただし、音がどこから発生しているか判断しにくい場合もあります。



蛇口を閉めた直後に音がする場合は給水管、排水したときに音がする場合は排水管の可能性が高いでしょう。


マンション・賃貸でトントン音がする原因
マンションやアパートなどの集合住宅では、自宅だけでなく上下階や隣の部屋で水を使った際に、排水管から「トントン」「コツコツ」と音が聞こえることがあります。
建物内では複数の部屋で排水管を共有していることが多く、水や空気の流れが配管を振動させることで音が伝わるためです。
また、建物の構造によっては、壁や床を通して音が響きやすい場合もあります。
そのため、異音が聞こえたからといって、必ずしも自宅の排水管に異常があるとは限りません。
ただし、自宅で排水したときだけ毎回音がする、水漏れや異臭を伴う、以前より音が大きくなったといった場合は、排水管のつまりや劣化などが原因の可能性があります。



賃貸住宅では、自分で配管を分解・修理せず、まずは管理会社や大家さんへ相談することをおすすめします。
共用部分の配管が原因であれば、管理会社が対応してくれるケースもあります。
音がする場所別に考えられる原因
排水管の異音は、発生する場所によっても原因が異なります。キッチンや浴室、洗面所、トイレなど、どこから音がしているのかを確認すると、原因を絞り込みやすくなります。
キッチンの排水管
キッチンでは、油汚れや食べかすが排水管に蓄積しやすく、つまりによって「トントン」や「ゴボゴボ」といった音が発生することがあります。
また、熱いお湯を流した際に排水管が膨張・収縮し、一時的に異音がするケースもあります。
洗面所の排水管
洗面所では、髪の毛や石けんカス、歯磨き粉などが徐々に蓄積し、排水の流れを妨げることがあります。
異音だけでなく、水が流れにくい、排水口から臭いがする場合は、軽度のつまりが発生している可能性があります。
浴室の排水管
浴室の排水管は、髪の毛や皮脂汚れ、シャンプー・石けんカスが溜まりやすい場所です。
排水時に「ゴボゴボ」「トントン」と音がする場合は、排水トラップや排水管内に汚れが蓄積している可能性があります。
トイレの排水管
トイレでは、大量のトイレットペーパーや異物を流したことによる軽いつまりで異音が発生する場合があります。
排水管のトントン音がするときの対処法


排水管からトントンと音がする場合は、原因によって適切な対処法が異なります。
自然現象であれば様子を見ても問題ありませんが、つまりや配管の不具合が原因の場合は、早めに対処することでトラブルの悪化を防げます。
まずは自分で確認できるポイントから試してみましょう。
排水口や排水管のつまりを確認する
原因が排水管のつまりである場合は、まず排水口の状態を確認しましょう。
キッチンであれば油汚れや食べかす、洗面所や浴室では髪の毛や石けんカスなどが溜まることで、水や空気の流れが悪くなり、異音が発生することがあります。



排水の流れが以前より悪くなっている場合は、つまりが進行している可能性もあるため、早めに掃除を行うことが大切です。
パイプクリーナーで排水管を掃除する
軽度のつまりであれば、市販のパイプクリーナーで改善することがあります。
パイプクリーナーは排水管内の油汚れや髪の毛などを溶かし、排水の流れを改善する効果が期待できます。
ただし、完全につまっている場合や長年蓄積した汚れには効果が十分に得られないこともあります。
また、製品ごとに使用方法や放置時間が異なるため、説明書をよく確認して使用しましょう。


業者が来るまでにできる応急処置
排水管から異音がする場合は、無理に配管を分解したり修理したりするのは避けましょう。症状によっては悪化するおそれがあるため、まずは被害を広げないための応急処置を行うことが大切です。
排水をできるだけ控える
異音の原因が排水管のつまりや劣化である場合、大量の水を流し続けると症状が悪化することがあります。
特に排水の流れが悪い、水が逆流しそうな場合は、キッチンや浴室などの使用をできるだけ控えましょう。
無理に使用を続けると、水漏れやあふれの原因になる可能性があります。
水漏れしている場合は止水栓を閉める
異音とあわせて水漏れが発生している場合は、被害が広がる前に止水栓を閉めましょう。
止水栓を閉めることで水の供給を一時的に止められるため、床や壁への被害を最小限に抑えられます。
その後は無理に使用を続けず、水道修理業者へ点検を依頼することが大切です。
なお、止水栓の場所が分からない場合は、住宅全体の元栓を閉めることで応急的に水を止められる場合があります。


排水管の寿命は何年?


排水管は半永久的に使えるものではなく、素材や使用環境によって寿命があります。経年劣化が進むと、異音だけでなく水漏れやつまりなどのトラブルが発生しやすくなるため、耐用年数の目安を知っておくことが大切です。
排水管の耐用年数
排水管の寿命は素材によって異なりますが、一般的な目安は次のとおりです。
| 排水管の素材 | 耐用年数の目安 |
|---|---|
| 塩化ビニル管(PVC) | 約30~40年 |
| 鋳鉄管 | 約30~40年 |
| 排水ホース(蛇腹ホースなど) | 約10~15年 |



ただし、耐用年数はあくまで目安です。使用頻度や排水するもの、メンテナンス状況によっては、寿命より早く劣化することもあります。
劣化すると起こる症状
排水管が劣化すると、さまざまなトラブルが発生しやすくなります。
代表的な症状は以下のとおりです。
- 「トントン」「ゴボゴボ」などの異音が頻繁にする
- 排水の流れが悪くなる 排水口から悪臭がする
- シンク下や床に水漏れが発生する
- 排水管にサビやひび割れが見られる
交換が必要になるサイン
排水管は、掃除や部分的な修理では改善できない場合に交換が必要となります。
特に次のような状態は、交換を検討する目安です。
- 排水管にひび割れや穴が開いている
- 修理しても水漏れを繰り返す
- 排水管全体にサビや腐食が広がっている
- 築30年以上経過し、一度も排水管を交換していない
- 高圧洗浄やつまり除去を行っても症状が改善しない
排水管の交換は建物の構造によって工事内容が異なるため、自分で判断するのは難しい場合があります。
異音や水漏れなどの症状が続く場合は、水道修理業者に点検を依頼し、修理で対応できるのか交換が必要なのかを確認してもらうと安心です。
水道修理業者への相談が必要なケースと費用相場


排水管のトントン音は自然現象であることもありますが、異音が続いたりほかの症状を伴う場合は、専門業者による点検や修理が必要になることがあります。
ここでは、業者へ相談したほうがよいケースと、依頼した場合の費用相場を紹介します。
業者へ依頼したほうがよいケース
排水管からトントンと音がするだけであれば、必ずしも修理が必要とは限りません。
しかし、異音が続いたり、排水不良や水漏れなどほかの症状を伴う場合は、配管のつまりや劣化が進行している可能性があります。
放置すると修理費用が高額になるケースもあるため、異常を感じたら早めに点検を依頼することが大切です。
音が日に日に大きくなっている
以前より異音が大きくなったり、排水のたびに必ず音がするようになった場合は、配管の固定不良や劣化、つまりなどが進行している可能性があります。
自然に改善することは少ないため、一度点検を依頼するのがおすすめです。
水の流れが悪い・水漏れや異臭が発生している
排水の流れが悪い、水漏れや異臭を伴う場合は、排水管の不具合が進行している可能性があります。放置せず、早めに専門業者へ点検を依頼しましょう。
排水管の劣化や破損が疑われる
築年数が古い住宅では、排水管そのものが劣化しているケースもあります。
配管にひび割れや接続部のゆるみがあると、異音だけでなく水漏れや建物への被害につながる可能性があります。
自分で原因を判断するのは難しいため、異常が続く場合は専門業者による点検を受けると安心です。
排水管修理・点検の費用相場
排水管の修理費用は、原因や作業内容によって異なります。
軽度のつまりであれば比較的安価で済むこともありますが、高圧洗浄や配管交換が必要になると費用は高くなる傾向があります。
| 作業内容 | 費用相場 |
|---|---|
| 排水口のつまり除去 | 5,000~10,000円 |
| 排水管の高圧洗浄 | 15,000~40,000円 |
| 排水管の部分補修 | 10,000~30,000円 |
| 排水管交換 | 30,000~100,000円 |



建物の構造や配管の状態、作業内容によって費用は変動する場合があります。事前に見積もりを取り、作業内容を確認してから依頼すると安心です。
排水管の異音を予防する方法


排水管のトントン音は、日頃の使い方や定期的なメンテナンスによって予防できる場合があります。配管への負担を減らすことで、異音だけでなくつまりや水漏れなどのトラブル防止にもつながります。
熱湯を直接流さない
住宅で多く使われている塩化ビニル製(PVC)の排水管は、一般的に60℃前後までの排水を想定して設計されています。
瞬間的であればもう少し高い温度に耐えられる場合もありますが、100℃近い熱湯を繰り返し流すことは推奨されていません。
熱湯を直接流すと、排水管が膨張・変形しやすくなるだけでなく、接続部分やパッキンに負担がかかる可能性があります。
また、急激な温度変化によって配管が伸縮し、「トントン」「コツコツ」といった異音の原因になることもあります。



パスタのゆで汁や鍋のお湯などを捨てる際は、少し冷ましてから流すか、水を一緒に流して温度を下げるようにしましょう。
油や異物を流さない
キッチンでは油をそのまま流さず、新聞紙やキッチンペーパーなどに吸わせて処分しましょう。
また、食べかすやコーヒーかすを流さないようにすることも重要です。
洗面所や浴室では、髪の毛や綿棒、ティッシュなどが排水管のつまりを引き起こす原因になります。
排水口ネットなどを活用すると、異物の流入を防ぎやすくなります。
定期的に排水管を点検・メンテナンスする
築年数が古い住宅では、排水管の劣化や固定金具の緩みが原因で異音が発生することがあります。
異音が続く場合や築30年以上経過している住宅では、一度専門業者による点検を受けると安心です。
また、マンションや戸建てでは定期的に排水管の高圧洗浄を実施することで、汚れの蓄積を防ぎ、つまりや異音などのトラブルを未然に防ぎやすくなります。
よくある質問(FAQ)
排水管からトントンと音がするのは故障ですか?
必ずしも故障とは限りません。配管の伸縮や排水時の水圧、空気の流れによって音が発生することがあります。
一方で、排水の流れが悪い、水漏れや異臭を伴う場合は、つまりや配管の劣化が原因の可能性もあるため、早めに点検を受けることをおすすめします。
排水管のトントン音は放置しても大丈夫ですか?
音だけでほかに異常がなければ、すぐに修理が必要ではないケースもあります。ただし、異音が大きくなったり、頻繁に発生するようになった場合は注意が必要です。水漏れや排水不良などの症状がある場合は、放置せず専門業者へ相談しましょう。
マンションで排水管からトントン音がするのは普通ですか?
マンションでは、自室だけでなく上下階や隣室の排水によって音が伝わることがあります。そのため、一時的な異音であれば心配ないケースもあります。ただし、音が以前より大きくなった場合や、水漏れ・異臭などを伴う場合は、管理会社や専門業者へ相談すると安心です。
まとめ


この記事のポイントをまとめると、次のとおりです。
- 排水管から「トントン」と音がする原因は?
配管の伸縮や水圧・空気の流れ、固定金具の緩み、つまりなどさまざま
- とくに問題ない場合の見分け方
音だけでほかに異常がなければ、自然現象である可能性もある
排水の流れが悪い、水漏れや異臭を伴う場合は、配管の不具合が進行している可能性がある
マンションや賃貸では、共用の排水管や建物の構造によって他の部屋の排水音が聞こえることもある
- 自分で対処できる?
軽度のつまりであれば、排水口の掃除やパイプクリーナーで改善できる場合がある
- 水道修理業者へ点検を依頼するべきケースは?
異音が大きくなる、頻繁に発生する、原因が分からない場合
排水管のトントン音は、必ずしも故障とは限りません。しかし、放置すると大きなトラブルにつながるケースもあります。
音以外の症状もあわせて確認し、異常が続く場合は早めに専門業者へ相談することで、水漏れや高額な修理を未然に防ぎやすくなります。





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