日常生活で起こると困るトイレつまり。皆さんの中にも一度は経験したことがあるという方もいるのではないでしょうか。排水ができないことで焦る気持ちがある一方、「放置しておけばそのうち治るだろう」と、軽い気持ちをお持ちの方もいると思います。
確かに、放置しておいても治るトイレつまりもありますが、すべてがそういうわけではありません。
そこで本記事では、自然に治るトイレつまりとそうでないものを徹底解説します。あわせてトイレつまりが起こった際に、行ってはいけない対処法もご紹介していきますので、万が一トイレつまりを起こしてしまった際の参考にしてください。
- トイレつまりが自然に治ると思っている人
- 自然に治るトイレつまりを知りたい人
- 自然に治らないトイレつまりを知りたい人
放置してもトイレつまりが治る条件とは?
まずはトイレつまりが自然に解消する条件をご紹介していきます。
トイレつまりが自然に解消する条件は、様々な要因が絡み合っていますが、主につまっている物質の特性やどこにつまっているか、つまってからの時間経過などが大事になってきます。トイレつまりが自然に解消するための条件について、以下で詳しく解説します。
下記以外の場合は、放置して解消されることはないので、然るべき対処法でトイレつまりを解消するようにしてください。
短い時間でつまりが解消されている
トイレつまりが1時間以内〜一晩のうちに解消されている場合には、自然に解消したと考えて良いでしょう。この場合、水に溶けやすい少量の物質がつまっていたのではないかと考えられます。
ただし、もし一晩経ってもトイレのつまりが解消されていない場合は、水に溶けにくいものなどがつまっていることが考えられ、自然に解消する可能性は低いので、何かしらの対処をしなければなりません。
そのため、定期的なメンテナンスや適切な使用を心掛け、トイレのつまりを日頃から予防することが必要になってくるのです。
つまっている量が少ない
トイレつまりが自然に解消するための条件として、つまっている物質が少量であることも挙げられます。少量の物質であれば、水の流れによって簡単に流れ出る可能性が高く、時間の経過とともに徐々に解消されることが多いからです。
逆に言うと、つまっている物質の量が多いほど、つまりの解消には時間がかかる可能性が高くなります。また、水に溶けやすいトイレットペーパーや排泄物であっても、水が溜まっている部分に見え隠れしているようであれば、自然に解消することは難しいので、つまりを解消するための対処が必要になるでしょう。
つまっているものが水に溶けやすい
トイレつまりが自然に解消する条件の一つに、つまっているものが水に溶けやすい物質であることが挙げられます。水溶性の物質であれば、時間とともに水の流れによって徐々に溶けて排水される可能性が高まるからです。
例えば、トイレットペーパーや排泄物などであれば、一旦自然に解消するかどうか様子を見てみても良いかもしれません。
自然に治るトイレつまりとは?
ここでは、トイレつまりが自然に治るケースを見ていきましょう。面倒なことになりそうなトイレつまりですが、時間が経つことで解消される可能性もあるので安心してください。
水が少しずつ流れている
トイレつまりの状態によっては、水が少しずつ流れるケースがあります。これは、つまりの原因物質が水に溶けやすく、少量ずつ流れていく時に起こる現象です。特に、一時的なつまりや軽度のつまりの場合には、少しずつ流れることが多いでしょう。
この場合には、様子を見てある程度時間を空けてから水位が下がっているか確認してみてください。もし水位が下がっているのであれば、自然の流れにまかせて時間を置くことで、つまりが解消される可能性があります。
どのくらいの時間でつまりは自然に解消される?
ここまで解説してきたように、つまりの状態によって解消時間は異なります。つまりの原因が、水に溶ける物質だとはっきりしている場合には、早いものであれば1時間以内、遅ければ一晩かかることもありますが、時間をおいて様子見してみるのもいいでしょう。
ただ、自然につまりが解消されるのを待つことができないという場合には、つまりを解消するための対処法を試してみるのもおすすめです。
トイレつまりが自然に解消するのには、原因となる物質の性質や量、流れ方などが影響しています。トイレットペーパーや排泄物が原因である場合は、水に溶けやすい性質があるため、時間とともに徐々に解消される可能性があります。ただし、つまりが解消されない場合や状態が悪化する場合には、専門業者に相談することが重要です。
つまりの原因が排泄物
排泄物を大量に流したり、少量の水で流したりした場合も排泄物が流れきらず、排水パイプ内でつまりを引き起こすことがあります。しかし、排泄物は水に溶ける性質があるため、時間とともに徐々に流れていくことを待ってみても良いかもしれません。
もちろん排泄物の量や性質、排水の状態によっては、多少時間の前後はあるかもしれませんが、目安としては1時間から3時間程度をみておくといいでしょう。
つまりの原因がトイレットペーパー
トイレつまりの一般的な原因の一つは、トイレットペーパーが排水パイプ内でつまってしまうことです。ただし、トイレットペーパーは水に溶けやすく、時間とともに徐々に流れていくことがあります。
特に量が少なく、状態が比較的緩やかであれば、トイレットペーパーが徐々に分解され、流れていくことでつまりが解消されるかもしれません。
ただし、気を付けなければいけないのが、海外製のトイレットペーパーを使用している場合です。厚手で肌触りのいい海外製のトイレットペーパーは、インターネットなどでも手軽に購入することができ、最近人気の商品となっています。
しかし、日本製のトイレットペーパーと比べると水に溶けにくいうえにつまりやすいというデメリットがあるので注意が必要です。そのため、海外製のトイレットペーパーを使用する際には、こまめに流すなどして、トイレがつまらないように日頃から配慮しましょう。
つまりの原因がトイレに流せる商品
「トイレに流せる」と記載されている商品がありますが、使い方を間違えるとつまりの原因となるので注意が必要です。例えば、トイレに流せるトイレクリーナーやおしり拭き、最近はペーパータオルやハンドタオルなどは、適切な使用量や流し方を守らないとつまってしまうことがあります。
これらの商品は水にすぐ溶けるものもあれば、一定時間で徐々に溶けていくものもあります。もしトイレがつまってしまった場合にも、少量であれば、時間とともにつまりが解消される可能性がありますが、大量に流してしまうと自然に解消するまでに半日から丸1日かかることもあります。
そのため、トイレに流せる商品については、少量ずつ流す、もしくはトイレに流さずごみ箱に捨てるなどの対処をするのがいいでしょう。
トイレつまりが自然に治らないケース
ここまではトイレつまりが自然に解消されるケースについてご紹介してきましたが、そうではないケースもあります。トイレのつまりが自然に解消されそうにない場合、どれだけ時間をかけても解消されることはないので注意が必要です。
トイレつまりを放置しても自然に治らないケースについて、以下で説明していきます。
紙おむつや生理用品がつまったとき
紙おむつや生理用品は、吸収性を持つ素材であり、水に溶けずに固まる性質を持っています。そのためトイレに流すことは適していません。
万が一、紙おむつや生理用品をトイレに流してしまった場合、時間とともに水を吸収して膨れ上がるため、トイレがつまってしまい、さらに自然に解消されることはほとんどないので注意しましょう。
固形物がつまったとき
固形物がトイレに流れ込んだ場合もつまりの原因となります。固形物はほとんどが水に溶けにくい物質で作られているため、排水パイプでつまりを引き起こす要因となるからです。
一度つまると、自然の流れや水の圧力だけでは解消が難しく、専門業者の介入が必要になる可能性が高い傾向にあります。
尿石がたまっている
尿石は、尿から成分が析出して固まったものであり、特に排尿時に尿に含まれるカルシウムが固まってできます。これが排水パイプ内に蓄積し、トイレつまりの原因となってしまう場合があるのです。
特に尿石は水に溶けにくく徐々に成長するため、こまめな清掃をしていない場合、放置するとトイレつまりが発生してしまう可能性があります。
つまりを繰り返してしまう原因とは?
トイレつまりが自然に解消された後、繰り返し同じつまりを起こしてしまうという話をよく耳にしますが、それにはいくつかの要因が影響しています。下記に要因をピックアップしましたので、確認してみてください。
要因をしっかりと理解し、対処することで、トイレつまりの再発を予防することができます。
トイレットペーパーを大量に使用している
一つの主要な原因は、トイレットペーパーを過剰に使用することです。大量のトイレットペーパーを一度に流すと、水に溶けず塊となってしまい、つまってしまうことがあるからです。
特に水に溶けにくいトイレットペーパーや厚手のものなどによってトイレがつまってしまった場合には、解消するのが難しくなってきます。
解決策
- トイレットペーパーの適正な量を使うことが重要です。必要最低限の量を使用しましょう。
- トイレットペーパーを使う際に、少しずつ流すよう心掛けてください。
節水している
節水のために流す水量を抑えると、トイレつまりが発生する可能性が高くなります。流れる水量が十分でないと、排水管内のゴミや汚れが適切に流れないためです。
解決策
- 節水は重要ですが、十分な水量でトイレを流すよう心掛けてください。排泄物を流す際は「小」ではなく「大」で流すようにしましょう。
尿石が溜まっている
尿石は尿中の成分が析出して固まったもので、排水パイプ内に蓄積されるとつまりの原因となります。特に尿石は時間が経つにつれて蓄積されてしまう傾向にあるので注意しましょう。
解決策
- 尿石の蓄積を防ぐため、定期的にトイレの掃除を行いましょう。尿石が溜まる前に予防することが大切です。
トイレつまりのときにやってはいけない対処法
トイレがつまると、様々な手段を講じて解消しようする方も多いですが、対処方法を誤ると状況を悪化させてしまうこともあるため注意が必要です。
ここでは、トイレがつまった際、避けるべき対処法について、詳しく解説します。
熱湯を使う
トイレつまりの解消法を調べると、お湯で解消するという方法をよく目にするかと思いますが、熱湯を使うのは絶対に避けましょう。
便器の素材は熱湯に弱く、60℃以上の熱湯を流すと便器が割れてしまう可能性があり、2次被害を及ぼす可能性があるからです。もしお湯を使ってトイレのつまりを解消しようとするのであれば、50℃前後のお湯で行うようにしましょう。
放置する
トイレつまりが発生した際に放置してしまうと、つまりがさらに悪化する可能性が高まるだけでなく、トイレの状態が悪化し、場合によっては修理の費用や手間が増えることもあるので注意が必要です。
毎回自然に解消されるからと放置する方がいますが、何度もつまりを起こすということは、根本的な原因が解決していないということであり、放置し続けることでより重大なトラブルに発展してしまう可能性があることを覚えておいてください。
そのため、トイレつまりが自然に解消される場合であっても、繰り返しているのであれば原因をしっかり究明しましょう。
間違った道具の使い方をする
トイレのつまりを解消するために、市販されているトイレつまり解消のための道具を使用する場合、説明書をしっかり読んで、正しい使用方法で使うようにしましょう。
また、硬い棒状のものや尖った道具を使用する際には、トイレの排水パイプや便器を傷つける可能性があるので注意してください。
まとめ
この記事では、トイレつまりが自然に治るケースについて詳しく解説してきました。
トイレつまりは、普段の生活に起こり得るトラブルであるため、「トイレつまりは勝手に治るもの」と決めつけている方も多くいます。確かに、トイレットペーパーや排泄物など、水に溶けて自然に解消されるケースもありますが、場合によってはそうではないケースもあるので注意が必要です。
もしトイレがつまってしまった場合には、自然に治ると思い込まず、適切な処置を施すことが大切です。また、トイレのつまりを繰り返さないためにも、普段から様々な予防やメンテナンスを行うことも必要になってきます。
快適な生活ができるよう、トイレの使用方法を十分理解し、トイレつまりのトラブルを未然に防ぐように心がけていきましょう。
水のトラブルなら水の救急隊へ
水の救急隊なら即日対応可能です!
口コミや実績から水道修理業者を比較しよう
水道修理業者を判断する材料として、口コミサイトや公式サイトの修理実績などを確認するのもおすすめです。水道屋さんの口コミをまとめたサイトも多くあるので、そちらを確認したり、SNSを確認するのもいいかもしれません。
地域密着型の修理業者を選べば安心
一刻を争うような水のトラブル発生している場合、水道修理業者をじっくり選んでいる場合ではないと思われる方もいるかもしれません。そんな時は、地域密着型の水道屋さんを選ぶといいでしょう。家の近くの水道修理業者を見つけておけば、早ければ30分以内に修理を始めてもらえるかもしれません。
近くの水道屋さんなら市区町村単位で近くの水道屋さんを探すことができます。