お風呂に入るときや洗い物をするとき、お湯が出ないと非常に困りますよね。
突然お湯が出なくなると慌ててしまう方も多いと思いますが、実はとても単純なことが原因でお湯がでなくなっていることもあります。
まずは落ち着いてお湯が出ない原因について調べてみましょう。
そこで今回はお湯が出ない原因や簡単にできる対処法、プロによる修理について詳しく解説していきます。
お湯が出ないトラブルを未然に防ぐための予防策についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
【この記事を読んで欲しい人】
- お湯が出なくて困っている
- お湯がぬるくなる時がある
- お湯が出るように自分で直したい
- お湯が出ない原因を絞り込みたい
- お湯が出ないトラブルを防ぎたい
お湯が出ない原因とは?
それではまず、お湯が出なくなる原因について紹介します。
考えられる原因はいくつか挙げられますが、順を追って当てはまる原因を見つけてみてくださいね。
原因➀|電気温水器の貯湯タンクにお湯がない
夜間電力を使って貯湯タンクに貯めたお湯を使う『電気温水器』や『エコキュート』では、お湯がでない原因がお湯切れである可能性が考えられます。
基本的に深夜時間帯以外は、貯湯タンクに貯めているお湯を使って給湯をまかなっていますが、貯湯タンク内のお湯を使い切ってしまうと水しか出ない状態になってしまいます。
さらにフルオートタイプの場合には給湯だけでなく、お風呂の自動湯はりや追い焚き機能も使えなくなるので注意しましょう。
お湯切れになってしまう原因は『お湯の使いすぎ』『環境によるお湯の使用量の増加』『貯湯タンクの容量不足』が考えられます。
お湯切れが頻繁に起きる場合には、貯湯タンクの容量を大きいものに変更するなどして対処することで、安心してお湯を使うことができます。
電気温水器のサイズは『〇〇ℓ』で表記されています。
電気温水器のタンク容量と家族人数の目安は以下の通りです。
タンク容量 | 最適な使用人数 | お湯の使用量の目安 |
200ℓ | 1~2人 | 350ℓ |
300ℓ | 2~3人 | 590ℓ |
370ℓ | 3~5人 | 670ℓ |
460ℓ | 4~7人 | 750ℓ |
実際に使っている給湯器の容量を確認して、適正サイズかどうかを判断してみましょう。
ガスが来ていない
まずはガスの元栓のツマミがきちんと縦になっているかどうかを確認してみましょう。
お湯だけでなくキッチンのガスコンロの火もつかない場合は、ガスの供給が止められている可能性があります。
ガス代の支払いを滞納している場合は、支払いを行うことでお湯が出ないトラブルを解消することができるはずです。
ガスメーターのエラー
ガスメーターのエラーによっても給湯ができなくなることがあります。
基本的に最近のガスメーターは震度5以上の地震や、ガス漏れ、長時間のガスの使用を検知するとガスの供給を遮断する機能がついています。
この機能がエラーを引き起こしてしまうと、通常の使用状況でもガスが供給されずお湯が出ないといったトラブルが発生することもあると知っておきましょう。
また、プロパンガスを使って給湯を行っている方はプロパンガスの残量についても注意が必要です。
ガスボンベに貯蔵されているガスの残量が少ないと、交換時期を迎える前にガス切れを起こして途中失火することがあります。
他にも、ガスの臭いがいつもよりも強く感じる場合にはガス漏れの可能性もあるので、ガス会社に確認をしてもらうようにしましょう。
水道管の凍結
冬場の厳しい冷え込みが原因で、お湯を送り出すための給湯管が凍結していると蛇口を回してもお湯が出なくなります。
給湯管の凍結はお湯が出ないだけでなく、パイプ内の水が凍ってしまい配管内の密度が増したことが原因で給湯管に亀裂が入ってしまうこともあるので注意する必要があります。
手軽にできる凍結防止対策は、お風呂の蛇口から1分間に400ml(水幅4㎜程度)を流し続けておくことです。凍結が予想される気温の時に試してみるようにしましょう。
コチラの記事では、水道管の凍結対策について詳しく解説しています。
給湯器の故障
給湯器の故障が原因で、お湯が出なくなるケースもあります。
一般的な給湯器の寿命は10年〜15年程度です。
お湯がまったく出なかったり、お湯がぬるいといった症状が現れるときには、給湯器の故障や交換の目安になることを知っておいてください。
基本的に給湯器が故障していたり、不具合が発生している場合は、リモコンにエラー番号が表示されます。
現在では全給湯器メーカーでエラー番号は統一されていますが、古いタイプの給湯器ではトラブル内容が異なっていることもあります。
エラー番号が表示されたときには、給湯器の各メーカーの公式サイトを確認してみるようにしましょう。
フィルターにゴミが溜まっている
給湯器が故障していないにも関わらずお湯が出ないといったトラブルが発生する場合は、給湯器下に設置されている水抜きフィルターを掃除してみましょう。
水抜き栓は硬貨などを挟めば簡単に取り外すことができます。
取り外した水抜きフィルターは、歯ブラシなどを使ってキレイに水洗いを行えばキレイに掃除することができます。
給湯管の水漏れ
給湯管から水漏れしていると、水圧が下がりお湯が蛇口まで到達することができず、お湯が出ない原因になってしまいます。
お湯が出なかったり、お湯が少量しか出ない場合には、給湯配管の水漏れを疑ってみましょう。
ただ、給湯管からの水漏れを発見するのは素人の方には難しいかもしれません。
漏水箇所を判断することができない場合には、プロの水道修理業者に漏水調査を依頼して根本的な水漏れの原因を調べてもらうと安心です。
電気系統の故障
ガスメーターや給湯管に問題がないのにお湯が出ない場合には、リモコンやブレーカーなどの電気系統のトラブルが原因の可能性が考えられます。
電気系統のトラブルが原因かどうかを判断するには『ブレーカー』『給湯器の電源プラグ』『リモコン』の3つを確認してみましょう。
場合によっては故障ではなく、【給湯器のコンセントが抜けていただけ】なんてこともあります。
蛇口の故障
給湯器や給湯管に不具合がなく、一部の蛇口からお湯が出ない場合は、蛇口本体にトラブルが発生している可能性が高いです。
特にキッチンやお風呂で使われている蛇口のバルブカートリッジの故障を疑う必要があります。
バルブカートリッジは水量や水温を調整するための部品で、故障してしまうと水温調整をすることができずにお湯を出なくなることがあります。
カートリッジやサーモスタット弁は消耗品の為、定期的に交換する必要があります。
不具合箇所を絞り込む手順と症状別の原因
「お湯が出ない原因がどの部分にあるのか分からない…」とお悩みの方も多いかもしれません。
どのようにして不具合が発生している箇所を絞り込めばいいのかについて、以下では「お湯が出ない原因を突き止める方法」をご紹介します。
焦らずにまずは原因箇所をきちんと見極めるようにしてくださいね。
お湯が出ないのは「一部」か「全体」か?
お湯が出ない場合には、トラブルが起きている範囲を調べます。
お湯が出ないトラブルの範囲が『一部』か『全体』かによって、ある程度原因を絞り込むことができます。
まずは普段お湯を使うキッチン、お風呂、洗面所を確認して、一部の蛇口のみお湯が出ないのかどうかを調べてみるようにしましょう。
一部のみお湯が出ない場合
一部のみお湯が出ない場合は、以下のことが考えられます。
- バルブカートリッジの故障
- リモコンの不具合や設定
- 一部の給湯管の破損
水栓金具の故障の場合は、部品交換をすることで対処ができます。
水道修理業者に依頼するか、自分で部品交換を行いましょう。
他には、お風呂だけお湯が出ない場合には、リモコンの温度設定が低くなっている可能性があります。
単純なことですが、サーモスタット混合水栓を使ってお湯の温度を一定に設定しているお風呂では見落としてしまっていることもあるので確認してみましょう。
全体のお湯が出ない場合
全体のお湯が出ない場合には、以下の事が考えられます。
- ガスが来ていない、遮断されている
- 給湯器本体のトラブル
- 貯湯タンクのお湯切れ
- 水道が来ていない
お風呂やキッチン、洗面所などすべての蛇口からお湯が出ない場合には、まずガスの元栓が閉まっていないか確認しましょう。
キッチンのガスコンロの火が付くかどうかでも確認できます。
ガスの元栓が正常に開いているのにお湯が出ない場合には、ガス給湯器に原因があるかもしれません。
給湯器本体の故障の場合にはエラー番号を確認し、トラブルの原因を確認しましょう。
また、給湯器本体の故障やガス自体に問題がない場合には、給湯器の水抜きフィルターが詰まっていることもあります。
他には、引っ越し直後によくあるケースで【水道の開栓を忘れていた】場合です。
この様な場合は、お湯だけでなく水も出なくなるので、すぐに原因が水道だとわかります。
水は出るか?
お湯が出ないときには、水が正常に出るかどうかも確認してみましょう。
お湯が出ないトラブルに加えて、水もでない場合と水は出る場合に分けて考えられる原因をご紹介します。
水も出ない場合
お湯も水も出ない場合には給湯器ではなく、水道自体に原因があります。
お家全体の水が出ない場合には、水道の元栓が開いているかどうかを確認しましょう。
戸建て住宅の水道の元栓は、玄関外の地中に埋まっているのが一般的です。
一部の蛇口の水が出ない場合には、個別の止水栓が閉まっている可能性が考えられます。
キッチンや洗面所の止水栓は、蛇口下の収納スペースに設置されていることが多いため、半時計方向に回してみて、きちんと開いているかどうかを確認してみましょう。
水は出る場合
蛇口から水が出る場合には、ガスや給湯器に問題があることになります。
そもそもガスが来ていない場合や、給湯器の電源が落ちているといった単純なことが原因でお湯が出ていない可能性も考えられます。
また、電気温水器を設置している場合は、貯湯タンク内のお湯をすべて使いきっていないか確認してみましょう。
突然お湯が出なくなったのか?
突然お湯が出なくなったり、引っ越し後にお湯が出ないというトラブルが発生した場合の原因についてご紹介します。
突然、お湯がでなくなった場合
さっきまでは普通にお湯が使えていたのに、突然お湯が出なくなった場合は給湯器の不具合を疑う必要があります。
1度に複数でお湯を使っている場合には、単に給湯量が不足しているだけの可能性もあります。
給湯器自体が故障したり、給湯管にトラブルなどが起きてしまうとお湯を出すことができなくなってしまうため、専門業者に依頼する必要があります。
給湯器にエラー表示などもない場合には、ガスが来ていなかったり貯湯タンクが空になっているケースもあるので確認してみましょう。
給湯器のエラーコード一覧は、こちらで詳しく紹介されています。
引っ越し直後にお湯が出ない場合
引っ越し直後にお湯が出ない場合の多くは、ガスや水道の開栓がされていないことが原因です。
入居する際には必ずガス会社、水道局に入居予定日を伝えて開栓しておくようにしましょう。
引っ越し先の給湯器が故障している場合には、管理会社か大家さんにできるだけ早く連絡を行うようにしてください。
簡単にできるお湯が出ないときの対処法
お湯が出ないとき、業者に依頼する前にまずは自分でできる対処法を試してみるようにしましょう。
そのほうが時間も費用も抑えられる可能性が高いです。
次は、お湯が出ない原因別の対処方法についてご紹介します。
貯湯タンクにお湯がないときの対処法
まず初めに紹介するのは、電気温水器のお湯切れの対処方法です。
お湯を使い果たしてしまって貯湯タンクにお湯がない場合には、以下の方法で対処しましょう。
①電気温水器の湯増しボタンを押す
電気温水器やエコキュートには、お湯が空になったときに役立つ湯増し機能が搭載されています。
基本的に電気温水器やエコキュートは、電気代の安い深夜電力を使ってお湯を沸かします(日中は基本的にお湯を沸かさない設定になっています)が、湯増しボタンを押せば昼間時間帯でも強制的に湯沸かしを行うことが可能です。
いざというときに役立つ機能ですが、電気代がかかるため頻繁に利用するのは控えるようにしましょう。
②1日待つ
貯湯タンクのお湯を使い果たしたことが原因でお湯が出ない場合は、そのまま1日待てば問題は解決します。
夜間にお湯を沸かすため、その間はお湯を使うことはできません。
三菱エコキュートの場合、1時間で40L〜60Lのお湯を沸き上げることができます。
貯湯タンクのサイズによっても異なりますが、貯湯タンク内のお湯を満タンにするには7時間程度要することを知っておきましょう。
ガスが来ていないときの対処法
給湯器だけでなく、その他のガス機器も点火されない場合、ガス自体が遮断されている可能性があります。
ガスが来ていないときには、以下の2つの対処法を試しましょう。
①ガスメーターをリセットする
長時間のガスの流量オーバーやガス機器の消し忘れがあると、ガスメーター(マイコンメーター)の安全装置が作動し、自動的にガスを遮断します。
マイコンメーターを確認して、赤いランプが光っていないか確認してみましょう。
赤いランプが付いているとガスが遮断されています。
都市ガスかプロパンガスかによって操作方法に違いはありますが、すべてのガス栓を閉めて復帰ボタンを押して数分待てばエラーを解除できます。
復帰作業の詳細については設置されているガスメーターの取扱い説明書をご確認ください。
②ガス会社に確認する
ガスが遮断されている原因がガスメーターの安全装置ではない場合、経年劣化によるガス漏れや不完全燃焼の危険性があります。
そのまま放置すると火災のリスクがあるため、原因が分からない場合にはガス会社に連絡して対処してもらうようにしましょう。
水道管の凍結に対する対処法
給湯管が凍結したことが原因でお湯が出ない場合、自然解凍するまで待つか、配管を加熱して対処します。
ただ、どちらの対処法を行う場合でもエラー表示が出ているかどうかを確認するようにしましょう。
エラーが表示されている際には、数分放置してから漏電遮断機をオフにして対処することが大切なポイントです。
①気温が上がるまで気長に待つ
もっとも安全な方法は自然解凍を待つ方法です。
配管にお湯を掛けると、急な温度変化が原因で配管が破裂してしまうリスクがあります。
急ぎでない場合には、お湯の蛇口を少しだけ開けて自然解凍するようにしましょう。
配管の凍結が起こる温度の目安はマイナス4℃です。
夜間にマイナス2℃を下回る予想のときには配管にカバーを取り付けたり、給湯管の水を抜くなどの対策を行うようにしましょう。
水の救急隊では、配管や水道設備の凍結対策も行っています。
②凍結している配管を加温する
朝のバタバタとした時間帯に、急いで給湯管の凍結をどうにかしたいときにはお湯をかけて解凍する方法があります。
給湯器の電源を切る、もしくはガス栓を閉めた後にお湯側の蛇口を少しだけ開けて凍結している配管に40℃前後のお湯をかけます。
このとき直接お湯をかけると、急な温度変化で配管が破裂してしまう危険性があります。
水道管の破損を防ぐためには、タオルを巻き付けて、その上からお湯をかけるのが効果的です。
一気にお湯をかけるのではなく、ゆっくりと時間をかけて溶かすようにしましょう。
給湯器の故障に対する対処法
給湯器が原因の場合は、場合によっては修理業者を頼る必要が出てきます。
まずは給湯器本体の故障によってお湯が出ないと考えられる場合には、以下の手順で対応しましょう。
①エラーコードを確認する
給湯器は故障や不具合で正常な動作ができなくなると、エラーコードでトラブルを知らせる機能が付いています。
3ケタ、もしくは2ケタの数字が表示されている場合には、該当する対処法を行う必要があります。
1995年以降に発売された給湯器のエラーコードはメーカーが異なっても分かりやすいように統一されていますが、20年以上前に設置された給湯器ではメーカーごとに異なったエラーコードが設定されている場合もあるので注意しましょう。
②解消手順に沿って操作する
エラーコードが確認できたら、各メーカーの公式サイトや取扱い説明書を確認しましょう。
給湯器のリモコンに88、または888と表示された場合は故障ではなく、点検時期を知らせるコードです。
設計上の標準使用期間を過ぎると自動的に表示されます。
給湯器の一般的な寿命は10年程度となっており、エラーコードを無視して使い続けると異常着火や不完全燃焼が引き起こされるリスクがあるため注意しましょう。
給湯配管の水漏れに対する対処法
給湯配管から水漏れしたことが原因でお湯が出ない場合には、以下の2つの方法で対処しましょう。
①水道管の補修テープを巻く
水漏れが発生している箇所を目視で確認できる場合には、ホームセンターで購入することができる補修テープを巻き付けて対処することができます。
ただ、補修テープを巻き付けて行うことができるのは、一時的な応急処置のみです。
根本的なトラブルの解消にはならず、そのまま使い続けると給湯器本体の故障に繋がるリスクもあるので注意しましょう。
②水道修理屋さんに相談する
水道管の破損が原因でお湯が出ないトラブルが起こったときには、できるだけ早く水道修理業者に依頼して対応してもらうようにしましょう。
水道修理業者の多くは24時間対応が可能ですが、早朝深夜に依頼すると別途追加費用が発生することもあります。
ホームページで時間外対応について必ず確認しておくようにしてください。
水の救急隊では「出張費無料」「相談無料」「時間が割増無し」で気軽に相談して頂けます。
電気系統の故障に対する対処法
給湯器は電化製品なので、電気系統が故障してしまうと正しく動作することができません。
電気系統の故障が起きたときには、以下の方法で対処しましょう。
コンセントの抜き差しをしてみる
お湯が出ないトラブルの原因が、給湯器の電源プラグが抜けていることが原因だった…ということも稀にあります。
屋外に設置している給湯器は日常的に確認することが少ないため、お湯が出ないトラブルが発生したときにはコンセントが抜けていないか必ず確認するようにしましょう。
また、給湯器本体にエラーが発生する場合、コンセントの抜き差しを行うことで症状が解消されることもあります。
コンセントの抜き差しを行っても繰り返しトラブルが起きる場合には、給湯器の故障が原因で安全対策として電源が入らないようになっている可能性があります。
無理をせずに修理業者に依頼するようにしましょう。
ブレーカーが落ちていないか確認する
ガス給湯器のアンペアブレーカーや給湯器内部のブレーカーが落ちていると、電力の供給を行うことができず給湯器が動作しません。
その為、なんらかの原因でブレーカーが落ちていないか確認してみましょう。
分電盤を確認して、ブレーカーが落ちているときには『入』の状態にして下さい。
ただ、ブレーカーが落ちるのには必ず原因があるので、何度もブレーカーが落ちる場合には漏電も疑う必要があります。
過電流や漏電が起きているときには、火災や感電のリスクも考えられるため、頻繁に給湯器のブレーカーが落ちるときには給湯器メーカーに確認するようにしましょう。
リモコンの電源が切れていないか確認する
給湯器のリモコンの電源が切れているとお湯を作り出すための信号を発信することができません。
うっかりミスでよくあるパターンです。
まずはリモコンの電源が入っているかどうかを確認してみましょう。
運転状態になっていてもお湯が出ない場合は、別の原因を疑って下さい。
また、給湯器本体に問題がなくても、リモコンの電気配線に不具合が発生すると、給湯器が正常に動作せずお湯が出ないトラブルが起きてしまいます。
また、停電や節電の設定がある給湯器は、電源が落ちたときに設定がすべてリセットされる機種もあるので、取扱い説明書を確認するようにしてください。
蛇口の故障に対する対処法
混合水栓のバルブカートリッジが経年劣化によって破損してしまうと、温度調整を行うことができずにお湯が出なくなることがあります。
蛇口本体の故障が原因でお湯が出ないときには、次の方法で対処しましょう。
①パッキンやカートリッジ交換をする
バルブカートリッジが原因でお湯が出ない場合には部品交換を行います。以下の手順で交換しましょう。
- 止水栓を閉める
- 蛇口のレバーを外す
- ビスを緩めてレバーハンドルを取り外す
- バルブカートリッジを取り外す
- 逆の手順で取り付ける
- 止水栓を開けてお湯が出るか確認する
バルブカートリッジはお使いの蛇口によって型番が異なります。
必ず蛇口本体に貼られた品番シールや取扱い説明書を確認してから購入するようにしましょう。
②水道修理屋さんに相談する
バルブカートリッジの交換は素人の方には、比較的難しく感じる作業です。
自分で部品を交換することに不安を感じている方はプロの水道修理業者に相談すると安心です。
また、取り付けから長い期間が経っている場合には、ビスやナットが固着して外れにくくなっていることもあります。
力任せに交換作業を行ってしまうと、蛇口本体や給水管を破損してしまうリスクもあるので注意しましょう。
よくわからない場合は水道修理業者へ相談
お湯が出ない原因が分からない場合は、自分で対処しようとすると更に状況が悪化する可能性も考えられるため無理せずに水道修理業者へ相談しましょう。
原因不明の水のトラブルは、水道修理業者に依頼して根本的な問題の解決を行ってもらうようにしましょう。
水道修理業者の選び方と注意点
最近では水道修理業者でも、給湯器の修理・交換を行うことが多くなっているため、幅広い選択肢の中から選ぶことができるようになりました。
給湯器の販売業者や工事業者は給湯器を専門に扱っているため、比較的安くなりやすく対応が早いのが特徴です。
給湯器の老朽化に伴い交換を検討している場合は、修理で対応するか買い換えを行うべきかを的確に判断してもらうことができるでしょう。
給湯器メーカーは修理依頼の専用問い合わせ先が設けられている場合が多いですが、基本的には提携している工事業者への委託になります。
費用の見積もりと支払い方法
トラブルの原因によって費用は大きく異なりますが、水道の蛇口の部品を交換する場合の費用相場は8,000円〜16,000円前後です。
ガス給湯器の修理費用は10,000円〜30,000円前後、電送基板や配線の修理費用は5,000円〜40,000円前後かかります。
費用は業者によって違うため、実際に修理してもらう際に見積もりの詳細を出してもらうようにしましょう。
複数の業者に依頼して『相見積もり』を行ってもらえば費用の比較だけでなく、業者ごとに対応の良し悪しを判断することが可能です。
支払い方法に関してですが、最近ではクレジットカードだけでなく電子決済やコンビニ払いなどに対応している業者も多くなってきました。
支払方法は業者によって対応が異なるため、実際に見積もりを行ってもらう際に確認しておくようにしましょう。
修理前の確認事項
業者に修理を依頼する前に必ず以下の3つについて確認しておくようにしましょう。
お湯が出ないトラブルは業者に依頼すれば安心して任せることができますが、修理後に再び同じ症状が現れることもあります。
アフターサービスがしっかりと整っている業者を選んでおけば、一定期間は無償で対応してもらうことができるので、より安心して任せることができるはずです。
見積もりを行う際の対応の仕方や、電話口などの印象で、信頼できる業者かどうかをきちんと見定めることも大切なポイントです。
お湯が出ないトラブルの対応に、給湯器の部品交換や本体の交換が必要な場合、トラブルが解決されるまでに数日かかることもあります。
業者に見積もりをとってもらうときには『工事スケジュール』に関しても忘れず確認しておくことも重要です。
修理後の注意点
業者に修理を行ってもらったら、必ず全ての水道設備で正常にお湯が出るかどうかを確認しましょう。
後から不具合が発覚すると、対応までに時間がかかってしまったり、保証を正しく受けられない可能性も考えられます。
その他にもガス漏れがないか、水漏れはないか、依頼した給湯器が取り付けられているかなどを確認しておくことで、余計なトラブルを防ぐことができます。
このとき保証書をきちんと受け取ったかどうかを必ず確認して、なくさないように大切に保管しておくようにしてくださいね。
お湯が出ないトラブルを未然に防ぐための予防策
ある日突然お湯が出なくなると、お風呂に入ることもできないので困りますよね。
普段からしっかりと対策を行っておくことで、トラブルを未然に防ぐことができます。
以下ではお湯が出ないトラブルを未然に防ぐための予防策についてご紹介します。
給湯器のメンテナンス方法
給湯器にトラブルが発生しないように、普段からメンテナンスを行っておくことが大切です。
給湯器の寿命の目安は10年です。
設置から10年を超えた給湯器は、トラブルが発生する確率が上がっていきます。
不安な方は、定期的にメンテナンスを依頼しましょう。
また、自分で定期的に確認することも有効です。
「水漏れしていないか?」「保温材は剥がれていないか?」「フィルターは掃除できているか?」など、月に一度は確認しましょう。
冬場の対策
簡単にできる対策としては、お風呂の蛇口を少しだけ開けておく方法もあります。
凍結は水が流れている状態では起こりません。水を流した状態で凍結対策を行うときには、必ず給湯器のリモコンを切り、給湯器のガス栓を閉めておくようにしましょう。
給湯器には『凍結予防ヒーター』や『自動ポンプ運転』の凍結防止機能が付いています。
凍結ヒーターは外気温が低下すると、自動的に給湯回路の配管を保温するヒーターが作動し凍結を防止する機能です。
ただ、凍結ヒーターは給湯器内部の給湯回路に対応する機能なので、水道配管凍結には効果がありません。
自動ポンプは残り湯がないと作動しないため、寒さが予想されるときにはあらかじめ残り湯を残しておく必要があります。
給湯器の寿命を延ばす方法
給湯器の寿命は10年前後が一般的な目安ですが、普段から気を付けておくことでトラブルを防ぐことができます。
給湯器の排気口や吸気口が塞がってしまうと不完全燃焼を起こすことがあるので、給湯器付近にものを置かないように気を付けてください。
また、追い焚き機能が付いている場合には、浴槽内の循環アダプターを歯ブラシなどで定期的に掃除するのも大切なポイントです。
まとめ
毎日当たり前のように使っているお湯ですが、急にお湯が出なくなると日常生活に大きな支障が出てしまって困りますよね。
この記事でご紹介した原因ごとの対策を知っておけば、いざというときも焦らずに対応することができるかもしれません。
快適な生活を送るために必要不可欠な給湯器や蛇口にトラブルが発生しないように、普段から気を付けておくようにしてくださいね。
水のトラブルなら水の救急隊へ
水の救急隊なら即日対応可能です!
口コミや実績から水道修理業者を比較しよう
水道修理業者を判断する材料として、口コミサイトや公式サイトの修理実績などを確認するのもおすすめです。水道屋さんの口コミをまとめたサイトも多くあるので、そちらを確認したり、SNSを確認するのもいいかもしれません。
地域密着型の修理業者を選べば安心
一刻を争うような水のトラブル発生している場合、水道修理業者をじっくり選んでいる場合ではないと思われる方もいるかもしれません。そんな時は、地域密着型の水道屋さんを選ぶといいでしょう。家の近くの水道修理業者を見つけておけば、早ければ30分以内に修理を始めてもらえるかもしれません。
近くの水道屋さんなら市区町村単位で近くの水道屋さんを探すことができます。