最近のシャワーヘッドは、浄水機能・節水機能・美容効果が付いていていたりと、さまざまなタイプの製品が出回っています。
光熱費が爆上がりしてる昨今では水道代を抑えるために節水効果の高いシャワーヘッドに交換しようと検討されている方もいらっしゃるかもしれません。
シャワーヘッドの交換は、特別な工具などなくても比較的簡単に交換することが可能です。
「DIYでお気に入りのシャワーヘッドに交換したい」という方のために、この記事では自分でシャワーヘッドを交換する方法についてご紹介します。
シャワーヘッドを交換する際の注意点についても併せてご紹介するのでぜひ最後までご覧ください。
▼おすすめのシャワーヘッドはこちらで紹介しています。
【この記事を読んで欲しい人】
- シャワーヘッドの交換を検討している
- シャワーヘッドの交換方法を知りたい
- 自分でシャワーを交換できるか不安
- シャワーの交換時期や目安を知りたい
- 水道業者に依頼するか悩んでいる
- 節水をしたい
シャワーヘッドの交換時期の目安となる期間や症状
毎日何気なく使っているシャワーヘッドは、トラブルでも発生しない限り『交換時期』について考えることってないですよね。
「そもそもシャワーヘッドの交換時期ってどのタイミングなの?」と疑問に思っている方も多いかもしれません。
一般的にシャワーヘッドの交換時期の目安は『設置してから5年が経過』『水圧が弱い』『水漏れ』の3つです。
1つでも当てはまる場合には、お風呂のシャワーヘッドを交換すると快適にシャワーを利用することができるようになります。
それぞれ詳しくご説明しますので、気になる方は検討してみてください。
設置してから5年以上経過している
シャワーヘッドなどの水洗設備の寿命はおおよそ10年~15年程度です。
毎日の使用頻度・扱い方・環境によっても異なりますが、シャワーヘッド自体の交換時期の目安は約5年だとされています。
5年と聞いて多くの方は「そんなに短いの!?」と驚かれるかもしれません。
シャワーヘッドは毎日手にもって扱うので、落として破損させてしまったりすると水漏れが生じてしまいます。
また、内部にカビなどが生じてしまうことで衛生的に使用することができなくなってしまう可能性もあります。
シャワーヘッドによって使用期間の目安は異なりますが、安心して使い続けることができる期間が5年程度ということなんですね。
設置してから5年以上が経過している場合には、シャワーヘッドの交換を検討すべきタイミングの1つです。
水圧が弱く感じている
シャワーを使うときに水圧が弱くなってきたと感じる場合には交換の目安です。
シャワーヘッドには、水道水に含まれる不純物を取り除くためのストレーナーと呼ばれるフィルターが取り付けられています。
長年使い続けているとフィルターが目詰まりを引き起こして流水量が低下して水圧が弱くなってしまうことがあります。
シャワーヘッドを落としてしまったことが原因で、内部に亀裂が生じて水圧が弱くなっていることも考えられます。
シャワーヘッド本体は修理するのではなく交換するのが一般的です。
快適に利用するためにも早めにシャワーヘッドを交換するようにしましょう。
水漏れしている
シャワーヘッドからポタポタと水漏れが発生している場合には、本体内部に残っている水が漏れているケースがほとんどです。
しかし、シャワーヘッドを上向きにしても水が溢れてくるような場合には本体の故障が原因で水漏れが生じている可能性が考えられます。
シャワーヘッドから水漏れしていると、シャワーホースを伝って水が漏れるため気付きにくい水漏れの1つです。
放置してしまうと無駄に水道代が高くなってしまうだけなので、シャワーヘッドを交換して対処するようにしましょう。
シャワーヘッドの交換は自分でできる?
シャワーヘッドは既設のシャワーホースに対応していれば交換することができます。
シャワーヘッドとシャワーホースが一体型となった水栓は、ホースと一緒に交換しなければなりません。
ホースを取り外しできる水栓は、シャワーヘッド部分のみを取り外すことができるため比較的簡単に交換することができます。
シャワーヘッドを選ぶときの注意点
シャワーヘッドの交換作業は簡単に行うことができますが、注意しなければならないことがあります。
シャワーヘッドを選ぶときには必ずシャワーヘッドのメーカーと製品の種類を確認するようにしましょう。
基本的に同一メーカーのシャワーヘッドなら交換することができますが、別メーカーのシャワーヘッドを取り付けるためにアダプターが必要な場合もあります。
互換性はメーカーによって異なりますが、公式ホームページやパッケージに必ず記載されているので確認するようにしましょう。
2ハンドル混合水栓のシャワーヘッドを交換するときの注意点
2ハンドル混合水栓を使っていて「毎回お湯と水を調整するのが面倒だ」だと感じている方も多いのではないでしょうか?
ボタンを押せば止水できるストップ機能付きのシャワーヘッドに交換しようとしている方は、必ず覚えておかなければならないことがあります。
2ハンドル混合水栓で節水シャワーを使えるかどうかは『逆止弁の有無』で判断します。
逆止弁が付いていないと、異なる圧力がかかったときに給湯器に水が入ってしまい故障の原因になってしまうため、節水シャワーを取り付けることはできません。
逆止弁の有無はハンドル下のレバーを確認します。
シャワーとカランを切り替えるレバー中央部分に「止」があれば逆止弁が付いている2ハンドル混合水栓です。
逆止弁のついた2ハンドル混合水栓の場合には、ストップ機能の付いた節水シャワーを取り付けることが可能です。
ホースも一緒に交換するべきか確認
シャワーヘッドをこれまで一度も交換したことがない場合、シャワーヘッドだけではなくシャワーホースも劣化している可能性が高くなります。
シャワーヘッドを交換するときには、シャワーホースも一緒に交換することで水漏れなどのトラブルを未然に防ぐことができます。
取り付けてから5年以上が経過している場合にはシャワーホースも一緒に交換するのがおすすめです。
水漏れが生じているときには原因を確認
シャワーヘッドから水漏れがしていると判断して、シャワーヘッドを交換しても水漏れが改善しないことがあります。
シャワーヘッドから水漏れが生じる原因が水栓本体の不具合にある場合には、根本的な対処を行わなくてはなりません。
シャワーヘッドの交換方法
シャワーヘッドを新しく交換するときに「交換方法が分からない」「難しそうで不安」と思っている方も多いのではないでしょうか?
シャワーヘッドの交換をする前に、正しい手順を理解しておくことで迷うことなくスムーズに交換することができます。
以下ではシャワーヘッドを交換する方法についてご紹介します。
同じメーカーのシャワーヘッドに交換する方法
同じメーカーのシャワーヘッドならネジ山の大きさや形状も同じなので、基本的にはそのまま交換することができます。
しかし同じメーカーでもINAXのストップ機能付きシャワーヘッドは一体型なのでホースごと交換する必要があります。
一体型シャワーヘッドの交換方法については後述します。
- 止水栓を閉める
- 古いシャワーヘッドを反時計方向に回して取り外す
- 新しいシャワーヘッドを取り付ける
- 水漏れがないか確認する
シャワーヘッドを交換するときには、必ず新しいシャワーヘッドにOパッキンが付いているかどうかを確認しましょう。
パッキンがついていない場合には必ず水漏れが生じてしまうので注意しなければなりません。
別のメーカーのシャワーヘッドに交換する方法
LIXIL(INAX) ・TOTO・SAN-EI・KAKUDAIのホースは、ほとんどのメーカーのホースに取り付けすることができます。
しかし、MYM・KVK・ガスターなど一部のメーカーのシャワーヘッドは接続部分のネジ山の形状が異なるため付属のアダプターが必要になります。
- 止水栓を閉める
- 古いシャワーヘッドを反時計方向に回して取り外す
- アダプターを取り付ける
- 新しいシャワーヘッドを取り付ける
- 水漏れがないか確認する
アダプターを取り付ける手順が増えるだけです。
既設のシャワーヘッドとは別のメーカー製品に交換する場合には、必ずシャワーヘッドのパッケージやホームページに記載されている互換性を確認するようにしましょう。
同じメーカーの一体型シャワーヘッドに交換する方法
一体型シャワーヘッドを交換するときにはシャワーヘッド部分のみを交換することはできません。
ホースが接続されている水栓のナットを取り外さなくてはならないため以下の手順で作業を行いましょう。
- 止水栓を閉める
- シャワーホースの水栓側のナットをウォーターポンププライヤーで取り外す
- 袋ナットにパッキンを入れる
- 新しいシャワーヘッドのホースごと取り付ける
- 水漏れがないか確認する
ホース内部のパッキンは、先端の袋ナットに正しい位置で装着しなければ水漏れの原因になるので注意しましょう。
別のメーカーの一体型シャワーヘッドに交換する方法
既設の一体型シャワーヘッドのメーカーとは別のメーカーへ交換する場合には、ヘッド同様アダプターが必要になります。以下の手順で交換を行いましょう。
- 止水栓を閉める
- シャワーホースの水栓側のナットをウォーターポンププライヤーで取り外す
- アダプターをホースの先端に取り付ける
- 袋ナットにパッキンを入れる
- 水漏れがないか確認する
基本的にはアダプターが付属されている製品がほとんどですが、一部の製品は別途購入しなければならないケースもあります。
アダプターが同梱されていない場合には、ホームセンターやネットショップで対応しているアダプターを購入しなければなりません。
樹脂製のものは劣化が早く壊れやすいため金属製のアダプターを購入するようにしましょう。
シャワーヘッドが取り外せない場合の対処法
長年シャワーヘッドを使い続けていると接続部分がサビてしまったり、水垢や汚れで回らなくなってしまうことがあります。
手が滑ってうまく力を入れることができないという場合にはゴム手袋をはめて反時計方向に回してみるようにしましょう。
ゴムの摩擦力でシャワーヘッドを取り外しやすくなります。
一体型のシャワーホースはヘッド部分のみ取り外すことはできませんが、通常のシャワーヘッドなら取り外すことができるはずです。
ゴム手袋でも取り外すことができない場合にはシャワーヘッドにタオルなどを巻き、ウォーターポンププライヤーで挟んで回す方法がおすすめです。
ただし無理に回してしまうと破損させてしまう恐れがあるので気を付けましょう。
賃貸のシャワーヘッドを交換するときのポイント
賃貸アパートのシャワーヘッドが汚れていたり、水圧が弱くて使い勝手が悪いという理由から、シャワーヘッドを交換したいという方も多いのではないでしょうか?
しかし「賃貸物件のシャワーヘッドを勝手に交換してもいいの?」と不安になってしまいますよね。
基本的には現状回復を行えばシャワーヘッドの交換を行うことは可能です。
以下では、賃貸アパートのシャワーヘッドを交換するときに注意しなければならないポイントについてご紹介します。
賃貸のシャワーヘッドを交換するときには捨てずに取っておく
賃貸アパートのシャワーヘッドを交換する場合には取り外したシャワーヘッドは処分せずに必ず保管しておくようにしましょう。
退去時には原状回復しなければならないため、外したシャワーヘッドを処分してしまうと後々トラブルに繋がってしまう可能性があります。
シャワーホースとシャワーヘッドが一体型となったタイプは、水栓本体のナットを取り外さなければならないため避けた方が賢明でしょう。
シャワーヘッドの交換について不安がある場合には大家さんか管理会社に連絡してみるのがもっとも確実です。
賃貸のシャワーヘッドが壊れたときには大家さんへ連絡
賃貸アパートのシャワーヘッドが壊れてしまった場合には、まず大家さんか管理会社へ連絡するようにしましょう。
経年劣化による水漏れなどのトラブルが原因の場合には、基本的に大家さん負担で交換してもらうことができます。
シャワーヘッドを落としてしまったり乱暴な扱い方をしたことが原因で破損してしまった場合には、自己負担となるケースもあります。
おすすめのシャワーヘッドの選び方
シャワーヘッドを交換するときに「どんなシャワーヘッドを選べばいいのか分からない」という方も多いと思います。
でもKVK・カクダイ・INAX・ミラブルなど、さまざまなメーカーから多くのタイプのシャワーヘッドが販売されているため迷ってしまいますよね。
シャワーを快適に使うことができるようにするためにも、自分の目的に合ったタイプのシャワーヘッドを選びたいところです。
シャワーヘッドを選ぶときには、以下の3つのポイントに注目しましょう。
機能性で選ぶ
近年のシャワーヘッドは、ニーズに応じてさまざまなタイプが販売されています。
肌や頭皮を健やかに保ちたい方は、空気を含んだ水流で毛穴の汚れや古くなった角質を洗い流すことができる『美容効果』が高いシャワーヘッドがおすすめ!
敏感肌で肌への刺激を抑えたいという方は水道水に含まれる塩素を除去する『浄水効果』があるものを選ぶと安心です。
湯船につかる浸からずにシャワーだけで済ませるという方は『マッサージ効果や温浴効果』があるシャワーヘッドを選ぶと心地よさが格段にアップするはずです。
重量で選ぶ
シャワーヘッドはデザインや機能性だけで選んでしまうと、手に持った時に思いのほか重量があり使い勝手が悪く感じてしまうことがあります。
150g前後のできるだけ軽いタイプのものを選ぶようにしましょう。
シャワーヘッドは角度調節ができるタイプ、手元のスイッチで止水することができるタイプなど使い勝手が良くなる機能が付加されているものを選ぶのがおすすめです。
節水効果で選ぶ
家庭の中でもっとも水を使用する水栓設備はお風呂だということをご存じですか?
シャワーヘッドを節水タイプに交換するだけで驚くほど水道代やガス代が安くなることもあります。
節水シャワーヘッドには『節水率』が記載されているので、購入するときには必ずチェックするようにしましょう。
シャワーヘッドの交換が難しい場合には水道業者へ依頼するのが確実
シャワーヘッドが固くて取り外すことが難しかったり、一体型シャワーヘッドの交換が困難な場合には業者に依頼するのがもっとも確実な方法です。
水まわり製品の交換を自分で行うのが不安だという方も多いかもしれませんね。
シャワーは毎日使うものなので、水漏れなどの不具合や故障のトラブルを防止するためにもプロの水道業者に依頼すると安心!
しかし「業者の選び方が分からない」「業者に依頼したときの料金が不安」と感じている方も多いのではないでしょうか?
以下ではシャワーヘッドを交換を行う水道業者の選び方と料金の目安についてご紹介します。
水道業者の選び方と注意点
シャワーヘッドの交換を依頼するときには、水道修理業者に依頼すると最短で交換してもらうことができます。
また、今後使い続けていく上で故障やトラブルなどが生じてしまった時にも、すぐに駆けつけてくれるという大きなメリットもあります。
水道業者を選ぶときには、各自治体の水道管理者が適切に水まわりの修理対応を行うことができると認定した『水道局指定工事店』に依頼するのがもっとも安心です。
激安業者などは悪質業者である可能性も高く、トラブルなどが生じてしまうリスクがかなり高くなるため注意するようにしましょう。
シャワーヘッドの交換にかかる料金目安
シャワーヘッドの交換を業者に依頼する場合には『基本料金+作業料金+部品代』で費用を算出するのが一般的です。
シャワーヘッドの交換にかかる作業料金の目安は8,000円~10,000円前後が相場です。
この作業料金にシャワーヘッドの本体価格や基本料金などが加算されるため、見積もり時に内訳をしっかりと確認しておくことが大切です。
少しでも費用を安く抑えたい場合や、好みのシャワーヘッドを自分で購入して交換のみ依頼したい場合には別途手数料がかかるケースもあります。
シャワーヘッドの交換に関するよくある質問
シャワーヘッドの交換に関するよくある質問について、以下でまとめています。
疑問に思うことがあれば参考にしてみましょう。
シャワーヘッドを交換せずに使い続けるリスクは?
古いシャワーヘッドをそのまま使い続けていると、内部部品の破損や本体の故障によって水漏れが生じることがあります。
シャワーヘッド内部の残留水が漏れているだけだと勘違いしてしまい、水道代が高くなってしまうリスクもあるので注意しなければなりません。
また取り付けてから長期間経過している場合には、内部にカビや雑菌が繁殖していることがあり衛生的に利用することができなくなってしまいます。
シャワーヘッドの散水板が汚れや水垢などで目詰まりしている場合には、歯ブラシなどで掃除するかシャワーヘッド本体を交換するようにしましょう。
バランス釜で節水シャワーを使える?
バランス釜には止水スイッチのついたシャワーヘッドを取り付けることはできません。
逆止弁の付いていないバランス釜に、シャワーヘッドの止水スイッチで塞き止められた水が逆流してしまい故障の原因になってしまいます。
バランス釜が故障して交換するとなると10万円以上の費用がかかってしまうため、止水スイッチ付きの節水シャワーは取り付けないようにしましょう。
シャワーのメーカーが分からないときはどこを確認すればいい?
シャワーヘッドを交換するときに既設のシャワーのメーカーを確認する必要があります。
しかし経年劣化によってシールが剥がれていたりしてメーカーが分からないこともあるでしょう。
一般的にはシャワーホースの根元部分に刻印されていることが多いので確認してみましょう。
シャワーと水栓は同じメーカーである場合が多いため、水栓本体の側面や前面にメーカーのロゴマークを確認する方法もあります。
日本で使用されている主なメーカーはTOTO、LIXIL(INAX)、KVK、カクダイ、SANEIが一般的です。
シャワーヘッドの交換のみの作業も依頼できる?
シャワーヘッドを自分で購入して、取り付け交換だけ水道業者に依頼したいという方も多いと思います。
ほとんどの水道修理業者では取り付けのみの作業も依頼することが可能です。
ただし業者によっては『シャワーの取り付けのみ』依頼を断られること可能性があるため、依頼時に電話で確認してみるようにしましょう。
自分で商品をあらかじめ準備するときには、既設の水栓に対応しているシャワーヘッドかどうかをしっかりと確認するようにしましょう。
まとめ
シャワーヘッドは消耗部品なので、使い続けていると必ず劣化して故障や水漏れなどのトラブルが生じてしまいます。
トラブルが発生してから対応するとゆっくりシャワーヘッドを選ぶこともできないため早めの交換がおすすめです。
シャワーヘッドは、この記事でお伝えした交換手順に沿って行えば自分でも簡単に交換することができます。
水道業者に依頼すると費用が掛かってしまいますが、自分で行えば費用を抑えて交換することが可能!
美容効果、リラックス効果、節水効果などさまざまなタイプの中から、あなたにピッタリのシャワーヘッドを選んで快適なバスタイムを満喫できるようにしましょう。
個人的におすすめのシャワーヘッドは《ボリーナ》がおすすめです。