パイプクリーナーの使い方を徹底紹介!種類別の手順と注意点


パイプクリーナーには『粉末』『薬液』のほかに、『ワイヤー式』『空気圧式』といった種類があります。
『粉末』『薬液』タイプは詰まりや悪臭予防に使用しますが、『ワイヤー式』『空気圧式』タイプは詰まり抜きに効果的です。
水回りの排水口のメンテナンスを怠ると、悪臭や詰まりが発生する原因となるため、使用別に合ったパイプクリーナーを使用していきましょう。
この記事では、パイプクリーナーの種類別の使い方と特徴を詳しく解説していきます。
併せてパイプクリーナーの種類別に、使用時の注意点についてもご紹介しますので、是非最後までご覧ください。
【この記事を読んで欲しい人】
- 排水が詰まって困っている
- 頻繁に詰まりが発生する
- 下水の悪臭がする
- 排水管をキレイにしたい
- 自分で詰まりを直したい
パイプクリーナーの効果


パイプクリーナーは詰まりの原因となる汚れの除去やヌメりや悪臭予防に効果的です。
パイプクリーナーには、『粉末』『薬液』『ワイヤー』『空気圧式』があります。
『粉末』『薬液』 | 『ワイヤー』『空気圧式 |
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詰まりを予防する | 詰まりを解消する |
中でも『薬剤のパイプクリーナー』は、詰まりそのものを解消するのではなく予防するのが大きな使用目的です。
対して『ワイヤータイプ』や『空気圧式』のパイプクリーナーは、詰まりの原因自体に効果を発揮します。
パイプクリーナーの種類と特徴


以下では、それぞれのパイプクリーナーの種類や特徴についてご紹介します。
価格帯や購入場所、使用することのメリットやデメリットについても解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
薬液タイプ
薬液タイプのパイプクリーナーは除菌を行ったり、ヌメりの原因である汚れを取り除く効果がある製品です。
定期的な排水口掃除として排水口に液状の洗剤を流し込み、一定時間放置して使います。
粘度の高いジェルタイプのものは、排水口にしっかりと膜が密着し洗浄力も強いです。
月に1回は定期的に粉末タイプのパイプクリーナーを使用して、汚れがこびり付きにくいキレイな排水管を保つことが大切です。
薬液タイプのパイプクリーナー | |
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価格帯 | 300円~1,000円 |
購入場所 | ドラッグストア、ホームセンターなど |
薬液タイプのメリットとデメリット
薬液タイプはただ排水口に流してしばらく放置するだけなので、価格も安く誰でも普段の掃除で使用できるのが最大のメリット。
定期的に使用することで、ヌメりや排水管の詰まりを予防できるだけでなく、悪臭予防にも効果があります。
デメリットとしては、排水口の詰まりや頑固な汚れの除去には大きな期待はできません。
他の洗剤などと一緒に使用すると、有毒ガスが発生してしまう危険性もあるので取り扱いには注意が必要です。
粉末タイプ
粉末タイプのパイプクリーナーは、排水口に粉末を振りかけて使うタイプです。
粉末を振りかけた排水口部分に水を流しこむことで激しく発泡し、汚れが浮かび上がってきます。
この泡を洗い流すことで排水口全体に泡が行き渡るため、排水管内の広い範囲の洗浄を一度に行うことができます。
汚れを洗い流したり、詰まりの原因となるこびり付きなどを予防するのが主な目的の製品です。
粉末タイプのパイプクリーナー | |
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価格帯 | 300円~1,000円 |
購入場所 | ドラッグストア、ホームセンターなど |
粉末タイプのメリットとデメリット
粉末タイプのメリットは、水に溶かしたときに発砲する泡によって排水管を広範囲洗浄できることです。
定期的に粉末タイプのパイプクリーナーを使って掃除することで、悪臭やこびり付きを防ぎ、詰まりを予防する効果が期待できます。
デメリットとしては、粉末タイプのパイプクリーナーは薬液タイプと同じく、詰まりを解消するほどの強い洗浄力はありません。
また、強く発砲する強力な薬剤のため、取り扱いの際は注意が必要です。
ワイヤー式
詰まりに直接的な効果を発揮するワイヤー式のパイプクリーナーは、細長いワイヤーの先にブラシが付いています。
液体や粉末タイプのパイプクリーナーでは除去できない、排水口の奥の詰まりの原因を削り落としながら除去できるタイプです。
ワイヤー式パイプクリーナーを使うことで汚れに直接アプローチができるため、水道修理業者も利用するアイテムのひとつです。
ワイヤー式パイプクリーナー | |
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価格帯 | 1,000円~3,000円 |
購入場所 | ホームセンターなど |
ワイヤー式のメリットとデメリット
ワイヤー式のパイプクリーナーの大きなメリットは、排水口の詰まりの原因に直接働きかけて詰まり抜きができることです。
トイレでのトイレットペーパーの詰まりも、このワイヤー式のパイプクリーナーを使用すればほぼ確実に詰まりを解消できます。
ですが、ワイヤー式パイプクリーナーを使うときは力任せに押し込まないように注意する必要があります。
無理やり力任せに押し込むと排水管を傷めてしまい、深刻なトラブルを引き起こしてしまう可能性があります。
ワイヤータイプのものは排水管の中で壊れてしまうと、取り除くことが困難になってしまうリスクもあります。
空気圧式
空気圧式は、空気圧を利用したパイプクリーナーです。
排水口にラバー部分のカップを密着させて思い切り引き抜くことで、詰まりの原因を解消します。
『すっぽん』と聞くとトイレで使用するイメージが高いですが、キッチンや浴室などの排水管掃除にも使用できます。
空気圧式は薬剤タイプと違って日常的なお手入れでの使用ではなく、排水管が詰まったときなど緊急時のトラブルで役立つパイプクリーナーです。
空気圧式パイプクリーナー | |
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価格帯 | 100円~1,500円~ |
購入場所 | 100均、ドラッグストア、ホームセンターなど |
空気圧式のメリットとデメリット
ラバーカップのメリットは、100均でも販売しているため気軽に購入可能で、詰まりを解消する効果が高いことです。
ワイヤー式のパイプクリーナーや、ラバーカップなどのパイプクリーナーは詰まりをしっかりと取り除くことができる工具です。一度購入してしまえば、何度も繰り返して使えるという大きなメリットがあります。
デメリットとしては空気圧式パイプクリーナーを引き抜く際に汚水が跳ね返って、壁や床を汚してしまうことがあります。
空気圧式パイプクリーナーを使うときは、事前に必ず養生シートなどを利用して壁や床を養生するようにしましょう。
また、水に溶けない異物を流したことで起きた詰まりは、空気式パイプクリーナーでは解消できない点に注意してください。
パイプクリーナーの使い方と手順


以下では、排水口の詰まりや汚れを取り除くことができる、パイプクリーナーの使い方についてご紹介します。
それぞれ使用の際には注意するポイントもあるので、しっかりと把握しておくようにしましょう。
液体タイプのパイプクリーナーの使用方法
液体タイプのパイプクリーナーを利用する際は、しっかりと換気を行うことが大切です。
また、できるだけ粘性と濃度の高い製品を選ぶことでより高い洗浄力を発揮することができます。
ただし他の洗剤や薬剤と混ぜて使用してしまうと、有害なガスが発生する危険性があります。必ず液体タイプの薬剤単体で利用するようにしましょう。
55℃程度のぬるま湯を流すとより効果的です。
熱湯は排水管を傷めてしまう可能性があるので、決して流さないようにしましょう。
粉末タイプのパイプクリーナーの使用方法
粉末タイプのパイプクリーナーを使用するときは、排水口に直接粉末を振りかけます。
次に水を流し込んで、排水管の中で一気に発泡させて汚れの原因である油やカビなどを浮かせます。
しっかりと時間をおくことでジワジワと汚れを浮かせる効果が発揮されるので、焦ってすぐに洗い流さないようにしましょう。
液体タイプと同じく、粉末タイプのパイプクリーナーも他の洗剤と合わせて使用してしまうと危険です。
クエン酸は、お酢やポッカレモンなどでも代用できます。ただし、お酢は臭いきつく感じられることがあるので使用の際はご注意ください。
ワイヤー式パイプクリーナーの使用方法
ワイヤー式のパイプクリーナーを使用するときは、使用箇所をしっかりと養生シートなどで汚れないように対策しましょう。
ワイヤー式のパイプクリーナーを使用するときは、ゆっくりとワイヤーを配管の奥へ差し込んでいきます。
奥で詰まりの原因に当たった感触があれば、押し出したり引いたりして詰まりを少しずつ解消していきます。
このとき、ワイヤー部分を力任せに押し込まないようにしましょう。
ワイヤー部分を勢いよくガシガシと動かしてしまうと、排水管が傷んで水漏れの原因になる危険性があります。
最後に薬剤タイプのパイプクリーナーで排水管内を掃除することで、詰まりを防ぐことができます。
空気圧式パイプクリーナーの使用方法
ワイヤー式と同じく空気圧式のパイプクリーナーを使用するときは、まずしっかりと養生シートで汚れないように対策します。
排水口に水が溜まっていることを確認して、しっかりと密着するようにラバーカップのラバー部分を押し込んでいきます。
空気がしっかりと抜けて真空状態になれば、今度は一気に引き抜きます。
この時にゴポゴポと音がすれば詰まりが抜けた証です。
詰まりが解消されるまで、この手順を何度か繰り返して押引きを行うようにしましょう。押し込むときのコツは、ゆっくりと丁寧に押し込んで、引き抜くときは一気に引き抜くことです。


パイプクリーナーについて良くある質問


以下ではパイプクリーナーについてよくある質問をまとめています。
解答も併せてお伝えしていますので、ぜひ参考にしてみてください。
液体や粉末タイプははトイレ詰まりに効果あるの?
一部の業務用製品などは尿石などの詰まりを溶かす働きを持っているものもありますが、根本的な詰まりの解決策にはなりません。
トイレの詰まりにはスッポンや、真空式パイプクリーナーが有効です。
トイレの詰まりの原因であるトイレットペーパーなどの水溶性物質の詰まりは、パイプクリーナーでは溶かすことができないためです。
また、トイレに付着する尿石はアルカリ性のため、同じアルカリ性のパイプクリーナーでは尿石を溶かすことができません。
ジョンソンの公式HPにも、「トイレットペーパーなどの物質を分解することは難しい」と説明が記載されています。
ワイヤー式や空気圧式を使用した後のメンテナンスは?
使い終わった工具はしっかりと洗い流して、水分を蒸発させた後に直射日光が当たらない場所で保管しておくようにしましょう。
乾かす際に直射日光に当ててしまうと、ラバーカップのゴム部分が劣化してしまいます。洗剤などを使用してしまうと防菌加工が剥がれてしまうことがあるので、正しい管理方法で清潔に保管するようにしましょう。
パイプクリーナーの成分に違いはある?
薬剤のパイプクリーナーの主成分は、2種類あります。
深刻な髪の毛の詰まりを溶かしたいのであれば『次亜塩素酸ナトリウム』、キッチンの油汚れには『水酸化ナトリウム』が有効です。
パイプユニッシュ(ジョンソン)は、水酸化ナトリウムと次亜塩素酸ナトリウムが成分に入っています。そのため排水管や排水口の詰まり、臭いを効果的に解消することができます。
水酸化ナトリウム | 水に反応してアルカリ性に変化し、油汚れを溶かす。 |
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次亜塩素酸ナトリウム | 髪の毛や皮脂などのタンパク質を溶かす。 |
液体パイプクリーナーの代わりに代用できるものは?
重曹とお湯、クエン酸が代用できます。
クエン酸は、お酢やポッカレモンなどでも代用できます。ただし、お酢は臭いが少しきつく感じられることがあるので使用の際はご注意ください。
どうしても詰まりが抜けない時は水道修理業者へ任せよう


排水管のつまりをパイプクリーナーで抜けなかった場合は、水道修理業者へ依頼するようにしましょう。
そのまま放っておくと詰まりが余計にひどくなってしまうだけでなく、水漏れの原因にもなってしまうので危険です。
色々な方法を試してかかる時間や費用を考えると、最初から水道修理業者へ依頼した方がコスパも高く確実な方法です。
sns上のパイプクリーナーについての感想や口コミ


トイレ用パイプクリーナーが到着。この前詰まらせて往生したのでこれでひとまず安心。
業者さん曰く最近のトイレは洗浄水量が少ないから詰まりやすいとのこと。洗浄水量を4.8Lから6.0Lに増量しました。 pic.twitter.com/UMOl6tEqD5— ラクサ(梅村ロティプラタ) (@ume_bison) November 20, 2022
洗濯槽のお掃除をしました。と言ってもパイプクリーナー入れて槽洗浄コースポチッとな、しただけ。出てきた汚れが何か拭いて放置された雑巾の臭いで臭かったです
— まめぱん (@mamepan_8) November 21, 2022
流しの排水の具合が良くないので、水道業者を呼ぼうかなとつぶやいたら、大家か管理会社に連絡するといいよと助言された。管理会社に連絡したら、パイプクリーナーをやってみてちょんまげと言われ、やったら直った。耳従う事の大切さ。自分の意思や力なんて、この程度のものである。
— AA松戸ビッグブック(非公式) (@AAMatsudoBB) November 21, 2022
「パイプクリーナー買ってきて自分でやってみて!」と言われてやったら解決しました。
— 優 (@NewSunNow) November 21, 2022
ずっとワイヤー式パイプクリーナーを使っていたんだけど、ゴリゴリ鳴るから配管が削れてるんじゃないか、突っ込んだ後引き上げたワイヤーから汚れた水の飛沫が飛ぶんじゃないか。とあまり積極的に使いたくなかったんだが、真空式パイプクリーナーを買ったら、そんな心配もなく、秒で詰まり解消した。😂
— a-chan ♛[SYWP?] (@pizzicatofive) October 8, 2022
手元になければホースを突っ込んで水を流す。それでダメならパイプクリーナーの類。安いものから試す。詰まりが酷い場合はピーピースルー
— 藤森信吉Shinkichi FUJIMORI (@26Shovkovychna) October 9, 2022
まとめ


この記事では、パイプクリーナーの種類と使用方法や注意点についてご紹介しました。
パイプクリーナーには詰まりを防止するための『粉末や液体タイプの薬剤』、詰まりそのものを取り除く、『ワイヤー式や空気圧式』があります。
それぞれメリットやデメリットがあるので、住まいの水まわりのトラブルに合わせて適切なものを選んで試してみるようにしましょう。