トイレの水を流したときに、「ボコボコ」という異音が聞こえたことはありませんか?
もし何度も異音を聞いたことがあるのであれば、トイレにトラブルが発生している可能性があるので注意が必要です。
そこで本記事では、異音が聞こえるときに考えられる原因や対処法について解説していきます。
- トイレから異音がする人
- 異音の解消法を知りたい人
トイレから異音がする原因はつまりが原因?
トイレの排水口から異音が聞こえる場合、排水経路につまった物が水の流れを妨げ、異音を発生させていると思ってください。
トイレつまりの一般的な原因としては、トイレットペーパーを過剰に使用したり、異物が流れ込んでしまったことが考えられます。仮にトイレットペーパーのつまりであれば、ラバーカップなどで解消することができるでしょう。
しかし、プラスチックなどの異物が原因の場合、目視できる範囲に異物があればゴム手袋を着用したうえで素手で取り除くことができますが、異物が目視できないなら、排水管の奥でつまっている可能性が高く、自力で解消することは難しいため、専門業者にお願いする必要があります。
トイレから異音が聞こえたら音の発生源を探ろう
トイレから聞こえる異音は、排水口からだけではありません。もし異音の発生源が排水口でなければ、場所を特定する必要があります。
考えられる発生源は以下の3箇所です。
トイレのタンク
トイレのタンク内にはさまざまな部品がありますが、異音の発生源として考えられるのは「ボールタップ」「ゴムフロート」「オーバーフロー管」の3箇所です。どれもわかりやすい位置にあるので、誰でも簡単に確認することができます。
どんな異音が聞こえるのかによってチェックするべき部品と、トイレのタンクを調べる際の注意点をご紹介しますので、参考にしてください。
「カラカラ」という異音
トイレのタンクから「カラカラ」と物がぶつかる異音が聞こえる場合、タンク内の部品が壊れているか、何かに引っかかっている可能性があります。特に考えられるのはボールタップの破損です。
ボールタップは別名フロート弁ともよばれる給水設備で、タンク内の水量を調節する役目があります。もし、ボールタップが破損している場合には、交換することで異音がしなくなるでしょう。
「シューシュー」という異音
トイレのタンクから「シューシュー」という異音が聞こえる場合、水漏れや部品の劣化が考えられます。特にゴムフロートやオーバーフロー管から水漏れが発生している可能性が高いため、確認してみましょう。
ちなみにゴムフロートは便器へ水が流れないように止めているタンクの底にある部品のことで、オーバーフロー管はトイレの水位を調整するための設備でゴムフロートと繋がっている細長い筒状の管のことです。
特にゴム製の部品は長期間の使用で劣化して異音が発生しやすいですが、部品を交換することで異音がしなくなるでしょう。
「ゴー」という異音
トイレタンクから「ゴー」という異音が聞こえる場合は、共鳴現象が起きている可能性があります。共鳴現象とはトイレタンクの振動が配管に伝わり、大きな音が聞こえる現象です。
共鳴現象はボールタップのパッキンの劣化が原因で発生していることが多い傾向にあります。ボールタップの交換やパッキンの交換をすることで、異音を解決できるでしょう。
トイレのタンク内を調べるときの注意点
トイレタンク内のどこから異音がしているか確認する際、水が張っていると分かりづらいので、問題箇所を発見しやすくするために、作業する際はタンク内の水をバケツやコップである程度抜いておくのがいいでしょう。
また、トイレタンク内を調べる際に予期せぬ水漏れなどを起こしてしまう可能性もあります。電気系統のトラブルを防ぐため、トイレ内の電源プラグなどをすべて抜いて作業することをおすすめします。
トイレの排水管
トイレの排水管から異音が聞こえることもあります。その上、排水管の位置によって異音が変わり、対処法も異なるので、適切な対策を取ることが必要です。
こちらも異音ごとにどのような現象が起きているのか解説していきます。
「ゴー」「ボコボコ」という異音
排水管から「ゴー」「ボコボコ」という異音がする場合、排水管のつまりが考えられます。排水管が便器に近い場所でつまっている場合は、ラバーカップなどの道具で対処できますが、便器の奥にある排水管のつまりは対処できないため、専門業者に依頼しなければいけません。
「カンカン」という異音
トイレの排水管から聞こえる「カンカン」という異音は、冬の時期に発生しやすい現象で、冷えた排水管に、トイレの排水が流れ込み排水管が膨張することで発生します。トイレ以外にもキッチンや洗面所の排水管でもよく起こる現象です。
一般的には、寒い時期にだけ起こる現象なので、暖かくなれば異音は解消されます。しかし、季節に関係なく異音がし続ける場合は、専門業者に相談し点検を行い、必要であれば修理するようにしましょう。
「ゴンゴン」という異音
トイレの排水管から聞こえる「ゴンゴン」という音の場合は、ウォーターハンマー現象が発生している可能性が高いでしょう。
ウォーターハンマー現象とはその名の通り、ハンマーで叩いた時のような衝撃音が聞こえる現象です。お湯や水を使用して止めた時に、排水管内部の圧力が急激に変化することで、流れていた水が塊になり、排水管にあたり大きな音を発生させる現象をいいます。
トイレだけでなく、キッチンや洗面室、浴室などでも起こる現象で、ひどい時には隣家まで聞こえることもあります。ウォーターハンマー現象を放置すると、排水管の損傷や漏水といった深刻なトラブルに発展することもあるので、専門業者に依頼するなど早急に対処が必要です。
トイレ以外の場所
トイレの水を流したときに聞こえる異音は、キッチンやお風呂場、または建物外部からの音かもしれません。もしトイレ以外の場所から異音が聞こえるのであれば、最悪の場合、水の供給が滞る可能性があるため、すぐに専門業者に連絡することが重要です。
また、お住まいがアパートやマンションの場合は、建物全体の排水管設備に問題がある可能性が高いです。すぐに大家や管理会社に連絡を取り、対処してもらうようにしましょう。
雨の日だけ異音がする
雨の日に排水管から「ボコボコ」という音が聞こえるのは、雨水により排水管内の水位が上昇し、逆流が生じているからです。一般的には問題ありませんが、気になる場合は浄化槽の蓋を空気を逃す穴があるものに変えることで、音を和らげることができます。
ウォシュレット使用時に異音がする
ウォシュレット使用時の異音は、洗浄機能に問題がある可能性が高いです。取扱説明書を読んで、トラブルを解決する方法が記載されてないか確認してください。
また、ウォシュレットが正しく電源に接続されていることを確認しましょう。プラグやコードがしっかり差し込まれていない場合も、「ウー」という異音が聞こえることがあります。
トイレつまりの異音をなくす対処法
前述した通り、トイレの排水口から異音が聞こえるのは、トイレつまりの前兆の可能性が高いです。もし異音が聞こえたら、事態が深刻になる前に正しい対処法を実践し、解決するようにしましょう。
ここからは、異音が聞こえたときの有効な対処法を4つご紹介します。
少量ずつぬるま湯を流す
トイレつまりが比較的軽度な場合、少量ずつぬるま湯を流してつまりの原因を分解することで、水の流れを正常にすることができるかもしれません。
ぬるま湯を流す際の正しい手順は以下の通りです。
- 沸かしたぬるま湯をバケツなどに入れます。熱すぎると便器に損傷を与えることがあるので、50度前後に設定してください。
- ぬるま湯をゆっくりと排水口に流します。低い位置からでは効果が薄いため、自分の腰のあたりから流すのがよいでしょう。あまり高すぎると、汚水が外に飛び散るので注意してください。
- 1時間ほど待って、水を流して異音がしないか確かめてみましょう。
この方法は誰でも簡単に試せますが、つまりの度合いによっては完全に解消されないこともあるので、その場合は他の方法を試してみましょう。
ラバーカップを使用する
ラバーカップはトイレつまりを解消するために使用される一般的な道具です。水に溶けるものであれば、ラバーカップを使用することで解決することができるでしょう。
ラバーカップの正しい使用手順は下記の通りです。
- ラバーカップをトイレの排水口に密着させます。
- カップを排水口にゆっくりと押し込めなくなるまで押し込んでください。
- カップを勢いよく引き上げてつまりを取り除きます。
なお、排水口にカップを差し込む際、カップの内側に空気を溜めると排水口に上手く密着しないので、カップを斜めに入れて、カップの内側の空気をすべて抜き出すように差し込んでください。
また、ラバーカップは引く力でつまりを解消する道具です。押し込むときに力を入れると、つまりの原因が排水管の奥に押し込まれる可能性があるので、押し込むときはゆっくりと差し込み、引くときに力を入れるのがラバーカップを上手に使うコツです。
クエン酸と重曹を使う
クエン酸と重曹の二つを合わせることで発生する炭酸ガスの泡でトイレつまりの原因を取り除けることもあります。どんなご家庭にもあるものなので、手軽に試すことができるでしょう。
クエン酸と重曹を使う場合の手順は以下の通りです。
- 大さじ1杯分の重曹を排水口に入れます。
- 次に大さじ2杯分のクエン酸を排水口に注ぎます。
- 次に50度前後のお湯を500~600㎖程度、排水口に注ぎます。
- 30分ほど放置し、水を流し異音がしないか確認します。
クエン酸と重曹は環境にやさしい洗浄剤でありながら、臭いも消臭してくれます。
ただし、重度のつまりには効果が現れないことがあるので、その場合は違う方法を試してください。
パイプユニッシュ
異音がしているだけで完全にトイレがつまっていないのであれば、パイプユニッシュを使用するのも有効かもしれません。
パイプユニッシュはキッチンや浴室などの排水管のつまり解消に使用されることが多い今日アルカリ性の薬品です。石鹸カスや髪の毛、食べ物のかすといったタンパク質を分解して溶かす効果を持っているので、軽度のつまりであれば排水管内のつまりを効果的に取り除くことができます。
ただし、パイプユニッシュは強力な薬品であるため、取り扱いには十分に気を付けなければいけません。肌に付着しないよう、作業する際はゴム手袋や保護メガネなどを着用し、十分な換気を確保するようにしてください。
また、熱湯を掛けると化学反応を起こし、有毒ガスを発生させることがあるので、洗い流すときは必ず水で流すようにしましょう。大きな事故を起こさないため、ペットや子供の手の届かない場所に保管するようにするのも大切です。
ワイヤーブラシを使用する
排水管の奥にあるつまりを解消するときには、ワイヤーブラシがおすすめです。
ワイヤーブラシを使う方法は下記の通りです。
- ワイヤーブラシをトイレの排水口にゆっくりと挿入してください。
- 何かに当たった感触があったら、ブラシを押し引きしてつまりの原因を砕いて解消します。
- ブラシを押し引きする感触がスムーズになったらつまりが解消している合図です。排水管からブラシを取り出してください。
ワイヤーブラシは重度のつまりや排水管の奥につまったものを解消するための効果的な道具ですが、雑に扱ったり慌てたりすると排水管を傷つけ、最悪の場合、破損させてしまう可能性があります。
そのため、ワイヤーブラシで作業するときは、より慎重に作業を行うようにしてください。
まとめ
この記事では、トイレから聞こえる異音の原因や対処法について解説してきました。
トイレから聞こえる異音は、トラブルの前兆です。まずはどこから異音が聞こえるか確認するようにしてください。場所を特定したら、今回ご紹介した対処法で解決していきましょう。
とりあえず問題ないからと放置しておくと事態を悪化させてしまう恐れがあるので、放置しないようにしてください。
トイレのトラブルは、いつどこで起こるかわかりません。緊急事態にもしっかり対応できるよう、正しい対処法を覚えておきましょう。
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