「トイレの水が流れっぱなし!トイレの水を一旦止めたいけれど止水栓を回しても固くて回らない!」こんなご相談が毎日のようにあります。
トイレの水が流れっぱなしだと焦ってしまいますが、力任せに無理に止水栓を回そうとすると「ネジがなめる」「給水管が破損する」など被害が拡大してしまうこともあります。
もしトイレの止水栓が回らない時でも直し方や回し方はあります。
落ち着いて、できることから確認していきましょう。
この記事では「トイレの止水栓の直し方」「止水栓が固着しないようにする予防法」を解説しています。
- トイレの止水栓が固くて回らない
- なんとかトイレの水漏れを止めたい
- トイレの止水栓以外の応急処置を知りたい
- 止水栓が固着しないようにメンテナンスをする方法を知りたい
- トイレの止水栓の修理費用が知りたい
トイレの止水栓が回らなくなる原因
トイレの止水栓が回らなくなる原因は、大きく分けて以下の4つです。
- 止水栓がサビで固着して回らない
- 止水栓が全開に開いていて水圧が高い
- 凍結して止水栓が回らない
- 止水栓を回す方向が逆
それぞれ順に解説していきます。
と様々な要因で止水栓が回らなくなりますが、一番多いケースはやはり「止水栓がサビついて固着する」ケースです。
トイレの止水栓は、普段触ることはまずないと思います。
【何年も止水栓を触らずにいた結果、固着してしまう現象が起きトイレの水漏れが起きた時に止水栓を回せない】といったトラブルになります。
まずは止水栓の固着から解説していきます。
よくある止水栓が回らなくなる原因➀ 止水栓がサビで固着して回らない
止水栓は長期間動かさないでいると、スピンドル(先端のネジ部分)がサビてしまい固着します。
スピンドルがサビると、少し力を入れただけではネジが動かず、結果的に止水栓が回らなくなります。
また、止水栓を開けた状態で長期間放置した場合、ネジ部分の汚れや劣化によって動かなくなる可能性が高いです。
ネジ以外にもパッキンの劣化によって固着が発生し、無理に動かそうとすると部品の破損や漏水など、二次被害に発展することもあります。
止水栓にサビや劣化がみられる場合は、状況に合わせて対処しましょう。
よくある止水栓が回らなくなる原因➁ 全開に開いていて水圧が高い
止水栓が全開に開いている状態だと、水圧が高くなりネジが回らなくなります。
水圧が高い状態で無理矢理に止水栓を回そうとすると圧力がかかりすぎてしまい、部品が破損するリスクが高いです。
全開に開いている状態から対処するためには、ゆっくりと止水栓を閉めましょう。
止水栓内部にかかっている水の圧力を減らすことで、スムーズに止水栓を回せるようになります。
よくある止水栓が回らなくなる原因➂ 凍結で回らない
冬の時期は夜間の気温低下により、トイレを使用していない間に止水栓が凍結してしまうことがあります。
止水栓が凍結した場合、力を加えただけではハンドルが回らなくなります。
また、止水栓の凍結がまわりの配管まで広がるとトイレが機能しなくなるだけではなく、給水管などのパイプ部分が破損や破裂する可能性が高いです。
止水栓が凍結してしまうほど気温が下がる地域に住んでいる場合は、トイレメーカーの説明をよく読み、水抜きを行いましょう。
寒い地域に慣れていない方は水抜き栓の存在を知らない方もいると思います。
北海道などの寒冷地では「お出かけ前に水抜き栓で水を抜く」ことを覚えておいて下さい。
給水管の内部の水を抜くことで、長時間使用しない状態でも水道管の破裂を防げます。
よくある止水栓が回らなくなる原因➃ 止水栓を回す方向が逆
止水栓を回す方向が逆、もしくは回し方が間違っている場合は当然ですがハンドルが回りません。
止水栓は回す方向によって、開ける・閉めるの操作が可能です。
しかし、止水栓を開けるつもりでも反対方向に回し続けていると、止水栓を開くことはできません。
トイレの止水栓は住宅に入居してから触らないことも多い部分となるため、回し方や方向を知らない人も多いでしょう。
間違った方向に止水栓を回し続けていると、トイレの水漏れや破損につながります。
考えている方向に回しても水が止まる気配がない場合、止水栓の回す方向が本当に正しいか確認すると良いでしょう。
基本的に閉める方向は時計回りです。ペットボトルのフタを閉めるのと同じと覚えておけば簡単です。
トイレの止水栓が回らない時の応急処置
前述の通り、トイレの止水栓はさまざまな原因で回らなくなります。
対処が遅れてしまうと、止水栓の破損やパイプから水漏れが発生することがあります。
考えられる原因にすぐ対処できない場合は、何らかの応急処置を行いましょう。
続いては、トイレの止水栓が回らない時の応急処置について解説します。
大元の止水栓を閉める
トイレの止水栓が回らない時は、大元の止水栓を閉めましょう。
大元の止水栓を止めることでトイレに水が供給されなくなるため、一時的に水漏れを防ぐことが可能です。
ただし、大元の止水栓を止めてしまうと、トイレだけではなくキッチンやお風呂場の水道も使えなくなります。
他に建物に自分以外の住居者がいる場合は、いきなり大元の止水栓を止めるのではなく、事前に確認を取りましょう。
また、大元の止水栓は建物によって設置場所が異なります。
例えば、「一戸建ての場合は屋外水道メーターの近くに設置」されていることが多いです。
一方、「マンション・集合住宅なら玄関横のパイプスペースに設置」されています。
建物によって大元の止水栓の場所は異なるため、緊急時に備えてあらかじめどこに設置してあるか確認しておきましょう。
固くて回らない止水栓を直す方法
トイレの水漏れが発生した場合、トイレタンクの部品交換や修理のために止水栓を回すことになります。
しかし長期間止水栓を開けっぱなしにしていると、サビによる固着などの理由で止水栓が固くなるケースが多いです。
このように、固くて回らない止水栓を直す方法は以下の通りです。
- ウォーターポンププライヤーを使う
- 水栓用のマイナスドライバーを使う
- 大元の止水栓を閉めてから回してみる
- 寒い日はドライヤーで温める
- ハンマーで軽く叩く
それぞれ順に解説します。
ウォーターポンププライヤーを使う
固くて回らない止水栓を回す際は、ウォーターポンププライヤーが有効です。
ウォーターポンププライヤーとは、水道管やガス管などの配管工事に特化したプライヤーのことです。
ウォーターポンププライヤーは掴みづらいナットも滑らずロックできるため、固くなった止水栓も回せます。
また、壊れやすい素材に特化したプラスチックタイプやしっかり掴めるコブラ型など、ウォーターポンププライヤーにもさまざまな種類が存在しています。
サイズや価格感だけではなく、使用用途に合わせて選ぶことで固い止水栓もスムーズに回せる可能性が高いです。
水栓用のマイナスドライバーを使う
トイレの止水栓が固い場合、専用のマイナスドライバーを使うことで回せることがあります。
水栓用ドライバーは通常よりも先端が幅広になるため、より強い力を込めることが可能です。
また、水栓用のマイナスドライバーの持ち手部分にプラスドライバーを差し込み、プラスドライバーをハンドルのように回すことで固くなった止水栓でもスムーズに回せるでしょう。
ただし、水栓用のマイナスドライバーでもサビが拡がっていると力を込めても回らないことがあり、無理矢理に回し続けると配管ごと壊れる可能性があります。
水栓用のドライバーで容易に回らない場合は、自分で対処することなく修理業者に依頼しましょう。
大元の止水栓を閉めてから回してみる
ウォーターポンププライヤーや水栓用ドライバーでも止水栓が回らない場合は、大元の止水栓を閉めて対応してみましょう。
一度大元の止水栓を止めることでトイレの水漏れを防ぐことができ、かかっている水圧を抑えられます。
ネジ部分の故障やサビがなければ大元の止水栓を止めるだけで、スムーズにトイレの止水栓を回すことが可能です。
ただし、大元の止水栓を止めてからすぐにトイレの止水栓を開けてしまうと、タンク内の水があふれることがあります。
タンク内の浮き球を押し下げながら止水栓を徐々に開くことで、水漏れを防ぐことができるでしょう。
寒い日はドライヤーで温める
凍結が原因で止水栓が固い場合は、止水栓にドライヤーで暖かい風を当てることで氷を徐々に溶かすことができます。
水道管にドライヤーを当てる際は、タオルや布を巻き付けて直接熱風を当てないようにしましょう。
水道管に直接熱風を当ててしまうと、急激な温度上昇によって破裂する恐れがあります。
ドライヤーと水道管の距離が近すぎるのも破裂に繋がるため、作業中は熱風の当て方に気をつけましょう。
給水管が凍結している場合はトイレタンクに水が流れてこず、排水管が凍結しているとトイレの便器が流れません。
どの部分が凍結しているかわからない時は、どこに水が流れてきていないのかを確認すると良いでしょう。
ハンマーで軽く叩く
止水栓に溝がある場合は、ハンマーで軽く叩くことにより回せることがあります。
マイナスドライバーを止水栓の溝に当て込み、柄をハンマーで軽く叩くと振動で内部のサビや汚れが落ちてスムーズに動くことがあります。
ただし、ハンマーで強く叩きすぎると内部の部品がずれたり、部品自体が破損したりする可能性が高いです。
あくまで軽くハンマーで叩いて、止水栓の回転がよくなるかを確認しましょう。
数回叩いても動きがよくならない場合は、別の対処法を試すのがおすすめです。
作業するときの注意点
トイレの止水栓で作業を実施する際は、以下5つのポイントに注意しましょう。
- 2次災害にならないように大元の止水栓を閉めておく
- 止水栓を回す方向に間違いがないか確認
- ねじ穴がなめてしまわないように注意
- 給水管を破損しないように気を付ける
- ハンマーを使う場合は傷を付けないように注意
それでは、具体的に注意すべき部分について解説します。
2次災害にならないように大元の止水栓を閉めておく
トイレの止水栓で作業を行う場合は、大元の止水栓は閉めておきましょう。
大元の止水栓を止めておくことで、止水栓からトイレタンクまでの給水がなくなるため水漏れの心配がなくなります。
万が一、給水管や止水栓を破損してしまっても「水が噴き出す」ことは無くなります。
また、大元の止水栓が止まっていない状態でトイレの止水栓を開閉してしまうと、タンク内の水が溢れる2次災害が発生する可能性が高いです。
タンク内の水を調整するためにも、事前に大元の止水栓を止めてから作業を開始しましょう。
止水栓を回す方向に間違いがないか確認
トイレの止水栓で作業する際は、回す方向に間違いがないか確認しましょう。
止水栓の回し方や方向は、種類や形状によって異なります。
トイレの止水栓ごとの回し方は、以下の通りです。
外ネジタイプ:時計回りで「止水」・反時計回りで「給水」
内ネジタイプ:時計回りで「止水」・反時計回りで「給水」
※溝が突き出ていないことが外ネジとの違い
ハンドルタイプ:時計回りで「止水」・反時計回りで「給水」
※工具不要で開閉できる
どのタイプの止水栓でも時計回りで「止水」・反時計回りで「給水」が基本となっており、必要な工具や回し方に違いがあります。
■時計回り(右回り)
■反時計回り(左回り)
外ネジ・内ネジタイプでは、開閉時にマイナスドライバーが必要です。
特に内ネジタイプは溝が深く幅が広いため、水栓用ドライバーで対応すると良いでしょう。
ハンドルタイプの止水栓は開閉に工具を必要としないメリットがあるものの、ふとした瞬間に蛇口が回ることがあります。
普段の生活の中で、手が当たったりすることで止水栓が開閉することがあるため、作業中も手や工具が当たらないように気をつけましょう。
ねじ穴がなめてしまわないように注意
トイレの止水栓が固くて回せない場合に必要以上に力を入れてしまい、ねじ穴がなめてしまうことがあります。
ねじ穴がなめてしまうと通常よりも溝が広がり、ドライバーを差し込んでも滑って外れてしまいます。
ねじなめを繰り返すと溝が広がりすぎてねじ頭が壊れてしまい、ドライバーでは止水栓を開閉できなくなるため注意が必要です。
力を入れてもねじ穴が動かない場合はドライバーで開閉するのではなく、別の方法で止水栓を回すようにしましょう。
給水管を破損しないように気を付ける
トイレの止水栓で作業を実施する場合、給水管を破壊しないように注意しましょう。
特に止水栓や給水管が凍結している場合、急激な温度変化で破裂する危険があります。
給水管にドライヤーやお湯を当てて氷を溶かす場合は、直接かけるのではなく濡れタオルや布で覆いながら作業しましょう。
また、給水管は固定されていない事が多く、作業時の揺れで配管の継手部分に負荷が掛かります。
極力、「配管を動かさないように」慎重に作業して下さい。
ハンマーを使う場合は傷を付けないように注意
外ネジ・内ネジの止水栓をドライバーで開閉する際、ハンマーを使用して内側のサビや汚れを落とすことがあります。
ハンマーを使用して止水栓に反動を与える場合、強く叩いてしまうとねじなめや止水栓が破損する可能性が高いです。
また、強い振動によって止水栓内部の部品の噛み合わせがずれてしまい、水漏れが発生することがあります。
止水栓の開閉にハンマーを使用する際は、傷を付けないように気をつけて扱いましょう。
どうしても止水栓が回らない時は
内部の固着や部品故障によってどうしても止水栓が回らない時は、以下2つの対処法を実践してみましょう。
■水道屋さんに依頼する
それぞれ順に解説します。
トイレの止水栓ごと交換する
止水栓内部のサビや汚れを原因とした固着が発生した場合、トイレの止水栓ごと交換するのも方法の一つです。
内部の部品が劣化していると、止水栓自体を交換しなければ水漏れが改善されないことがあります。
特にパッキンが劣化している場合は止水栓を回すことで水漏れが発生するため、パッキン部分もしくは止水栓自体の交換が必要です。
部品交換で水漏れが解消したとしても、一時的である可能性があります。
止水栓は内部パーツも含めて10年程度で劣化するため、入居から10年以上経過しているならトイレの止水栓ごと交換すると良いでしょう。
止水栓の価格は¥2,000〜¥4,000程度なので下手に修理するよりも安く済むこともあります。
水道屋さんに依頼する
どうしても止水栓が回らない場合、自分で対処するのではなく水道屋さんに依頼してみましょう。
トイレの止水栓を開閉したことがない場合「部品が多すぎて何から対処したらいいのかわからない」「本当に水漏れが改善しているのか不安」などの疑問が出てくるでしょう。
トラブルが発生した状態で、無理に対処すると止水栓や給水管が破損する恐れがあります。
水道屋さんに依頼することで、専門的な知識・経験を活用して修繕対応が可能です。
もちろん水漏れの対応やトラブルが発生した原因も探ってくれるため、今後どのような対応が必要なのかについても相談できます。
自力でトイレの止水栓を回せないと感じた際は、早めに水道屋さんに依頼して対処するようにしましょう。

トイレの止水栓の交換費用
トイレの止水栓の修繕を水道屋さんに依頼したい場合でも「トイレの止水栓の交換費用ってどれくらいかかるの?」といった不安があると思います。
続いては、止水栓の価格や作業工賃の目安など費用について解説します。
止水栓の値段の目安
トイレの止水栓自体は、トイレのメーカーや止水栓の形状によって異なるもののホームセンターやネットショップで2,000円〜4,000円程度で購入が可能です。
ウォシュレット付きのトイレには分岐金具が必要となるため、プラス1,000円〜2,000円で手に入れられます。
ただし止水栓にもさまざまな規格が存在しており、自宅に設置してある止水栓と間違ったものを購入するとうまく交換できないことがあります。
止水栓の交換時はパッキンやその他の内部部品が必要となるケースが多いため、事前に何を使用するのか把握しておきましょう。
作業工賃の目安
トイレの止水栓に関する修繕を水道屋さんに依頼する場合、以下が作業工賃の目安になります。
作業内容 | 作業工賃目安 |
---|---|
調整作業・パッキン交換など | 8,800円~11,000円+部品代(パッキンなど) |
タンク内部品交換(タンク脱着なし) | 8,800円~11,000円+部品代 |
タンク内部品交換(タンク脱着あり) | 22,000円~33,000円+部品代 |
追加修理作業(上記作業に追加) | 現場見積 |
出張・見積り・キャンセル料 | 無料~5,500円 |
割増|夜間・早朝(※20:00~07:59) | 無料~25% |
上記の通り、基本的には10,000円前後の作業費にパッキンやネジなど、修理に必要な部品代が別途必要です。
トイレの止水栓を修繕する場合、壊れがちなパッキンの交換だけでも技術面での対応が求められます。
2,000〜4,000円で購入できるパッキンや1,000円程度のパッキン交換でも、上記のような費用が相場となります。
思ったより高く感じられるかもしれませんが水道屋さんの費用の多くは人件費が占めていますので、どうしても自分で修理するよりか費用が高くなってしまいます。
止水栓を正しく開閉できる場合や適切な部品を用意できる場合は、パッキン交換程度であれば自分で対応できるでしょう。
ただし、タンク内部の脱着・交換やフラッシュバルブの修繕に関しては、未経験だと対応できないケースが多いです。
小さな部品交換だけでも、トイレの止水栓は一歩間違えるだけで水漏れの原因となります。
自力で修繕が難しい場合は、できるだけ早く水道屋さんに依頼しましょう。

止水栓の固着を防ぐ方法3選
建物に入居してから止水栓の開閉を行なっていない場合、内部のサビや劣化で固着している可能性が高いです。
止水栓が固着している場合は水漏れなど緊急のトラブルが発生した場合に、すぐに開閉ができなくなり状況が悪化することがあります。
そのため、止水栓の固着を未然に防ぐことで、水のトラブルが発生してもスムーズに対応が可能です。
止水栓の固着を防ぐ方法は、大きく分けて以下の3つです。
- 定期的に止水栓を回す
- サビ取り剤で定期的に掃除する
- 古い止水栓は早めに交換しておく
それぞれ順に解説します。
定期的に止水栓を回す
止水栓の固着が発生する原因は、長期間止水栓を回していないことからサビや劣化が起きるためです。
定期的に止水栓を回しておけば、内部にサビが発生していても少しの力で回すことができます。
3ヶ月〜半年に1回程度で問題ないため、トイレの止水栓を回して固着を防ぎましょう。
また、トイレが通常の状態であれば止水栓を回した後に元の状態へ戻すことで、水漏れが発生する心配もありません。
事前に止水栓の回し方や方向を確認しておくことで、万が一水のトラブルが発生した時でもスムーズに対処が可能です。
止水栓の劣化を確認するためにも、定期的に止水栓は回しておきましょう。
サビ取り剤で定期的に掃除する
止水栓の固着はサビ取り剤で定期的に掃除すれば防げることが多いです。
定期的に止水栓を回している場合でも、普段触れることのない止水栓は年々サビの増殖や劣化が起きてしまいます。
3ヶ月前はスムーズに回せた止水栓も、掃除していなければ力を入れても回らないことがあるでしょう。
このようなことを防ぐためには、定期的に止水栓を回す際に合わせてサビ取りがおすすめです。
掃除する際は、以下の用具を準備しておきましょう。
■拭き取り用の布
■サビ取り剤
■綿棒
■マイナスドライバー(ウォーターポンププライヤー)
布を使って止水栓全体の汚れを拭き取り、可動部分に綿棒でサビ取り剤を塗り込み、馴染んだ後にネジを回します。
止水栓内部の汚れが気になる場合は、サビ取り剤を内側にも塗り込むことでサビ付きや劣化を未然に防ぐことが可能です。
1年に一回だけでもサビ取り剤で止水栓を掃除しておくことで、サビや劣化を感じさせることなく長期間利用できるでしょう。
古い止水栓は早めに交換しておく
止水栓自体が古い場合は定期的に手入れしたとしても、劣化が原因で固着することがあります。
止水栓全体がサビている場合や力を入れてもドライバーが回りにくいなら、トラブルが起きる前に交換しておきましょう。
特に築年数の古い建物だと止水栓が古いままの状態となるため、入居から数年で交換が必要になることもあります。
止水栓自体が古ければ、他の部品を交換しても結局劣化が原因で水
漏れが発生する可能性が高いです。
トイレの止水栓は水道屋さんに依頼すれば費用がかかるものの、30分〜1時間程度で交換できます。
水のトラブルが発生した後だと事後処理も含めて費用がかさむため、止水栓の老朽化を感じた場合はできるだけ早めの交換がおすすめです。
トイレの止水栓が回らないときのSNS上の声
トイレタンクの溢れを直そうと止水栓をがんばってドライバで閉めようとしているけど全くまわらないこまった 厚さが合ってないのもあるけど固すぎる 明らかにほかの人も無理くりやった痕がある
— ぐりこ (@moegiw) March 3, 2015
朝からトイレの止水栓が破裂して大洪水に成ったのを修理に
私が言える水まわりのアドバイストイレの壁から出てる止水栓(水を送る元栓)は施工から10年以上経過してたら触ってはいけない
ほとんどがメッキされた銅配管なんですが外見的に何ともなくても中が劣化してボロボロとか良く有ります pic.twitter.com/KTrGRF0m4b
— ヤバーン (@Yabarn_Jin) March 13, 2022
ワーッこんな時間に大変な⁉︎トイレの止水栓マイナスドライバーでも回らない感じですかね?水道の元栓閉めちゃうしか💦
— HY (@HoxoY) November 3, 2022
おはようございます
トイレの水漏れに気付いて朝からバタバタ
単純にパッキンの劣化だろうけども、外し方が分からない
そもそも止水栓が回らない
とりあえず9時になったら管理会社にTELです
今日も死んだ魚の様な目でお仕事行ってきます— TATCHIN/ジェントルマン (@funTATyu) September 16, 2022
「トイレの止水栓が固くて回らない」まとめ
以上、トイレの止水栓の直し方や止水栓が固着しないようにする予防法について解説しました。
本記事をまとめると以下の通りです。
- 止水栓が回らなくなる原因は固着や回す方向の間違いなどさまざま
- 水のトラブル発生中にトイレの止水栓が回らないなら、応急処置として大元の止水栓を止める
- 固くて回らない止水栓は水栓用のマイナスドライバーやハンマーによる衝撃が有効
- 作業する際は止水栓を回す方向、部品の破損、ねじ穴がなめてしまわないように注意
- どうしても止水栓が回らないなら止水栓の交換や水道屋さんに相談
- 止水栓の固着を防ぐなら、定期的にサビ取りや掃除などのメンテナンスが重要
トイレの止水栓は入居してからも触れないことが多いです。
弊社のお客様でも「止水栓なんて知らなかった」とおっしゃられることが多くあります。
水漏れなどのトラブルが発生した際に、固着や内部の破損で止水栓が回らないと水漏れの被害が拡大してしまいます。
トラブルを未然に防ぐためにも、止水栓は定期的に開閉やサビ取りなどのメンテナンスを実施し老朽化が目立つなら交換を検討しましょう。
