トイレつまりはスッポンで解決！使い方とスッポンがない時の代用品

トイレの詰まりは、軽度であればスッポンを使って解消することができます。

ですが、スッポンを使ってもトイレの詰まりが解消されない場合は、スッポンの使用方法を間違えている可能性も。

さらに、水に溶けないものなどを流したなど、トイレ詰まりの原因によってはスッポンを使用してはいけないケースもあります。

この記事では、トイレの詰まりを解決できる正しいスッポンの使用方法、スッポンの原理について解説します。

お家にスッポンがないときに代用できるものもご紹介しますので、トイレ詰まりにお困りの方は必見です。

トイレつまりを一瞬で解消する道具のスッポンとは？

トイレ詰まりが起きていると、トイレの水が流れずに逆流してくることがあります。

そんなときに頼りになるのがスッポン！

ちなみにスッポンというのは俗称のひとつで、正式名称はラバーカップと言います。

その他の呼び方・通称
「ギュッポン」「ボンテン」「ガッポン」「スッポン」「通水カップ」「ずっぽん」「吸引カップ」「プカプカ」等

日本でもっともメジャーな呼び方がはスッポンなので、この記事ではスッポンで統一したいと思います。

スッポンの原理

スッポンの原理としては、「真空にしたカップが封水を持ち上げる力」で排水管のつまりの原因を動かします。

結果、つまりの原因が流れやすくなり、トイレ詰まりが解消することができるという仕組みです。

ちなみに封水というのは、洋式トイレに溜まっている水のことで虫やニオイが上がってくるのを防ぐ役割をしています。

便器内の封水が少ない場合は真空状態にするために、水をバケツで足してからスッポンを使用しましょう。反対に水が多い場合はバケツを使って汲み取ります。

トイレのつまりにはスッポンがおすすめな理由

いきなりトイレの水を流した時に逆流してくると焦ってしまいがちですが、まずはスッポンを使うことをおすすめします。

スッポンをおすすめする理由は以下の３つ。

もちろん状況にもよりますが、スッポンを使えばほとんどのトイレのつまりは一瞬で直すことができます。

ホームセンターなどでも比較的安価で購入できることや、洗って保存すれば何度も使用できることからもコスパが高いです。

スッポンで直るつまりと直せないつまり

トイレのつまりにはスッポンで直せるつまりと、直せないつまりの２種類があります。

以下で直せるケースとそうでないケースを紹介していますので、これからトイレのつまりをスッポンを使って直そうと思っている方は参考にしてみてください。

スッポンでトイレのつまりが直るケース

スッポンを使ってトイレのつまりを直せるのは、水に溶ける『水溶性のつまり』のみです。

トイレで流す便やトイレットペーパーは、水溶性に該当します。

ほとんどのトイレのつまりはトイレットペーパーが原因であることが多いので、スッポンで大体は解決することができます。

スッポンでトイレのつまりが直らないケース

スッポンを使っても直らないトイレのつまりにはどんなものがあるか予想がついている方も多いのではないでしょうか？

それは誤ってトイレに落としやすい鍵やスマートフォンなどの、水に溶けない固形物です。

生理用品、オムツなどの場合はスッポンを使っても流れることはできません。

むしろ、つまりの原因を奥に押し込んでしまい、取り除くのが難しくなってしまうので注意が必要です。

排水管が劣化している場合は、排水管が傷付いて水漏れに繋がってしまう危険性もあります。

繰り返すトイレのつまりにはおすすめできない

トイレットペーパーを使いすぎてしまっていたり、小で流してしまっていたりといろいろ原因が考えられますが、実はトイレの配管が原因であることも多いのが現実。

排水管内部に油分などがこびりついてうまく排出できないような状態になると、何度もトイレのつまりが繰り返してしまうことになります。

そうなると毎回スッポンで面倒な作業を行わないといけなくなってしまうので、早めに高圧洗浄など排水管の掃除を水道業者に依頼しましょう。

スッポンの種類と選び方

スッポンには、「洋式用」「和式用」「節水用」の3種類があります。

ご自宅のトイレのタイプに合ったスッポンを選ばないと、上手く便器に密着させることができず、効果を発揮できません。

まずは、それぞれのスッポンの特徴についてご紹介いたします。

洋式トイレ用ラバーカップ

洋式用のスッポンは、棒の先に付いているラバー部分が出っ張っているタイプです。

和式トイレ用ラバーカップ

和式用のスッポンはラバーに出っ張りがなく、フラットなタイプです。

節水トイレ用ラバーカップ

節水便器用のスッポンはラバー部分にツバがついたタイプのものがあります。

節水型タイプは和式と洋式どちらにも対応しているので汎用性があります。

スッポン選びの注意点！サイズの違いも重要

スッポンを選ぶときには、各家庭のトイレに対応したスッポンを購入しないと意味がありません。
また注意するべきなのは、スッポンのサイズです。スッポンには『Ｓ/Ｍ/Ｌ』の３種類があります。

それぞれシンクに使用するタイプであったり、その他の排水口に使用するものがあります。

基本的にトイレ詰まりにスッポンを使用するときは、最大のLサイズが最適です。

スッポンが購入できる場所と価格

いざトイレがつまってしまったときには、どこでスッポンを購入できるのか困ってしまいますよね。

以下では、スッポンを購入できる場所とおおよその値段をご紹介します。

ホームセンター

もっとも確実で当日に購入できるのはホームセンターです。

ホームセンターであればサイズも種類も豊富に取り揃えているので、自宅のトイレに合ったスッポンを手に入れることができます。

参考価格	500円～1,500円

ネット通販

Amazonや楽天などでも豊富にスッポンは取り揃えています。スッポンではなくラバーカップという商品名で検索する方が種類も多いです。

参考価格	300円～2,000円

100均

100均ショップでもスッポンは販売されています。おすすめはダイソーのスッポンです。

サイズ感はセリアよりもダイソーの方がラバー部分が大きくフィットしやすいといった印象。

セリアは比較的ラバー部分が小さく弾力があります。

参考価格	100円～

スッポンの正しい使い方とトイレつまりを解消するコツ

ここからは、スッポンの正しい使い方と詰まりを解消するコツについてご紹介します。

トイレ詰まりにスッポンを使用するときは、まずは以下のものを準備してから取り掛かります。

止水栓を閉める

トイレのつまりを直す前に、まずは必ず止水栓を閉めるようにしましょう。

間違えてレバーを操作してしまい、詰まった状態のまま水を流してしまうと、水位がさらに上昇して便器から汚水が溢れ出る危険性があります。

また、止水栓を閉めてもタンク内にはまだ水が多く残っている状況なので、タンク内の水もバケツの中に灯油ポンプを使って移し替えておくようにしましょう。

この水は最後に確認用の水として使うので無駄になることはありません。

養生する

スッポンを押し引いたときに、便器内の水が床や壁に飛び散ると衛生的にも良くありません。

トイレ詰まりにスッポンを使用するときには、新聞紙やごみ袋などでしっかりと養生しましょう。

水が溢れそうなら取り除く

スッポンを使用するときには、水でラバー部分が隠れるくらいの水量で作業する必要があります。

スッポンのラバー部分とトイレの排水口をしっかり密着させて、押したときに真空状態になるようにするためです。

スッポンを差し込んでしまうと便器から水があふれてきてしまいそうな場合は、直接便器の水を汲み取ります。

給水ポンプやバケツを使って、便器のフチ部分から10ｃｍ程度水位が下になるように水量を調整しましょう。

和式トイレ用のラバーカップを使うコツは、水量に注意することです。

和式トイレは洋式トイレと違って便器に深さがないため、ラバーカップを使う前にできるだけ便器から汚水を先に汲みだしておきます。

便器の排水口にスッポンをあてる

斜めになってしまうと押し込んだ時に密着しづらいので効果が半減してしまいます。

ゆっくりと排水口とスッポンのラバー部分が水平になるように当てます。

スッポンを静かに押し込む

水平状態でスッポンを徐々に慌てずゆっくりと押し込んでいきます。これ以上押し込めないというところまでギュッと押し込んでいきます。

スッポンのラバー部分が真空になるように意識しながら押していくとうまく押し込めるはずです。

スッポンが押し込めない場合

状況によってはスッポンを押し込めないこともあるはずです。そんなときには、持ち手部分を斜めにして押し込んでみると排水口部分に密着してうまくいく場合があります。

引くことを意識して一気に引き抜く

スッポンのラバー部分に排水口の水が密着して引っ張り寄せるように意識して、一気に『スッポン！』と引き抜きます。

引き抜くときには躊躇せずに勢いよく引っ張ると高い効果を発揮できます。

何度か繰り返す

ゆっくり排水口に水平に押し込んで、今度は勢いをつけて思い切り『スッポン！』と引き抜く！

この作業を何度かすれば、水が流れた感触がしたり、「ゴポポポ…」と水の通り道ができた音がするはずです。

押し込んではダメな理由

スッポンの使い方を知らない人は、引くときに力を入れるのではなく、ただ力任せに押してしまうことがあります。

スッポンは押すための道具ではなく、引っ張るための道具です。

無理やり押し込んでしまうとつまりの原因がさらに奥深くにいってさらに悪化してしまったり、スッポンが壊れてしまうこともあるので注意するようにしましょう。

バケツで流れたか確認

バケツにためた水を少しずつ流して、つまりが解消されたかどうかを確認してみましょう。

水栓レバーで一度に大量の水を流してしまうとあふれ出てしまう可能性もあるので、トイレつまりが解消されたと確信するまでは注意してくださいね。

後片付けして止水栓を開ける

スッポンを便器内から取り出すときに、床や壁に水が飛び散ってしまわないように注意しながら片付けを行います。

止水栓をマイナスドライバーを使い逆時計回りに開けて、水をタンク内に溜めます。

最後にスッポンをお手入れすれば修理は完了です。

何回程度のスッポンで解消される？

状況によりますが、トイレットペーパーやティッシュペーパーのつまり程度であれば平均して５回程度で解消できることが多いと思います。
逆に、異物詰まりの場合は、何十回とスッポンの押し引きをしても解消されないこともあります。
１時間程度スッポンを続けても直らないときは、水道修理会社へ任せるようにしましょう。

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スッポンの正しいお手入れと保管方法

トイレがつまったときに便器の中に直接突っ込んでしまうスッポンはどうやって手入れするのか？

スッポンをどうやって保管しておくべきなのか悩んでしまいませんか？

人によってお手入れ方法と保管方法は違うと思いますが、もっとも衛生的な正しいお手入れと保管方法について紹介します。

スッポンの正しいお手入れ方法

スッポンのラバー部分はゴム製なのでアルコールや漂白剤などは劣化してしまう原因になります。

スッポンのラバー部分には抗菌加工がされているものがほとんどなので、水を溜めたバケツの中で水洗いするだけで大丈夫です。

あとはしっかりと乾くまで天日干しすることで清潔に保てます。

水分が残ってしまったまま収納してしまうと、雑菌が繁殖してしまうばかりかカビが発生してしまう原因にもなるので注意しましょう。

スッポンの正しい保管方法

スッポンは専用のケースやビニール袋などにラバー部分を包んで、日の当たらない場所に保管するようにしましょう。

洗った後にそのまま天日干しするのはいいですが、そのまま放置してしまうとラバー部分が紫外線によって劣化する原因となります。

また、トイレがつまったときにうまく密着するための弾性がなくなってしまいます。

スッポンは使い捨てるのもあり？

スッポンは100均ショップなどにも手軽に販売されているのでトイレのつまりが解消されれば、そのまま各自治体の指定の方法で処分するのもアリです。

ただ、一度つまってしまうとクセになってまたすぐつまってしまうこともあるのでしばらくは保管しておくのが一番いいかもしれません。

トイレでスッポンを使う際の注意点

トイレがつまって焦ったときにやってしまいがちな行為は、また水栓レバーを回して水を追加で流してしまうことです。

冷静に考えれば汚水が溢れてしまうことが分かるはずですが、パニックになってしまうと冷静な判断をできなくなってしまうので、トイレがつまってしまったらまずは深呼吸して落ち着くようにすることも大切です。

スッポンがない場合に使える裏技の代用品！

スッポンは比較的どこにでも売っている道具ですが、真夜中にいきなりトイレがつまってしまったりするとどうしようもありませんよね。

以下では、スッポンがない場合に代用品となるものをいくつか紹介します。

ペットボトル

ペットボトルでも簡易的にスッポンの効果を発揮することができます。

手順は簡単。ペットボトルの底から３ｃｍ程度の箇所をはさみかカッターで切り取ります。

キャップを外したペットボトルを排水口へゆっくりと押し込んで、もう片方の手でペットボトルの口を抑えて空気が逃げないようにしたまま一気に引き抜く。たったこれだけです。

これを何度か行えばスッポンと同じ原理でつまりの原因が徐々に動いて再び水が流れるようになります。

ただ手が汚れてしまうことになるので長めのゴム手袋は必須です。

針金ハンガー

ハンガーがなんでスッポンの代用品になるのか疑問に思う方も多いはず！しかし、トイレのつまりを解消する道具としてワイヤー式パイプクリーナーという道具があります。

この代用としてハンガーを使用する方法ですが、手順は簡単です。ハンガーを一直線になるようにペンチでカットします。

そして便器を傷つけないように片方を円状に加工します。

使い方としては排水口にゆっくりと突っ込み、つまりの原因となる場所に当たった感触があれば小刻みに動かします。

ただ、無理に押し込むことは排水管を破損させてしまうことになるので注意するようにしましょう。

スッポンでトイレのつまりが解消できない場合

スッポンでいくらトイレのつまりを直そうとしてもまったく解消できないこともあるはずです。スッポンで直らないトイレのつまりはどうすればいいのでしょうか？

より強力な道具を使う

スッポンと原理は同じ原理でより強力な真空式パイプクリーナーと呼ばれるものがあります。

真空式パイプクリーナーはレバーを押引きすることでつまりを解消する道具です。

値段は1,500円以上するので若干高いですが、効果はスッポンよりも高いので解消できる確率は高くなります。

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水道修理業者へ依頼する

スッポンがダメだったからわざわざ真空式パイプクリーナーを買ってきたのに、つまりが直らなかったらはじめから業者に頼んでおけばよかった！となるはず。

『固形物を流してしまった』ことが原因の詰まりは、この記事で紹介したスッポンでは直すことができません。

また、『スッポンを繰り返し使っても詰まりが直らない』『詰まりの原因が分からない』場合は、排水管が詰まりの原因かもしれません。

排水管のトラブルによる詰まりの場合は、専門業者でなければ詰まりの原因特定や、修理ができません。

トイレの詰まりで業者に依頼する際の相場費用は、便器の脱着有無で変わります。

便器の脱着が必要な場合は【約30,000円〜50,000円前後】が相場です。

簡単な修理で直せるトイレ詰まりの場合は、【約5,000円〜7,000円前後】が費用相場になります。

上記はあくまで費用相場になりますので、業者に依頼される際は相見積もりを行って実際の費用相場を比べることをおすすめします。

水の救急隊であれば、最短で15分からお伺いさせていただきます。お電話一本でお見積りにお伺いできますので、是非お気軽にご相談ください。

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まとめ｜トイレつまりはスッポンで解決！使い方とスッポンがない時の代用品

この記事では、トイレのつまりを直すことができる画期的なスッポンについて詳しく紹介しました。

スッポンはトイレットペーパーや便などの水溶性の詰まりに効果があるので、ご家庭に1つあると便利な道具です。

ただ、ご紹介したようにトイレ詰まりによってはスッポンで解消できないケースもあります。

配管の老朽化や、水に溶けない固形物を流したことによるトイレ詰まりは、速やかに水道修理業者に依頼して解消することをおすすめいたします。

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