水道業者に修理依頼する機会はあまりないため、いざ業者に依頼しようにも「どうやって業者を選べばいいのか分からない」方も多いはずです。
しかし水道業者の中には激安価格で修理ができると謳い、修理後に高額費用を請求する悪質な水道業者も存在します。
トイレのつまりや排水つまりなどは、今すぐにでも対処してもらいたい思いから依頼して後悔してしまうリスクも。
水道修理業者に依頼する際に重要なのは、『総額でかかる費用』です。
そこで本記事では悪質水道業者に騙されないために、水道業社の見極めのポイントについてご紹介します。
具体的な水道業者の特徴や対処方法について徹底的に解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
【この記事を読んで欲しい人】
- 悪質水道業者の手口を知りたい
- 水道修理業者にぼったくられたくない
- 水道修理業者の選び方を知りたい
- 悪質水道業者の見極め方を知りたい
- 安心して依頼できる水道修理業者を選びたい
水道修理業者の料金体系をまずは理解しよう
水道修理業者のホームページやマグネット広告に『水漏れ修理1,000円~』と記載されているのを見たことがある方も多いのではないでしょうか?
これだけ見ると「水漏れ修理を1,000円でしてもらえるなら安いかも…」と感じますよね。
でもちょっと待ってください!!実はこの金額だけでは修理できないケースがほとんどなので注意しましょう。
依頼後に「1,000円って書いていたのに20,000円も費用がかかった…」なんてことにもなりかねません。
水道修理業者に依頼するときには必ず料金体系を確認して、どのように料金が算出されるのかを知っておく必要があります。
水道修理業者の修理料金の内訳
水道修理業者に水漏れやつまりの修理を依頼する場合、必要となる費用は以下の計算方法で算出されるのが一般的です。
広告に記載されている最安料金は基本料金のみの場合も多いです。
そのため、修理後に想定よりも費用が高くなってしまうといったケースがほとんどとなります。
以下では、水道修理業者に依頼する場合に発生する一般的な費用についてご紹介します。
見積もり・出張料金
見積もりは無料で行っている業者も多いですが、「見積もりのみの依頼」「他の業者とダブルブッキング」などの場合は、見積もり料金が発生することがあります。
また、対応エリアによって出張費が異なるといったケースもあります。
基本料金
基本料金はそれぞれの水道修理業者が設定している『最低でも必要となる費用』のことです。
部品交換を伴わない軽微な調整作業であれば、基本料金のみで修理してもらえることもあります。
ただ、広告に『水漏れ修理3,000円~』と記載されている場合、まるで合計費用のように感じてしまうこともあるかもしれません。
この場合3,000円で修理できるのは、部品調整だけの修理のみであるケースが多いので注意しましょう。
作業料金(工賃)
作業料金は水漏れやつまりの修理に必要な修理業務で行う技術料です。基本的に作業料金は、時間のかかる作業ほど高くなります。
トイレがつまってローポンプなどで対応することができる業務は、作業にかかる時間も短くなります。また、軽微な作業なので比較的作業料金が安くなります。
しかし、便器脱着や高圧洗浄などをしなければつまりを解消できない場合は、手間がかかるため作業料金が高くなってしまいます。
部品代
修理の内容によっては部品交換が必要になります。
例えば蛇口が劣化して交換しなくてはならない場合は、作業料金や基本料金に水栓本体の費用が加算されます。
洗濯機などで使う単水栓は比較的単純な構造で価格も安いです。
ですが、お風呂などで使うサーモスタット混合水栓などは、種類によっては40,000円以上するケースもあります。
パッキンなどの部品や水栓本体の料金、取り扱っている種類は業者によって異なります。
諸費用
諸費用(雑費)とは、金額を個別に書くほどでもない項目を指します。
例えば「運搬費」「廃材処分費」「消毒代」「消耗品の使用」などです。
キャンセル料金
キャンセル料がかかる水道修理業者には注意しましょう。
キャンセル料には、『見積もりした後のキャンセル』と『契約後のキャンセル』の2つがあります。
基本的に契約後のキャンセルに費用が掛かるのは仕方がありません。水道業者側も、補修部材や材料を仕入れていたりするためです。
ただし、見積もり後のキャンセルに費用が掛かる水道修理業者は、悪質業者である可能性があります。
複数の業者に依頼する『相見積もり』を行う場合、キャンセル料が必要になる業者だと、断ることができずに後悔してしまうことも。
また、「見積もりした後にキャンセル料がかかるくらいなら…」と修理を依頼すると、悪質業者の思惑通りに作業をさせられてしまいます。
早朝深夜・祝日の割増料金
早朝や深夜、祝日に水道修理を依頼するときは、別途割増料金が発生しないかも重要です。
水道修理業者には、24時間年中無休で対応している業者も多く存在します。
しかし実際には割増料金として8,000~10,000円が上乗せされる場合が多いため注意が必要です。
料金に了承した上でどうしてもすぐに修理してほしい場合は問題ありませんが、時間帯や曜日によって割増料金が発生しないかは念のため確認しておきましょう。
水の救急隊であれば「早朝・深夜割増料金」「祝日料金」は発生しません。
駐車場料金
水道修理業者が現地へ駆けつける際には、車を使用することが殆どです。
駐車場が自宅にある場合は事前に空けておけば問題ありませんが、駐車場がない場合近くのパーキングに停めることになります。
その場合駐車場料金が1,000~2,000円程度修理費用に加算される場合があるので、あらかじめHPなどで確認しておくと安心です。
悪質水道業者を見極めるポイント6選
悪質水道業者はそれぞれ手口が異なりますが、共通している特徴があります。
以下の5つのポイントに当てはまる場合は、悪質水道業者の可能性が高くなります。
他社と比較して安すぎる・高すぎる
費用を他社と比較して見積もりも行っていないのに、激安価格を提示されたときは、悪質水道業者である可能性が非常に高くなります。
悪質水道業者は広告などで『水漏れ修理300円~』などの安すぎる料金で集客しているのが特徴ですが、これは完全におとり広告です。
実際には数百円で修理できず、なにかしらの理由を付けて金額を上乗せしていきます。
また、反対に費用が高すぎると感じた場合は、決してその場で依頼せずに別業者からも見積もりを行ってもらうようにしましょう。
法人名や所在地の記載がない
ホームページを確認したときに、会社概要のページが設けられていないような水道業者には絶対に依頼しないようにしましょう。
運営会社や会社の所在地などの記載がなく、サービス名のみが掲載されている場合は悪質水道業者である可能性が高いです。
ホームページで確認するべきこと
- 法人名(法人番号)
- 所在地
- 連絡先(電話番号)
- 事業内容
- 代表者名
- 設立日
特に連絡先が記載されていない場合は、修理後にトラブルが発生しても連絡すら取れずに泣き寝入りになってしまうリスクがあります。
口コミを探しても見つからない
ネットで口コミを探しても見つからない水道修理会社には注意が必要です。
悪質水道業者はトラブルを回避するために頻繁にサービス名を変更します。
また、インターネット広告などを使って集客するときに、複数の架空サービス名を使っている可能性があります。
ある程度の成果を出すとすぐにサイトは破棄されて、また新しいサービス名で広告を出して集客するのが一連の流れです。
飛び込み営業・電話営業を行っている
飛び込み営業や電話営業などを行ってくる水道業者には注意する必要があります。
「現在近くで工事を行っているのですぐに向かえる」「今ならキャンペーンでお得に修理することができる」などの提案は鵜呑みにしないようにしましょう。
悪質なケースでは水道局の名前を出して訪問してくることもありますが、この場合は悪質水道業者どころの話ではなく詐欺被害になります。
絶対にその場で契約せずに、その場で身分証を確認して管轄の水道局に問い合わせるようにしましょう。
見積書の作成を行わない
悪質水道業者は、契約前に見積書を作成しないことが多いです。
口頭で「○○円くらいで修理することができます」とあやふやな説明だけをして、工事後に高額請求してくるケースも決して珍しいことではありません。
ですが、見積書は契約前に提示されるものです。見積もり書は依頼主にきちんと作業内容を伝えて、安心して依頼できるように作成するのが基本です。
見積書の作成を行わない業者には焦ってもその場で依頼しないように注意しましょう。
説明が曖昧で対応が雑
見積もり作成時にこちらの質問や疑問に対して、まともな回答をしてくれない場合は悪質水道業者である可能性が考えられます。
難しい専門用語ばかりを並べて分かりやすく説明してくれない場合も、その業者には依頼せずに別の業者を選ぶようにしましょう。
作業内容が不透明な水道修理業者は、無事に修理をしてもらっても疑念が残ってしまいます。
「放置していたら大変なことになります」「時間を取って見積もりに来たんだから困ります」など、依頼時に高圧的な態度の場合はとくに要注意です。
悪質水道業者に騙された場合はクーリングオフを利用する
悪質な水道修理業者に依頼して、高額請求されてしまった場合は『クーリングオフ制度』が利用できることがあります。
まずは自分で判断せずに、1週間以内にお住まいの地域の消費生活センターへ相談しましょう。
クーリングオフ制度は契約日から8日以内に申請する必要があります。
悪質な契約だと判断された場合は、クーリングオフ制度を利用して契約を破棄することができます。
クーリングオフが適用できないケース
クーリングオフ制度はすべてのケースで利用できるわけではないので注意しなければなりません。
契約を事前にきちんと行い、料金について納得した上で適切に修理が完了している場合は、クーリングオフ制度の利用は難しくなる場合があります。
また、業者側が話に応じない場合も適用が難しいです。
実際に交わした契約書や見積書などの書面は重要な証拠となるので、きちんと保管しておいてください。
悪質水道業者の一覧には要注意
悪質水道業者に騙されないために、各地域ごとの悪質水道業者一覧を探している方も多いのではないでしょうか?
実際に検索候補に以下のようなキーワードが多く並んでいます。
・水道工事 高額請求 業者名 名古屋
・水道業者 悪質 一覧 大阪
・水道業者 悪質 一覧 千葉
・水道工事 高額請求 業者名 札幌
・水道工事 高額請求 業者名 横浜
・水道工事 高額請求 業者名 神戸
このような検索結果を見ると、どれだけ多くの方が苦労して水道修理業者を選んでいるのかが分かりますよね。
しかしながら、1つ注意しておくべきポイントがあります。
それは『悪質水道業者は複数のサービス名を使っている』ということです。「業者名は違っても元の会社は同じだった!」なんてこともあります。
悪質水道業者はトラブル発生時に特定されないように、すぐにサービス名を変更するため一覧などで探すことが難しいのが特徴です。
プロの水道修理業者が実際に悪質水道業者を探してみた!
インターネットから手軽に依頼することができる業者も多いので、水道修理業者を探すときはまずはネットで調べるという方も多いはずです。
ただ、誰でも簡単にサイトを作れるこの時代では、ネット上に悪質な業者や架空サイトが多く問題視されているのも現状です。
そこでプロの水道修理業者が、実際に悪質水道業者を探してみました。
悪質水道業社を見分けるポイントとして、ぜひ以下の項目を参考にしてみてください。
水道修理業者Aの場合~基本料280円(税込み)~
ネットで『水漏れ 水道業者』で検索し、スポンサーに表示された広告に『水漏れ修理基本料金280~』と記載された水道修理業者を発見しました。
内容を確認してみると、注意書きに『基本料金のみの作業はございません』の表記がありました。
そして納得できない場合はキャンセル可能とありますが、別ページにて『キャンセルの際は割増料金を頂きます』の文言になっていました。
水道修理業者Bの場合~300円で対応可能~
水まわりのすべてのトラブルが300円~対応可能だと広告を出している水道修理業者です。
平均価格のみを記載しており、水道修理にかかる300円が基本料金なのかどうかも不明。
また、非常に小さい文字で工事費や備品代が別途かかる場合がある、10万円以上の料金となる場合もあるとも記載されています。
この場合は、別途費用を高額で請求される可能性が高いです。
水道修理業者Cの場合~激安で対応~
こちらの水道修理業者も同じく、わずか数百円の料金で蛇口の修理を行うことができると謳った広告を出しています。
しかし、よく見ると法人名が業者Aと同じになっていました。
サービス名を複数使い分けて、様々なところから集客しているようです。サイトの作りはまったく異なり、まるで別会社のようにしています。
他と同じく料金説明に関するページはないので、実質的に「どのくらいの費用がかかるのか?」については一切分かりません。
実際にあった悪質水道業者の手口
悪質な水道修理業者の被害は全国各地で起きています。
実際に東京都水道局でも、以下のような内容の注意喚起を行っています。
仮に電話帳の広告やホームページ、チラシなどを見て水道修理業者に依頼した結果、部品交換のみで修理できる内容であったとします。
悪徳業者の場合は、『型式が古く部品がない』と不実を告げて全体を交換するような業者が多いので注意してください。
参照:東京都水道局ホームページ
説明に納得してから契約をすることが大切です。
悪質水道業者の手口①不要な工事
【不安をあおってくる】
各家庭にチラシを配布し、緊急時の応急処置を依頼したお客さまに対して、パッキン交換等、簡易な修理で済むにも関わらず、「水栓を交換しなければいけない」などと言い、不要な工事を勧める。
悪質水道業者の手口②高額請求
【後から高額請求】
「蛇口の水漏れ○千円から、作業前に見積りしますので安全」などと広告し、申込時に「見積りをしてから作業に入るから大丈夫」とお客さまを安心させて、実際には正確な見積りを出さず、修理後に予期しない高額な代金を請求する。
信頼できる水道修理業者の選び方
水道修理業者に依頼する場合「どんな水道修理業者が本当に信頼できる業者なの?」とお悩みの方も多いと思います。
優良業者を見極めるには、以下の3つに注目するようにしましょう。
水道局指定工事店を選ぶ
水道修理業者に依頼するときには必ず『水道局指定工事店』を選ぶようにしてください。
水道修理業者には大きく分けて『水道局の指定業者』と『非指定業者』が存在します。
水道局指定工事店は『給水装置工事主任技術者』の国家資格を保有する者が在籍しています。
水道局から給排水設備の工事を適切に行うことができると認められている業者です。
反対に非指定工事店は、パッキンの交換やつまりの解消などの、軽微な作業しか行えません。
保有資格や指定工事店番号が記載されていると安心ですが、下請けの地域の工事店と提携しているような会社もあります。依頼時に「指定工事店が来ますか?」と確認してみましょう。
お住いの市区町村に、水道局指定工事店と付け加えて検索すれば自治体のホームページからも確認することができます。
例え水道局指定工事店であっても、お住いの自治体水道局から認定を受けていなければ給排水管の水道工事などの施工は行えません。
明朗会計で安心して依頼できるところを選ぶ
水道修理業者に依頼するときは、明朗会計で安心して依頼できるところを選ぶようにしましょう。
作業料金だけでなく、基本料金や早朝料金の有無、別途手数料がかかる可能性があるかどうかを確認しておくことが重要です。
依頼前にある程度の費用を自分自身で計算しておくと、比較的安心して見積もりしてもらうことができます。
見積もり書を確認したときに『水漏れ修理一式20,000円』と内訳が分からない業者には、絶対に依頼しないようにしてください。
どこの水漏れ修理に、どのような修理をしてどの部品が必要なのかをはっきり見積もりに記載されている業者を選びましょう。
出張料・見積もり料が無料
水道修理業者を選ぶときは、出張料や見積もり料が無料のところを選ぶようにしましょう。
複数の業者に見積もりを依頼する『相見積もり』を行う場合にも重要視したいポイントです。
ただ、出張料金や見積もり料金がかかるからといって費用が高くなるわけではありません。
出張料金や見積もり料金がかかる代わりに、基本料金や作業料金が割安価格になっているケースも多いです。
水の救急隊であれば「見積無料」「出張費無料」です。見積を見て頂いてから、じっくり検討して頂く事が可能です。
水道修理業者のまとめサイトで口コミや評判を確認しよう
水道修理業は参入障壁が低く、誰でも簡単に仕事を始めることが可能です。
そのため、日本全国の水道修理業者や職人さんの技術や対応力の差はかなり大きいです。
サービス・知識・技術・経験・対応力など、同じ水道修理会社の中でも人によって大きな差があるのも事実です。
修理費用を払う以上、《丁寧》で《知識》が豊富で《技術》の優れた人に修理に来て欲しいものですよね。
そんなときは口コミやまとめサイトを活用してみるのも一つの手段です。
ただし、全ての口コミを鵜呑みにするのではなく、できるだけ多くの口コミを見た上で《良い》《悪い》の判断をするようにしてください。
また、弊社ではお友達の紹介などで『修理スタッフの名前』を指名して頂くことも可能です。
『次回もこの人に修理して欲しい』『丁寧な人だったから友達に紹介したい』など、ご希望がございましたら受付スタッフにお申し付けください。
まとめ
水道修理業者は全国に数多く存在します。
その中でも実際に高額請求を行う悪質水道業者によって、被害に遭われている方が多いのも事実です。
水漏れや排水につまりが発生していると、つい焦ってしまいがちですが、まずは落ち着いて対処することが重要です。
水道修理業者選びに困ったときには、ぜひこの記事でご紹介した『悪質水道業者を見極めるポイント』を参考に、失敗のない業者選びをしていただけると幸いです。
水のトラブルなら水の救急隊へ
水の救急隊なら即日対応可能です!
口コミや実績から水道修理業者を比較しよう
水道修理業者を判断する材料として、口コミサイトや公式サイトの修理実績などを確認するのもおすすめです。水道屋さんの口コミをまとめたサイトも多くあるので、そちらを確認したり、SNSを確認するのもいいかもしれません。
地域密着型の修理業者を選べば安心
一刻を争うような水のトラブル発生している場合、水道修理業者をじっくり選んでいる場合ではないと思われる方もいるかもしれません。
そんな時は、地域密着型の水道屋さんを選ぶといいでしょう。
家の近くの水道修理業者を見つけておけば、早ければ30分以内に修理を始めてもらえる場合があります。
近くの水道屋さんなら市区町村単位で近くの水道屋さんを探すことができます。