現代でも和式トイレは使用されていますが、1964年から現代まで洋式トイレが主に使用されています。
和式から洋式のトイレへリフォームすれば椅子に座る体制で用を足せるので、足腰の負担も大幅に軽減することが可能です。
しかし、「和式から洋式のトイレへリフォームするのにいくらくらいかかるのか?」気になりますよね。
そこでこの記事では、和式トイレから洋式トイレへリフォームするためにかかる費用と、施工期間について詳しくご紹介します。
和式トイレから洋式トイレへリフォームするにあたって必要な工事内容や、格安でリフォームする方法についても併せてご紹介するのでぜひ最後までご覧ください。
【この記事を読んで欲しい人】
- 和式トイレから洋式トイレへリフォームを検討している
- 和式トイレを交換してもらう費用相場を知りたい
- 和式から洋式へ交換する工事内容について知りたい
- トイレのリフォームにどのくらいの費用がかかるのか心配
- 水道業者選びについて不安がある
段差のある和式トイレから洋式トイレにリフォームする費用
一般的にトイレを和式から洋式に交換するのに必要なリフォーム費用は25万円~50万円が相場です。
和式トイレから洋式トイレへリフォームするときに必要な費用は、以下2つの項目よっても大きく異なります。
和式トイレから洋式トイレへリフォームするとき
もちろんトイレの種類によっても大きく費用が異なるので、以下ではトイレごとにかかるリフォーム費用の概算についてご紹介します。
各トイレのタイプによる価格の違いは以下を参考にしてください。
組み合わせトイレのリフォーム費用 6万円~22万円
組み合わせトイレは、トイレでもっとも安くリフォームすることができます。
便器と便座がそれぞれ独立しているため、不具合が生じたときも対応しやすく、水圧が低いところでも使用できるというメリットもあります。
一体型トイレのリフォーム費用 20万円~35万円
統一感のあるデザインが特徴的な一体型トイレは、組み合わせトイレよりも割高になりやすいです。
凸凹が少ないため掃除しやすく、水圧が低いところでも使えます。
ただし便器やタンク・ウォシュレットなどが一体となっており、部分的な交換ができないため、故障した際は全体の交換が必要になります。
タンクレストイレのリフォーム費用 20万円~60万円
タンクレストイレは直接給水を行うタイプなので、比較的値段が高くなります。
タンクがないことで、トイレの空間を最大限生かしたスタイリッシュなデザインが魅力です。
ただし、通常のトイレと違って電気製品のため修理が難しく、便座故障時などは本体ごと交換しなければならない場合もあります。
また、水圧が低いところでは設置ができない機種もあるので、タンクレストイレを設置する際には自宅の水圧を確認する必要があります。
汲み取り式から簡易水洗トイレにリフォームする場合の費用
汲み取り式和式トイレから簡易水洗の洋式トイレにリフォームする場合にかかる費用は約15万円~60万円が相場となっています。
簡易水洗トイレでも一般的な洋式トイレと見た目には変わりませんが、便槽のサイズに注意しなければなりません。
汲み取り式は便槽に溜まるのが汚物のみなのに対して、簡易水洗トイレは洗浄に使う水も便槽に溜まることになります。
温水洗浄便座などを日常的に使用したいという場合には、便槽がすぐに一杯になってしまうためあまりおすすめはできません。
簡易水洗ではなく浄化槽を設置して水洗トイレにリフォームする場合の費用相場は約80万円~200万円となっています。
和式トイレから洋式トイレにリフォームするメリット
昭和30年代頃まではほとんどの家庭が和式トイレでしたが、1959年に日本住宅公団が洋式トイレを採用されました。
現在ほとんどの家庭で洋式トイレが選ばれているのは、洋式トイレの方が圧倒的にメリットが大きいからです。
以下では和式トイレから洋式トイレにリフォームするとどんなメリットがあるのか3つご紹介します。
節水効果が高くなる
和式トイレから洋式トイレに交換するだけで、節水効果が高くなるため水道料金が安くなります。
和式トイレでは1回あたりの洗浄水量として、16L~20L程度の水量が必要です。
それに対して、最新の洋式トイレでは1回の洗浄に4L程度の水量で洗浄することができます。
快適に利用することができる
洋式トイレの温水洗浄便座を利用すれば、寒い冬でも快適に利用することができます。
また、和式トイレは床や壁がタイル張りになっていることが多いです。
この場合、クッションフロアやクロス貼りにすることでトイレ室内の冷え込みを軽減することができます。
足元が寒いという方は、トイレ内に設けられたコンセントからヒーターを使用することも可能です。
体への負担を減らすことができる
洋式トイレは座ったままの体勢で用を足すことができるため、足腰への負担も少なく転倒のリスクもありません。
段差をなくして手すりなどを設置することも可能なので、ご年配の方や介護が必要な方でも安心して利用することができます。
和式トイレから洋式トイレにリフォームするのにかかる施工期間
和式トイレから洋式トイレに変更するのにかかる施工期間は一般的に2~3日程度です。
施工業者によって施工期間は異なりますが、和式トイレから洋式トイレに交換するだけの場合には1日程度で施工が完了するケースもあります。
汲み取り式トイレから簡易水洗トイレにリフォームする場合には、トイレに洗浄水を流すための排水管の工事が必要になるため3日~5日程度を要します。
汲み取り式トイレから浄化槽を設置して水洗トイレにリフォームする場合には、事前に建物の調査などを行う必要もあるため5日~10日程度の施工期間となります。
施工期間はあくまで目安なので、使用しているトイレの状況や希望のリフォーム内容によって大きく異なるということを理解しておきましょう。
詳しい施工期間は、現場調査を行う見積もり時に確認してみてください。
和式トイレから洋式トイレへリフォームする場合に必要な工事内容
和式トイレから洋式トイレへリフォームする工事の流れが、よく分からないという方も多いかと思います。
以下では、便器の交換以外にどのような工事が必要になるのかについてご紹介します。
解体撤去工事
洋式トイレを設置するための工事を行うにあたって、まずは既設の和式トイレの便器やタンクなどを解体します。
一般的に和式トイレは一段上がって設置されていることが多いため、大ハンマーやはつり機械を使用して床部分をフラットな状態に仕上げる必要があります。
和式トイレの解体撤去で生じた廃材を処分するための費用は2万円~4万円が相場です。
配管工事・電気工事
これまで使用してきた和式トイレから洋式トイレに交換する場合、設置する便器に合わせて排水管位置を変更する工事を行います。
給水管をそのまま利用することができることもありますが、見栄えが悪くなってしまうなどの理由から給水管の位置も変更するのが一般的です。
温水洗浄便座を導入する予定がある場合は、コンセントを設置するための電気工事を行います。コンセント増設工事は業者によって異なりますが2万円~3万円が費用相場です。
下地工事・内装工事
和式トイレの解体撤去と給排水管の工事が済んだら内装工事を行います。
解体によってむき出しになった床は、木工事で枠組みを作り床材を張った後にクッションフロアなどで内装を整えます。
洋式トイレの取り付け設置
洋式トイレの設置を行い、給水管の接続が完了したらトイレのリフォームが完了です。
和式トイレから洋式トイレへリフォームする場合は、最短で半日程度で施工が完了することもあります。
床や壁をタイル仕上げにしたりコンクリート基礎工事が必要な場合などは、3日以上の施工期間がかかります。
トイレを和式から洋式へ格安でリフォームする方法
和式から洋式のトイレにリフォームするときに「少しでも格安でリフォームしたい」と考えている方も多いはずです。
補助金や介護保険の制度などを利用すると、格安でトイレのリフォームができる場合があります。
以下では、補助金や介護保険の制度などの適用条件や金額などの詳細についてご紹介します。
補助金を利用する
バリアフリー工事もしくは節水トイレへの変更が該当する場合、各自治体ごとに補助金や助成金が対象となる可能性があります。
ただし、補助金を受けることができる対象者は各自治体によって異なります。
条件としては、申請先の自治体に住んでいることや、住民税の滞納などがないことなどが一般的です。
介護保険を利用する
介護保険では、『介護保険における住宅改修』として補助金を利用できるケースがあります。
利用者の介護保険自己負担割に応じて70%~90%が支給され、工事の上限金額は20万円と定められています。
20万円の工事が必要になった場合に最大で18万円が介護保険で補助を受けることができるため、金銭的な負担をかなり抑えることができます。
トイレのリフォームの際に、補助金の適用条件となるのが以下の2つを満たした場合です。
・利用者が入院、福祉施設等に入居している場合は対象外
介護保険の補助金は『償還払い』であるため工事完了後に還付されます。
そのため工事費用は、業者に一旦実費で全額支払う必要があるということを理解しておきましょう。
介護保険の補助金を利用する場合には、各自治体の担当ケアマネージャーを通して申請する必要があります。
介護保険のみでリフォーム費用が足りない場合に確認したいこと
介護保険を利用してもリフォーム費用が足らない場合には各自治体が独自に行っている助成金制度の『高齢者・障碍者住宅改修費支援制度』を利用できないか確認してみましょう。
介護保険との併用が可能な場合には、トイレを和式から洋式にリフォームする費用をほぼ補助金と介護保険で賄うことができるはずです。
自治体によっては指定業者にリフォームを依頼することが条件となっていることもあるので、あらかじめ確認するようにしましょう。
和式トイレから洋式トイレにDIYは難しい
和式トイレを洋式トイレにリフォームするには『はつり機』を使って段差を解消し、塩ビ配管や塩ビエルボで排水管と給水管の位置を変更しなければならないため専門的な知識が必要です。
配管工事が完了したらモルタルで床面をフラットにしなければならず、素人の方には非常に難しい作業です。
給排水の工事に欠陥があると、水漏れやつまりの原因になってしまうため修理費用で余計に高額な費用が必要になるリスクもあります。
簡易的に和式トイレを洋式トイレにする方法
本格的なトイレのリフォームを行うのではなく、簡易的に和式トイレを洋式トイレにしたいのであれば『洋式カバー』を利用するのも1つの手です。
段差のある和式トイレの上に被せるだけで洋式トイレのように座って用を足せるようになるので、足腰への負担を大幅に軽減することができます。
見た目はどうしても和式トイレ感が出てしまうため、オシャレさを求める方にはあまりおすすめはできません。
また、洗浄は通常通り便器から流れる水のみで行うため、掃除がしにくいというデメリットもあります。
和式トイレから洋式トイレへのリフォームを依頼する方法
和式トイレを洋式トイレにリフォームしようと思った時に「どこに依頼したらいいの?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか?
トイレのリフォームはさまざまな業者で行うことができるため、それぞれの特徴や違いなどを理解しておかなければ後悔してしまうこともあります。
以下では一般的にトイレのリフォームを行ってくれる業者のタイプと特徴についてご紹介します。
工務店・リフォーム店
工務店やリフォーム店は水まわりなどの一式を交換する大規模な工事や、間取り変更を伴う施工などを得意としています。
和式トイレを洋式トイレに交換するために必要な工事の一部は、下請け業者に依頼するのが一般的です。
業者によって費用にかなりの差があるため、複数の業者に見積もりを依頼して納得できる業者を見極めなければなりません。
ホームセンター・家電量販店
ホームセンターや家電量販店でも、小規模なリフォームや水まわりの一式リフォームを行うことができます。
また、ホームセンターや家電量販店では、店舗で展示されている商品を実際に確認できるというメリットがあります。
ホームセンターや家電量販店がトイレのリフォームなどを行う場合には、自社スタッフが施工を行うのではなく協力業者に委託するのが一般的です。
独自の長期保証やアフターフォローがあるというメリットがあります。
しかし細かな要望に応えることができないといったデメリットもあるため、注意しなければなりません。
水道修理業者
水道修理業者は緊急性の高い修理メンテナンスが得意で、住宅の水まわり設備でトラブルが生じたときにすぐに駆けつけてくれるサービスが大きな特徴です。
水まわりのプロが専門的な知識と技術力で行ってくれるというメリットがあります。
業者を選ぶときにはホームページなどを確認して、施工例などを掲載しているところを選び、複数の業者に相見積もりを行てもらうのがおすすめです。
和式トイレをリフォームすることに関するよくある質問
和式トイレのリフォームに関して疑問に思っていることも多いのではないでしょうか?
そこで以下では和式トイレのリフォームに関する質問についてまとめてみました。
分からないことがあれば参考にしてください。
駅や学校などの公共施設では和式トイレがあるのはなぜ?
和式便所は洋式トイレと比べて価格が安く、構造も単純なので清掃が簡単だという大きな特徴があります。
シンプルな構造なので掃除がしやすく、お尻が直接便座に触れることもないので不快感を感じにくいというメリットがあります。
トイレつまりなどが生じにくく、メンテナンス性が高いというのが和式便所がなくならない大きな理由です。
和式トイレにはなぜ段差があるの?
一般的に家庭に設置している和式トイレに段差があるのは配管スペースを設けるためです。
公共施設などでは配管スペースが十分に設けられているため、段差のないフラットなタイプの和式トイレを設置することが可能です。
和式トイレの洗浄水量はどのくらい?
現在の和式トイレの洗浄に使う水量は1回あたり約16Lです
近年は洋式トイレの節水効果を高める技術力が発展し、2006年以降に発売された洋式トイレでは1回で6Lの洗浄水量で流すことが可能になりました。
もっとも最新の洋式節水トイレは小3.2L、大3.8Lで便器内を洗浄することが可能なタイプもあります。
和式トイレを利用するメリットデメリットは?
和式トイレはシンプルな構造なので、掃除がしやすいですがフチ部分などが汚れやすく掃除を少し怠るだけで悪臭がするというデメリットがあります。
TOTOの調査によると、トイレの床に付着するアンモニア成分の量が和式だと洋式の10倍以上にもなるという調査結果が出ています。
衛生的な観念からも洋式トイレの方が安心して使用することができます。
身体的な負担を考えても、和式トイレよりも洋式トイレの方が安心だという特徴があります。
和式トイレはしゃがんでイキむためお腹に力が入りやすいですが、血圧が高い方やご年配の方は身体への負担が高くリスクが生じてしまいます。
和式トイレから和式トイレにリフォームすることはできる?
和式トイレから和式トイレへリフォームすることは現在でももちろん可能です。
和式トイレの年間出荷はTOTOの調査によると全体のわずか0.7%程度しかありません。
和式トイレから同じ和式トイレに交換する場合には同じサイズの便器で15万円~25万円(内装込み)
異なるサイズの便器に交換するには25~35万円の費用(内装込み)がかかります。
使い勝手などを考えると、和式トイレから同一の和式タイプに変更するよりも洋式タイプに交換する方が快適性だけでなく費用的にもそこまで大きな差がありません。
トイレをバリアフリーにする費用はどのくらい?
車いすや杖などを利用している方でも快適に利用できるように、ドアを引き戸にする費用は10万円~20万円が相場となっています。
足腰が弱くても立ち上がりやすくするように、手すりを設置するリフォームは3万円~6万円の費用がかかります。
和式トイレから洋式トイレにリフォームする費用を抑える方法は?
トイレのリフォームは比較的高額になりやすいため、必ず業者にトイレのリフォームを依頼する前に『どういった機能が最低限必要か?』ということを決めておくようにしましょう。
おすすめされる高機能トイレを選んでしまうと、その分トイレリフォーム費用が高くなってしまうため注意しなければなりません。
温水洗浄便座などには、オート洗浄や開閉機能などさまざまな機能が付加されているタイプもあります。
必要不可欠な機能とそうでない機能をしっかりと見極め、適切なグレードのものを選ぶということを心がけましょう。
sns上の和式トイレのリフォームに関する感想や口コミ
ウチのパピーは和式トイレじゃないと絶対ダメって言う人で
母親が坐骨神経痛で屈んで和式トイレするのしんどいから思い切って洋式トイレにリフォームしたのね
この前、聞いてもないのに「洋式にももう慣れたぞ今じゃ座ってすぐ、いや、座る直前からモリモリ出る」と報告してくれました(白目)— おろしくん (@ossu8787pekari) January 20, 2023
仕事場休憩所のリフォーム終わってこんどは和式トイレを洋式にDIYできるかなと思ってyoutubeを見てる
構造的に普通に発注したら100万くらいかかりそうなんだよなー
水回りのDIYはリスク高くて腰が引けるが、けっこう自分でやってる人もいてがんばればいけそうか・・?🤔— しじみ㌠@ (@yuki_iri) January 11, 2023
床が無いのは衝撃です!
和式トイレを見かけること
殆ど無くなりましたね。
リフォーム後は快適な空間に(^^)— 空き家ハンター 〜FPが教える空き家投資〜 (@akiya_toshi) January 10, 2023
明日からの工事で我が家から和式トイレがなくなる。前にリフォームした時は私の意見で和式トイレを残してもらったんだが、両親に『膝が痛くてしゃがむの辛い。1階まで行くの大変』と言われ再リフォームする事に。個人的には和式の方が良い時もあるんだけどこれは仕方ない。サヨナラ和式トイレ。
— 真樹 (@anthrax0114) December 4, 2022
まとめ
以上、和式トイレから洋式トイレへのリフォームについてご紹介しました。
和式トイレから洋式トイレに交換することで、節水効果が高く水道料金も安く抑えられるなど、得られるメリットは大きいです。
リフォームを依頼する際にはどうしても費用が発生してしまいますが、必要な機能によってトイレのグレードを下げることもおすすめいたします。
水のトラブルなら水の救急隊へ
水の救急隊なら即日対応可能です!
口コミや実績から水道修理業者を比較しよう
水道修理業者を判断する材料として、口コミサイトや公式サイトの修理実績などを確認するのもおすすめです。水道屋さんの口コミをまとめたサイトも多くあるので、そちらを確認したり、SNSを確認するのもいいかもしれません。
地域密着型の修理業者を選べば安心
一刻を争うような水のトラブル発生している場合、水道修理業者をじっくり選んでいる場合ではないと思われる方もいるかもしれません。そんな時は、地域密着型の水道屋さんを選ぶといいでしょう。家の近くの水道修理業者を見つけておけば、早ければ30分以内に修理を始めてもらえるかもしれません。
近くの水道屋さんなら市区町村単位で近くの水道屋さんを探すことができます。