『水道水は直接飲んでも大丈夫?』『生水はお腹壊すんじゃない?』と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
特に、地方から引っ越しをされる場合は東京や大阪などの大都会は水も汚れていそう…と不安になる方もいらっしゃると思います。
そのように水道水に対して疑問や不安を感じている方のために、この記事では『水道水は飲めるのか?』と『水道水を飲むリスク』について解説していきます。
日本の水道水に含まれる成分や、水質基準についても併せて解説していきますので、ぜひ最後までご覧下さいね。
【この記事を読んで欲しい人】
- 水道水を飲むことに抵抗がある
- 赤ちゃんが水道水を飲んでも大丈夫か知りたい
- 浄水器について理解を深めたい
- 水道水に含まれる成分や危険性について知りたい
- 水道水をおいしく飲む方法を知りたい
日本の水道水はそのまま飲んでも大丈夫?
まず先に結論からお伝えすると『日本の水道水はそのまま飲んでも大丈夫!』です。
世界的に見ると、国土交通省が2018年に発表した調査では「水道水を直接飲める国は9か国」しかありません。
このように水道水を飲める国はほとんどありません。
なので、「水道水は直接飲まないほうがいい」と感じてしまう事は、間違ってはいません。
ですが、日本の水道水は安心して水道水を飲めるように、水道法に基づく非常に厳しい水質検査で常に管理されています。
そこで気になるのが、水道法で定められた水質基準がどの程度信頼できるものなのか?という事です。
水道法で基づく水質基準は『水質基準51項目』『水質管理目標設定27項目』『要検討45項目』をすべて満たし安全性を確保しています。
1Lあたりの含有量をきちんと管理することで、水道水を安全に飲めるように管理するために存在しているのが水質基準です。
ここからは、さらに水道水について深堀していきます。
東京の水道水でもおいしく飲むことができる
『東京の水を飲んだらお腹を壊す』と聞いたり言われたことがある方もいると思います。
これは時代も背景にあります。
『都会の水=汚い』というイメージは、高度経済成長期が背景に大きく関係しています。
1950年代から爆発的に東京の人口が増加したことが原因で、『多摩川水系』『利根川水系』『荒川水系』を水源としていた地域では以下の問題が発生しました。
東京の水問題
- 生活排水の増加
- 工業用水の排水問題
- 河川へのゴミや不法投棄
当時の浄水処理施設の技術力不足によって、浄水が間に合わず衛生的に問題のある水を供給する状況を生み出してしまったんです。
東京都は水質問題を改善すべく、1990年頃から浄水処理施設に『オゾン及び生活活性炭による高度浄水処理』を導入しました。
この頃から水道水を安全に飲むことができるように、厳正な水質基準が水道法によって定められました。
平成30年度の『東京水飲み比べキャンペーン』の調査(東京都水道局)では、東京の水はミネラルウォーター並みのおいしさ』だと感じている方が多いといった結果がでています。
中身が分からないようにした水道水とミネラルウォーターを飲み比べてもらい、どちらが美味しかったかを答えてもらった結果、以下のようなデータになりました。
ミネラルウォーターと東京の水道水の味を比較しても、ほぼ味に遜色なく美味しい水だという結果に驚かれている方も多いのではないでしょうか?
全国の方に東京の水の安全性と美味しさを知ってもらうために、東京都水道局は『東京水』を東京都庁舎内、関連施設で販売を行っているほどです。
そもそも水道水の水源はどこ?
水道水となる水を汲み上げる場所のことを『水源』、その水を『原水』といいます。
日本の主な水源は、地表に降り注いだ雨や雪が地下に浸透して河川や湖沼、地下水になった地表水です。
昭和50年度は年間取水量に対するダムの依存率が22%でしたが、平成30年度では47.9%と割合が増しています。(公共社団法人 日本水道協会 水道水源の状況より参照)
地表水の中でも河川水は自然条件によって水質が変わりやすいとされていますが、雨で濁っても水流があるため比較的早く水質は回復します。
ダム湖や湖沼は水質の変化が少ないですが、水流がないため汚濁が回復しづらい特徴があります。
地表水以外にも、地表水が地中に染み込んで流れる伏流水がありますが、自然の力で『ろ過』されているため地表水よりも汚れや濁りが少ないとされています。
各地域によって水源は異なります。お住まいの地域の水道水がどこの水を水源としているのかは、各自治体の水道局ホームページで確認することができます。
原水が水道水になるまでの流れ
各地域で採水された水は、安心して飲めるように浄水処理されてから各家庭へ供給されます。
一般的には以下のような流れで原水が水道水になります。
河川から水を汲み上げる
2.沈砂池
採水した水に混ざった砂や泥を沈める
3.導水ポンプ
浄水場に送水される
4.着水井
送水された水を浄水場で受ける
5.薬品混和池
水の濁りを固める凝集剤を入れる
6.沈殿池
濁りの固まりを沈めて除去する
7.ろ過池
砂や砂利の層で『ろ過』する
8.塩素注入
消毒のために塩素を注入する
近年は通常の浄水処理に加えて『高度浄水処理』を施されることが多くなってきました。
高度浄水処理では、浄水作業に以下の3つの処理が行われます。
強力な酸化力を持つオゾンは、脱臭・脱色・殺菌効果があります。水道水でカビ臭の元となる有機物を分解し、より安全な水道水にします。
粒状活性炭は微細な穴が無数にあり、浄水過程で除去しきれなかった不純物を吸着します。
微生物を使って採水した水に含まれるアンモニアや有機物を分解します。
各地域で採水された水は、水道法で定められた水質基準に基づき、ここで紹介した一連の流れで安心して飲める水道水になります。
水道水に含まれる成分
ミネラルウォーターと水道水はまったく異なる水だと考えている方も多いかもしれませんが、水道水にもミネラルが含まれています。
水道水に含まれているのは主に以下の5つの成分です。
ナトリウム
ナトリウムは体液の浸透圧の調節を行う成分で、『胆汁』『膵液』『腸液』の材料となるミネラルの1つ。
ナトリウムの過剰摂取は血圧の上昇、胃癌のリスクの上昇の要因になる。
カルシウム
カルシウムは骨や歯を構成する成分で、『血液凝固』『筋収縮』に関わるミネラルの1つ。
日本人の食生活で不足しがちな成分。
マグネシウム
マグネシウムはカルシウムと同じく、骨や歯を構成するのに必要不可欠な成分。
カリウム
カリウムは体液の浸透圧の調節、血圧を正常に保つ働きがある。
肝機能が低下している場合や、未発達の乳幼児は摂取量に注意しなければならないこともある。
ケイ素
生命活動を支えるために必要なミネラル。『皮膚』『血管』『骨』『結合組織』『毛髪』『筋肉』『歯』などに存在する。カルシウム補給時に必要不可欠な成分。
条件付きで危険な場合もある
水道水は浄水場で浄化、消毒され上水道へ供給されます。
マンションなどの集合住宅では、敷地内に貯水タンクを設けて各戸へ排水を行うのが一般的でした。
近年では、貯水タンクを使わずにポンプを使って直接給水を行う『直結給水方式』が一般的になっています。
また、戸建ての場合も水道管が経年劣化によって傷んでいたりすると、サビや汚れが混入してしまうことがあります。
特に注意しなければならないのは『鉛管』を給水管として使っている場合です。
日本では水道管が導入された当初、サビにくく加工がしやすいため、鉛管が広く普及してきました。
しかし、鉛管には人体に悪影響を及ぼす危険性があるとして問題視されるようになり、現在は使われることはありません。
鉛が溶け出した水道水を継続的に摂取した場合、『頭痛・関節痛・腹痛・嘔吐・感覚喪失・歩行困難』などの鉛中毒の症状が出ることがあります。
このことから水道水自体は安全でも、給水設備に問題があると健康被害を及ぼすリスクがあることを頭の片隅に置いておきましょう。
水道水に含まれる不純物の種類と危険性が懸念される理由
水道水はそのまま飲んでも健康上の問題はありません。
しかしながら水道水の成分の中には有害となる物質が含まれていることは事実です。
水道法の水質基準によって有害物質の基準値を厳正に定めることで、水道水の安全性が保たれています。
水道水の成分によるリスク
水道水には様々な成分が含まれていますが、有害物質を完全に除去することはできません。
水道水に含まれている主な有害物質は以下の3つがあります。
トリハロメタン
『トリハロメタン』は『水道水を消毒するために使われる塩素』と『原水に含まれる有機物』が反応して生成される『消毒副生成物』です。
トリハロメタンは国際がん研究機関によって『グループB:発がん性の恐れがある』とされています。
そのため、発がん性の恐れがあるといった表現が用いられます。
トリハロメタンに対して『総トリハロメタン』は、法令上の検査項目の名前です。
トリハロメタンの中で4種類のみを指します。
水道水に含まれる総トリハロメタンの基準値は以下の通りです。
クロロホルム:0.06 mg/L
ジブロモクロロメタン:0.1 mg/L
ブロモジクロロメタン:0.03 mg/L
ブロモホルム:0.09 mg/L
水道水は水質基準によって定められているため、トリハロメタンによる悪影響の可能性は低いです。
ただし、水道水に有害物質が含まれているのは事実なので、不安に感じる方も多い要素の1つになります。
トリクロロエチレン
『トリクロロエチレン(有機溶剤)』は塩素化合物の1種です。
廃液による土壌汚染が原因で水道水の原水に混入される恐れがあります。
『金属機械部品等の脱油洗浄』『ドライクリーニング』『香料等の抽出』『染料の溶剤』等として使用されています。
トリクロロエチレンは肝機能障害・中枢神経障害などを引き起こすリスクが考えられます。
ただし、トリクロロエチレンに関しても水質基準(トリクロロエチレンの水質基準改正について)で定められているので、安心して水道水を飲むことができます。
シマジン
『シマジン』は芝生などの除草剤として使用される農薬の1つです。
雨などによって地下水に混ざり原水に混入することがあります。
農薬に関しての目標値は2020年の水質基準の改正によって、より安全な水道水を実現するために新しく基準が定められています。
水道水の水質基準の改正による変化
1958年に『水道法』による水質基準が定められました。
暮らしの中で必要不可欠な水道水を安心して飲めるように、1958年以降複数回、水質基準の改正が行われています。
とくに2003年の水質基準大改正が、水道水の安全性の確保の重要な基盤となっています。
直近では水質基準の改正が2020年に行われています。
水道水の安全性の指標である水質基準の改正で行われたのは『六価クロム』と『農薬』の含有量に関しての項目です。
六価クロムの水質基準値の改正
自然界にほとんど存在しない六価クロムは、水質基準の改正前は水1Lに対しての含有量が0.05mgでした。
2020年の4月1日から1Lあたりの含有量が0.02mgに変更されています。
六価クロムは主に工業要因によって発生する有害物質です。
六価クロムの改正基準となったのは2018年に厚生労働省 食品安全委員会によって発表された『食品健康影響評価』の発表を基にしています。
六価クロムとはどんな物質?
六価クロムは土壌汚染対策法で定められた特定有害物質で、発がん性が確認されています。
セメントの原料の中に含まれる三価クロムには毒性がありません。
しかし、セメントを製造する過程の中で一部が酸化し、六価クロムに変化することがあります。
農薬に関する目標値の改正
水道水の水質基準は『水質管理目標設定項目』に基づいて設定されていますが、全26項目の農薬に関する目標値も改正されました。
水道水の中に僅かに含まれる可能性があるいくつかの農薬に対して、目標値が強化もしくは緩和されています。
水質基準の改正で影響があった農薬の種類は以下の7つです。
強化 |
カルタップ(0.3mg/L→0.08mg/L) セトキシジム(0.4mg/L→0.2mg/L) ベンスルタップ(0.09mg/L→0.06mg/L) |
緩和 |
ジクワット(0.005mg/L→0.01mg/L) プロチオホス(0.004mg/L→0.007mg/L) チオシクラム(0.03mg/L→0.05mg/L) |
新規追加 |
チアクロプリド( - →0.03mg/L) |
すべての項目が強化されたわけではなく、一部が緩和していることに驚いてしまう方も多いのではないでしょうか?
水道水に含まれる可能性のある農薬の目標値が緩和されたのは『健康に与える悪影響が少ない』と判断されたのが理由です。
水道水をそのまま飲む人の割合
水道水をそのまま飲む人は、どのくらいの割合を占めているのか気になる方も多いかもしれません。
2021年2月5日に「どのように水を飲んでいるか?」について、内閣府の全国世論調査が行われました。『水循環に関する世論調査(令和2年10月調査)』
調査結果は以下のようになっています。
問.『あなたは普段、水をどのようにして飲んでいますか?』(〇はいくつでも回答可能)
- 水道水をそのまま飲んでいる 43.9%
- 市販の水を購入して飲んでいる 33.9%
- 浄水器を設置してろ過して飲む 28.0%
- 水道水を煮沸して飲んでいる 18.4%
調査結果を見てみると6割の方が水道水をそのまま飲むことはせずに、市販の水を購入したり、浄水器を使用していることが分かりました。
水道水は安全に飲むことができると分かっていても不安に感じて、なにかしらの対策をしている方が多いんですね。
安全な水道水を飲まない人が多い理由
水道水は水道法によって安全性が確立されていますが「水道水は飲まない」方も多くいらっしゃるはずです。
前述では、水道水をそのまま飲む人が4割しかいないことをお伝えしました。
『安心して飲むことができるはずの水道水を飲まない理由』について、以下では考えられる理由を3つ解説していきます。
おいしくない
「塩素の臭いが気になる」「カルキ臭いのがイヤだ」と感じていませんか?
衛生的に各家庭に送水するために、水道水には規定量の塩素が注入されています。
この残留塩素の独特の臭いが原因で、水道水をそのまま飲まない方も多いです。
水道水を煮沸することで独特なカルキ臭を軽減することができます。
その他にも水道水をおいしく飲むための方法はいくつかあるので、後ほどご紹介します。
給水設備に関して不安がある
水道水をそのまま飲まない理由として多いのが『貯水槽や給水設備に不安がある』です。
水道水の水質は安全でも、水道管が劣化していたり貯水槽のメンテナンス不足を不安に感じている方も多いです。
貯水槽は最低で年1回の清掃が必要だと言われています。
定期的にメンテナンスされていないとカビや藻が発生してしまうためです。
もっとも危険なのは亀裂から汚染水が混入したり、防虫網が破れてネズミや害虫などの混入です。
マンションなどの集合住宅の場合には、貯水槽の管理が徹底されていないと不安に感じてしまいますよね。
貯水槽を使わない直接給水方式の集合住宅も近年では増えてきましたが、給水設備に不安を感じている方は多くいらっしゃいます。
世間一般的なイメージで飲めないものだと認識している
現在は水道法の水質基準の強化によって水道水の安全性は非常に高くなっています。
水道水をそのまま飲んでも問題はないとされていますが、一般的なイメージとして『水道水=そのまま飲むと危険』と認識している方が多いのも現実です。
内閣府による水に関する世論調査(世論調査報告書平成20年6月調査)の水道水の水質に対する満足度の項目において『全ての用途において満足している』割合は50.4%。
『飲み水以外の用途において満足している』割合が39.9%『全てにおいて不満足』割合が8.0%となっています。
半数近くが水質に対して不満を持っているという調査結果がありました。
『水道水をそのまま飲んでいる』方の割合は平成20年の調査によると37.5%になっています。
令和2年に行われた調査によると43.9%と15年以上経ってもわずか6.4%しか向上していません。
この数値の捉え方は人によって異なるかもしれませんが、水道水の安全性を正しく理解していない方は今も多くいらっしゃいます。
ネットで検索しても『水道水飲めない県』『水道水 危険』『水道水 飲める?』などのキーワードで検索している方も多いです。
水道水をおいしく飲む方法
水道水をまずいと感じてしまうのは『残留塩素』が主な原因です。
水道水を消毒するために使われている塩素を完全に除去するのは難しいです。
しかし、ひと手間をかけることで水道水はおいしく飲むことができるようになります。
以下では水道水をおいしく飲む方法についてご紹介します。
沸騰させる
水道水は10分以上煮沸させることで塩素が空気中に蒸発するため、臭いを軽減できます。
沸騰させるときにはフタをせずに冷めるまで待ちましょう。
沸騰させた水は塩素が除去されているため、長期保存することはできません。
冷蔵庫で保存するときには2日~3日を目安として使い切るようにしましょう。
水を冷やす
人間が感じる味覚や嗅覚は温度によって感じ方が異なります。
蛇口からでる水道水の温度は年平均16℃程度です。
夏場は7℃~10℃、冬場は12℃~15℃が水道水をおいしく感じる温度だといわれています。
ただし、冷蔵庫で冷やしすぎると軟水本来のまろやかさを感じにくくなってしまうので注意です。
炭を入れる
水道水1Lに対して100gの炭を入れて1晩寝かせることで、水道水に含まれる塩素が炭に吸着して飲みやすくなります。
またミネラル分の含有量も増えるため、よりまろやかなおいしい水にすることができます。
レモンを入れる
レモンに含まれるビタミンCは水道水の酸化物質を除去する効果があります。
レモン特有のさわやかな香りと酸味でカルキ臭も感じにくくなります。
水道水を飲用水として利用するときにおいしく飲むおすすめの方法です。
コップ1杯に対して1~4滴のレモン汁を入れるか、サーバーに輪切りにしたレモンを数枚入れるようにしましょう。
水を安全においしく飲むおすすめの方法
水道水はそのまま飲めるとわかっていても、水道水をそのまま飲むことに抵抗がある方も多くいらっしゃるかもしれません。
どれだけ水質が安全でも、貯水槽や水道管の劣化していると不安に感じてしまいますよね…。
以下では、暮らしの中で安心して水をおいしく飲む方法について3つご紹介します。
飲用水は市販の水を使う
水道水を飲み水以外に使用して、飲用水は市販のミネラルウォーターを購入するのは1人暮らしの方におすすめの方法です。
家族が多いと水をわざわざ購入しなければならない手間とコストがかかってしまうため、浄水器やウォーターサーバーの導入をおすすめします。
浄水器を使う
浄水器を使うと水道水に含まれているトリハロメタンや不純物などをさらに『ろ過』することができます。
そのため、より安心して水道水を飲むことができます。
浄水器は様々なタイプがあるため、ろ過性能やカートリッジの交換期間などを確認してコスパが良いものを選ぶようにしましょう。
浄水器の選び方とおすすめについては以下の記事でご紹介しています。
ウォーターサーバーを使う
赤ちゃんのミルクに使う水は逆浸透膜を通した『RO水』がおすすめです。
RO水とは、水中の不純物を除去したピュアウォーターに人工のミネラル成分を加えて軟水に調整した水です。
湯冷ましのように煮沸させる手間もかからないので、育児をしているご家庭にはウォーターサーバーの導入もおすすめと言えます。
ウォーターサーバーの選び方やおすすめについては、以下の記事でまとめているのでぜひ参考にしてみてくださいね。
こんな水道水は危険!?飲まない方がいい水道水と注意すべきポイント
浄水場から送水される水は安心しておいしく飲めます。
しかし、水道管や貯水槽の不具合が発生していると危険な場合もあります。
以下のような状況では、水道水をそのまま飲まずに適切に対処するようにしましょう。
赤茶色の濁り水
水道水から赤茶色の水が出てくるときには『断水を伴う水道管の工事』が行われている可能性があります。
水道管が劣化してサビが発生し、剥がれ落ちて水道水が赤く変色している場合は、しばらく放水を行って透明になるまで待ちましょう。
改善されない場合にはご自宅の給水管にトラブルが発生している可能性があります。
所有地の水道管のトラブルは水道局で対応することはできないので、水道修理業者に依頼して原因を特定してもらうと安心です。
白く濁った水
水道工事を行っている場合、水道水に空気が入り込み、水と混ざって白っぽく見えることがあります。
コップに水道水を入れてしばらく待って透明になる場合には、安全性に問題はありません。
しかし、数分待っても白く濁っている場合には給湯管に使用されている亜鉛メッキ鋼管から亜鉛が溶けだしている可能性があります。
給湯器を交換しなくてはならないケースもあるため、専門業者に相談してみるようにしましょう。
カビ臭い
水道水がカビ臭くなるのは主に大雨による河川の増水が原因です。
浄水場のろ過装置機能が限界を超えているとカビ臭くなることがあります。
天然の微生物の細胞内で作られたカビ臭は問題ありません。
しかし、貯水槽のメンテナンス不足によって発生したカビ臭は健康被害の恐れがあるため注意する必要があります。
日頃から水道水がカビ臭く、集合住宅で貯水槽を伴う給水方式を利用している場合は管理会社に連絡するようにしましょう。
水道水に異常を感じたときの水道修理業者の選び方
蛇口から出てくる水道水の色がおかしかったり、臭いが通常と異なる場合には給水設備にトラブルが発生している可能性があります。
敷地内の給水設備のトラブルは水道修理業者に依頼して対応してもらう必要があります。
ここで、「どこに依頼したらいいのか分からない」方も多いのではないでしょうか?
以下では、水道修理業者に依頼するときの3つのポイントについてお伝えしていきます。
緊急対応可能な水道修理業者へ依頼する
水道水にトラブルが発生したときには緊急対応可能な水道修理業者に依頼するようにしましょう。
水道水は重要なライフラインなので、1日使えないだけでも日常生活に大きな支障が出てしまいます。
水道修理業者の中には依頼してから30分以内で駆けつけてくれる会社もあります。
ただし時間帯によっては早朝料金や深夜料金がかかる会社も存在するので、事前に必ず確認しておくようにしましょう。
水の救急隊なら、早朝・深夜の割増料金は発生せず最短15分で訪問が可能です。出張見積もりは無料なので、お困りの際はぜひお気軽にご相談ください。
水道局指定工事店へ依頼する
蛇口や水道管の不具合が原因で水道水に異常が発生したときには『水道局指定工事店』へ依頼するようにしましょう。
水道局指定工事店は、各自治体の水道管理者が『適切に給排水を伴う水道工事を行うことができる』と認めた業者です。
非指定工事店が行うことができる業務内容は軽微な修理のみになります。
もちろん簡単な修理で済む場合は対応してもらうことが可能ですが、万が一水道管のトラブルだった場合は対応してもらうことができません。
最初に水道局指定工事店に依頼することで手間や不安もなく、安心して依頼することができます。
適正価格かどうかを確認する
水道修理業者によってトラブル解消にかかる費用は大きく異なります。
適正価格をきちんと把握するためには、複数の業者に見積もりを依頼する『相見積もり』を行って比較検討しましょう。
費用は『基本料金+作業料金+部品代+諸費用』で計算されるのが一般的です。
諸費用の中には、出張費や見積もり費用が含まれることがあるので、あらかじめホームページで必要な費用を確認しておくと安心です。
水道水は飲める?に関するよくある質問
以下では「水道水は飲める?」に関するよくある質問についてまとめました。
質問の回答も併せてお伝えしていきます。
水道水の疑問点や注意点にも触れていきますのでぜひ今後の生活の参考にしてみてください。
田舎の水がおいしく感じるのはなぜ?
地下水の水源によって、最低限の処理で供給できるためです。
日本の水道水で基準を満たしていたとしても、水道水の味や臭いは地域によって変わってきます。
水道水はどこの水でも塩素を使用していますが、地域によっては排水と合わさります。
その際にナトリウムイオンと塩素イオン濃度が高くなることで、都会の水は塩辛さを感じられることがあります。
近年では水質基準の強化だけでなく、高度な浄水システムが導入されているため、都会の水もおいしく感じることができます。
水道水の塩素濃度はどこでも同じ?
水道水に含まれる水道法第22条によって残留塩素濃度は1L当たり0.1mg以上と下限値は定められていますが、上限はなく『目標値』として独自に設定されています。
東京都内では131箇所の自動水質計器で水質をチェックし、残留塩素の適切な管理を行っています。
赤ちゃんのミルクに水道水は使える?
赤ちゃんのミルク作りに水道水は使えます。
しかし、熱湯をそのままミルクに溶かしてしまうと栄養素が失われてしまう可能性があります。
ミルク作りの際は適温になるまで冷ましてから使用するようにしましょう。
赤ちゃんに水道水を飲ませていいのはいつから?
離乳食をはじめる生後5ヶ月ごろまでは、水道水を煮沸した湯冷ましを飲ませるようにしましょう。
前述のとおり、水道水は浄水場できちんと処理されているため安心して飲むことができる水です。
しかしながら給水管や蛇口などの給水設備は、サビやカビなどが混入してしまっている可能性が0とは言えません。肝機能が未発達である赤ちゃんには危険です。
万一のリスクを考える場合は、水道水を使用せずミネラルウォーターの使用をおすすめいたします。
水道水が飲める国は世界中にどのくらいある?
国土交通省の調べによると、水道水をそのまま飲むことができる国は全体の10%程度しかありません。
以下の12ヵ国に加えてストックホルムやシドニーです。
水道水を飲むことに抵抗がない都道府県は?
水道水をそのまま飲用水として利用している割合の多い都道府県は北海道、長野県、鳥取県が上位になっています。
反対に飲用水として利用しないご家庭が多いのは沖縄、兵庫県、和歌山県といわれています。
とくに沖縄は水道水を飲み水として利用する割合が30%と低いですが、水の硬度が大きく関係しています。
那覇市の水は硬度が高くクセが強いとされてきましたが、硬度低減化施設の導入によって平成27年には、中程度の軟水の部類に属しています。
水道水とミネラルウォーターはなんで味が違うの?
水道水とミネラルウォーターでは、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル含有量が異なります。
水はミネラルが多いと苦みや渋み、塩味を強く感じてしまうことがあります。
マグネシウムやカルシウムが大地の地層に多く含まれている『硬水』は苦みやクセを感じやすいです。
このマグネシウムやカルシウムの量が少なければ、日本人にとって飲みやすいまろやかな『軟水』になります。
水道水には消毒に使われる塩素が含まれているため、臭いに敏感な方は独特のカルキ臭を味として感じる方もいます。
sns上の水道水 飲めるに関する感想や口コミ
彼と生きていける人生なら、きっと幸せだと思う。
多くの日本人は、食べ慣れない食べ物、飲み慣れない水に悩まされるから、今からアメリカで暮らす時の食べ物やお水に慣れておこう。日本では水道水を普通に飲めるけど、アメリカでは水道水をそのまま飲めないらしいから、アメリカ産の水に慣れよう。 pic.twitter.com/WWsEzaVVsh
— Crescent Moon (@xxxKandMxxx) April 7, 2023
声を大にして広めたい。大人になり海外17カ国へ渡って実感した、日本のすばらしさ。「コンビニ充実」「ゴミのない街」「公衆トイレがタダ」「水道水を飲める」「お風呂が充実」「救急車がすぐ来る」「負担3割で先進国の医療」「料理おいしい」「日本語が通じる」海外への憧れも良いけど、日本も良い。
— しょうご@元英語ぎらいの人 (@shogowayofbeing) April 6, 2023
アサヒの颯茶、後味に渋みが全くなくてゴクゴク飲める。美味しいな。普段ペットボトルのお茶ほとんど飲まない水道水派だけど、もしお茶買うってなったら今度からこれ買うわ。
— ときしらず (@nattomilk) April 6, 2023
東京の水道水は普通に飲めるけど、場所によっては塩素が強すぎて飲めない
— Sakky#StopWar (@jck3141592) April 6, 2023
ウォーターサーバー置いてるけど、取り替え地味にだるいから取り替え無しの水道水入れたら飲めるウォーターサーバーのがいいのかなあ?って思ってる、それか浄水器😞💭
— うらぺこちゃん🐹❕ (@_u_rara__) April 6, 2023
試してお腹壊さないかどうか確認するのはリスクがあるだろうけど、
日本はトイレを流す水だろうが
給湯器のお湯だろうが
元が水道水なら気にせず飲めると説明したらお腹が丈夫だからですか?って言われた。
個体差の話じゃないんだよって説明したけどちっとも納得してなかったな。
彼女の未来に幸あれ— 骨休 ポリ吉 (@6WORp90A08XfYy9) April 6, 2023
まとめ
この記事では水道水をそのまま飲めるかどうか気になっている方のために、水道水の安全性について徹底解説しました。
日本の水道水は水道法の水質基準によって安全性が保たれているので、安心して飲むことができます。
水道の味わいや水道設備などによる不安を感じる方は、浄水器やウォーターサーバーなどの利用を検討してもいいかもしれません。
水のトラブルなら水の救急隊へ
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口コミや実績から水道修理業者を比較しよう
水道修理業者を判断する材料として、口コミサイトや公式サイトの修理実績などを確認するのもおすすめです。水道屋さんの口コミをまとめたサイトや、SNSのリアルな口コミをチェックしてみましょう。
地域密着型の修理業者を選べば安心
一刻を争うような水のトラブル発生している場合、水道修理業者をじっくり選んでいる場合ではないと思われる方もいるかもしれません。そんな時は、地域密着型の水道屋さんを選ぶといいでしょう。家の近くの水道修理業者を見つけておけば、早ければ30分以内に修理を始めてもらえるかもしれません。
近くの水道屋さんなら市区町村単位で近くの水道屋さんを探すことができます。