







食洗器はお皿を洗う必要も、水滴をふき取る手間もなくなる非常に便利な家電製品です。
50℃のお湯で食器を洗うため、雑菌の繁殖を防ぐ効果も高く衛生面でも優れています。
ですが、食洗器を導入するためには分岐水栓を取り付ける必要があります。
そこでこの記事では、食洗器の設置に必要なものや、分岐栓について詳しく解説していきます。
DIYでの分岐水栓の取り付け方法もご紹介しますので、これから食洗器を設置する予定の方やDIYが得意な方も是非ご覧ください。
【この記事を読んで欲しい人】
食洗機を導入するために必要なものは、以下の3つです。
食洗機を取り付けるためには、分岐水栓を既存の蛇口に設置しなくてはなりません。
分岐水栓とは、既存の蛇口から水の出口をもう一つ増やすための水栓です。
分岐水栓は、取り付けを行う蛇口によって適した製品が決まっています。
メーカーや蛇口の種類を確認して正しいものを選ぶようにしましょう。
食洗機の種類によっては分岐水栓を取り付けを必要とせず、食洗機を使うときに自分で貯水タンクに給水を行うタイプもあります。
食洗機を設置するためには、近くに電源用コンセントが必要です。
食洗機を使用する場合、他の家電と併用がない『専用回路』を準備する必要があります。
食洗機の使用電力は機種によって異なりますが、1000wを超えるものも少なくはありません。
他の家電を同時に使っていると、使用電力が大きすぎてブレーカーが頻繁に落ちてしまうといったトラブルが発生します。
専用回路がない場合は、コンセントの増設工事を行います。
コンセントの増設工事 | 費用目安 |
---|---|
近くのコンセントから延長 | 1万円~3万円 |
分電盤から配線を引く | 3万円~5万円 |
コンセントの増設を行う場合にかかる費用は、近くのコンセントから配線を引く場合と、分電盤から配線を引く場合とで異なります。
「食洗機に延長コードを使おう」と考えるのは非常に危険です。延長コードで使用できる電力量はおおよそ15A~20A程度です。
万が一、他の家電と同時に食洗機を使ってしまうと定格電流をオーバーして発火する恐れがあります。
食洗機を設置するときは、必ず『設置スペースを確保できるかどうか』を確認しましょう。
食洗機によってサイズは異なるため、設置スペースに応じて選ぶ食洗機も変わってきます。
食洗機を置く場合に考えられるパターンは以下の2つです。
どちらの場合も『高さ』『奥行き』『横幅』をきちんと把握しておくようにしましょう。
例として、パナソニック公式レギュラータイプの設置に必要なスペースの目安は、以下の通りです。
高さ | 65㎝以上 |
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奥行き | 26.8㎝以上 |
横幅 | 49.6㎝以上 |
蛇口との距離は58.4㎝以上離れていれば問題はありません。
調理スペースに設置する場合は、熱源から最低でも15㎝以上は離れている必要があります。
設置スペースの確保が難しい場合は、専用ステンレス置き台や狭いスペースにも設置できる『スリム食洗機』なども検討視野に入れてみましょう。
食洗機の取り付けに必要な分岐水栓の選び方が分からず、お困りではありませんか?
「食洗機は買ったけど分岐水栓はどうすればいいの?」という方のために、以下では『分岐水栓の探し方』についてご紹介します。
まずは分岐水栓を取り付けるために、ご自宅の蛇口の形状を確認しておくようにしましょう。
単水栓の場合は、パイプナットを緩めて分岐水栓を取り付けます。
単水栓を使っているご家庭で食洗器を導入する場合は、より利便性を高めるために水栓本体を交換するのもおすすめです。
キッチンではシングルレバータイプの蛇口が主流となっているので、単水栓自体が老朽化している場合は、水栓本体の交換も検討してみましょう。
壁付き水栓の場合は、ハンドル部分ではなく水栓本体に分岐水栓を取り付けを行います。
また、分岐水栓を取り付けた反対側には『つぎて』を取り付ける必要があります。
シングルレバー水栓の場合は、カートリッジを取り外して分岐水栓を取り付けるだけです。
食洗器への給水が可能になるため、見た目や使い勝手にも影響をそこまで与えることはありません。
ツーハンドル混合栓に分岐水栓を取り付ける場合は、注意が必要です。
片方のハンドルの位置が高くなるため、使い勝手がこれまでと大きく異なってしまいます。
分岐水栓を取り付けて食器洗いが楽になっても、蛇口から水を出すときにわずらわしさを感じてしまうかもしれません。
自宅の蛇口に対応する分岐水栓を探すときには必ず『蛇口の品番を確認』する必要があります。
以下では、自宅の蛇口に合う分岐水栓の探し方についてご紹介します。
キッチンに取り付けている蛇口のメーカーや品番を調べるには、水栓の根本に貼られている製品番号ラベルを確認します。
水栓本体が老朽化してラベルが剥がれている、文字が擦れて見えない場合は、取扱い説明書で製品番号を調べましょう。
水栓本体の取扱い説明書もない場合は、キッチン設備のメーカーをチェックしてみましょう。
キッチンの水栓は、キッチン設備と同じメーカーで統一されている可能性もあります。
水栓本体を以前交換したことがある場合は、キッチンの設備と水栓本体のメーカーが異なることもあるので注意してください。
蛇口の品番やメーカー名がどうしても分からない場合は、『分岐水栓サポートデスク』を利用するのもおすすめです。
分岐水栓サポートデスクは、食洗器の取り付けを行うために必要な分岐水栓の品番を教えてくれるPanasonicのサービスです。
既存の蛇口の『レバーハンドル部』『吐水口部』『水栓全体』の写真をサポートセンターに送ります。
水栓本体の品番シールが剥がれていたり、取扱い説明書をなくして蛇口のメーカーや製品番号が分からない場合にご活用くださいね。
食洗機の分岐水栓を取り付けるときは、『給水と給湯のどちらに取り付けるか』決めておく必要があります。
食洗機に直接給湯することで、食洗機でお湯を温める時間を短縮でき、電気代の節約にもなります。
また、給湯側に分岐水栓を取り付けるときは、給湯器の設定温度に気を付けるようにしましょう。
高温のお湯を流してしまうと、給湯器が故障することもあります。
食洗機の分岐水栓に繋げる給湯器の設定温度は、45℃~60℃程度が目安です。
給湯器の設定温度は食洗機のメーカーや種類によって異なるため、メーカーの公式サイトや取扱い説明書で必ず確認しておくようにしましょう。
寒冷地の場合は、給湯するためのガス代が高くなってしまう可能性があります。
食洗機を設置するために必要不可欠な分岐水栓をDIYで取り付けできれば、食洗機自体を自分で設置することが可能です。
業者に依頼すると作業費用がかかるため、できるだけ余計なコストをかけずに自分で食洗機を設置したいとお考えの方も多いかもしれません。
以下では、『分岐水栓の取り付け手順と注意点』に焦点を当てて詳しくご紹介していきます。
DIYでの食洗機の取り付けを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
分岐水栓を自分で取り付けることは可能です。
ただ、分岐水栓の取り付けをするときには既存の蛇口を分解する必要があります。
水栓本体が老朽化している場合や、パッキンやバルブカートリッジが劣化している場合は、注意が必要です。
分岐水栓取り付け時の分解作業によって水漏れが起こったり、ハンドルに不具合が出るリスクも考えられます。
『ツーハンドルタイプ混合水栓』『シングルレバー混合水栓』の場合は、内部部品の交換も同時にしておくと安心です。
蛇口本体が老朽化している場合は、蛇口本体の交換も検討しましょう。
以下では、分岐水栓を自分で取り付けるために必要な工具と、具体的な取り付け手順をご紹介します。
実際にイメージして「自分で取り付けるのが難しそうだな…」と感じる場合は、水道修理業者へ依頼することも検討しましょう。
分岐水栓の取り付けには、以下の工具が必要です。
必要な工具は、分岐水栓を取り付ける水栓本体のタイプによって異なります。
取り付けを行う分岐水栓は、水栓本体に貼られた製品番号シール、もしくは取扱い説明書を確認して、正しいものを選ぶようにしましょう。
製品番号は英数字が羅列されていて、似たような製品が多いです。
誤った製品番号の分岐水栓を購入してしまわないように気をつけてくださいね。
分岐水栓の取り付けは、以下の手順で行います。
キッチンに設置されている蛇口は『『ツーハンドルタイプ』『シングルレバータイプ』の2つが一般的です。
ハンドルの下にあるスピンドルと、コマパッキンを触ったときに手が黒くなったときは、コマパッキンが劣化しているサインです。
今は問題がなくても後々、水漏れが発生する可能性が高いので新しいものに交換しておくと安心です。
ツーハンドル混合水栓に分岐水栓を取り付ける際の手順は、以下の通りです。
シングルレバー混合水栓に分岐水栓を取り付ける際の手順は、以下の通りです。
シングルレバー混合水栓を設置してから長年経過しているときは、カートリッジの劣化が考えられます。
分岐水栓の取り付けを行うときに併せて、新しいカートリッジに交換しておくと安心かもしれません。
劣化したカートリッジの取り外しを行ったことが原因で、水漏れやレバーを操作しにくいなどのトラブルが起こることもあります。
分岐水栓を取り付けるときは、『分岐水栓の向き』と『給水ホースの長さ』に注意する必要があります。
この2つの注意点をきちんと意識しておかないと、食洗機を適切に取り付けできなくなってしまうので注意しましょう。
分岐水栓を取り付けるときは、分岐水栓の向きに注意しましょう。分岐水栓の種類によっては、取り付けできる向きが固定されているものがあります。
分岐水栓の向きが食洗機を設置する場所に適していないと、給水ホースの長さが足りないといった失敗に繋がる可能性もあります。
例として、食洗機を左側に設置したいと考えたとします。ですが、分岐水栓の向きが右側に固定されていると、ホースが折れ曲がった状態で食洗器を設置することになってしまいます。
分岐水栓を取り付けるときは、必要な給水ホースの長さを確認しておくようにしましょう。
給水ホースが短いと、食洗機の置場所に困ってしまうことになります。また、給水ホースが長すぎても途中で歪んでしまうことがあります。
必要な給水ホースの長さを確認するためには、食洗機を設置する場所から分岐水栓までの長さを見ます。
分岐水栓の給水ホースの長さが足りない場合は、別売りのホースに交換もしくは延長ホースを取り付けて対処します。
食洗機のメーカーや型番を確認して、対応しているものを購入しましょう。
以下では、食洗機を実際に設置するときに注意するべきポイントと、食洗機を設置する方法についてご紹介します。
食洗機を設置するときは、以下の5つのポイントを必ずチェックしましょう。
食洗機を設置場所を決めたら、分岐水栓に取り付けた給水ホースが届くかどうかを確認します。
給水ホースの長さが短い場合は、延長ホースを購入して継ぎ足して対応しましょう。
食洗機の設置箇所からシンクまで、排水ホースが届くかどうかを確認します。
排水ホースは大体1mのものを購入するのがおすすめです。
排水ホースが長い場合はカットして調整できますが、ホースの途中で切ってホースジョイントで接続すると、水漏れが起きる可能性もあります。
排水ホースが短い場合は、メーカーに対応した延長ホースを取り付けて対処しましょう。
食洗機を設置する場所は、水平で安定している場所に設置する必要があります。
食洗機は運転時に多量の水で洗浄を行うため、相当な重量と振動を伴います。
設置場所が安定していないと食洗機本体がガタついて、正常な運転を行えません。
最悪のケースでは、食洗器本体がガタつくことが原因で、水漏れが発生するリスクもあります。
食洗機を設置するときは、必ずコンセントが届くかどうかをチェックする必要があります。
コンセントまでの距離が離れていると、なにかの拍子で電源プラグが抜けてしまうこともあるので注意してください。
食洗器を設置するときは、食洗器の扉が開け閉めできるかどうかも重要です。
横幅と奥行きに余裕があっても、食洗機の正面に十分なスペースがないと扉の開閉がスムーズに行えません。
食洗器の扉の開閉がスムーズに行えないとせっかくの食洗器があっても、煩わしさを感じるようになってしまいます。
分岐水栓の取り付けを行って食洗器の設置場所を決めたら、後は給水・排水ホースとコンセントを接続するだけです。
以下では据え置き・卓上食洗器の取り付け方法をご紹介します。
まずは給水ホースで、既存の蛇口に設置した分岐水栓と、食洗器に接続しましょう。
ワンタッチタイプの給水ホースをつなぐときは、『カチッ』っと音がするまでしっかりと押し込んで固定するようにしてください。
給水ホースが正しく接続されていないと、分岐水栓から給水を行うときに水漏れが起きてしまいます。
食洗機の排水ホースは、シンクにしっかりと固定するようにしましょう。
排水ホースを固定していないと、食洗機が排水を行うときにホースが暴れて、シンク外に水が飛び散ってしまう原因になります。
食洗機などの水まわりで使う家電製品は、必ずアース端子を繋ぐ必要があります。
アース端子は、家電製品が漏電してしまった場合の感電防止のために設置します。
アースをきちんと繋いでいれば、万が一の場合でも地面へ電気を逃がして、感電による被害や食洗機の故障を防ぐことができます。
分岐水栓の取り付けは、水道修理業者に依頼することもできます。
分岐水栓の取り付けは難易度が高いものではありませんが、以下の場合は水道修理会社に相談することをおすすめいたします。
蛇口自体が老朽化している場合は、分解したときに水漏れが発生するリスクがあります。
自分で分岐水栓の取り付けを行うことが難しいと感じる場合は、業者に依頼して確実に取付けてもらうのが、もっとも安心出来る方法かもしれません。
分岐水栓の取り付け | 10,000円~15,000円前後 |
---|---|
食洗機本体の設置も同時に依頼 | 20,000円~30,000円前後 |
作業料金や基本料金は、水道修理業者によって大きく異なります。
実際に分岐水栓の取り付けを依頼する場合は、事前に提示される見積もりを確認して相場を比較するようにしてくださいね
水道修理業者は全国に数多く存在しますので、水道修理業者の選び方にも注意する必用があります。
以下では、水道修理業者を選ぶときのポイントについて大きく分けて3つご紹介します。
水道修理業者を選ぶときは、アフターフォローがしっかりと整っている業者を選ぶと安心です。
水道修理業者は水まわりに関するプロですが、実際の施工完了後に設置ミスにより水漏れやその他のトラブルが発生することもあります。
アフターフォローがしっかりとしている水道修理業者なら、一定期間内は電話1本ですぐに駆け付けて無料で対応してくれます。
水の救急隊では、修理後に万が一のトラブルがあった場合、受付窓口にお電話いただければ迅速に対応させていただきます。
水道修理業者に依頼するときは、修理に必要な料金設定が分かりやすい業者を選ぶようにしましょう。
基本的に水道修理業者に依頼するときは、『作業料金+基本料金+部品代+その他の費用』=トータルでかかる費用になります。
分岐水栓の取り付けを行う場合の内訳を確認して、追加費用が発生する可能性や、その他の工事の必要性を把握しておくことが大切です。
例え基本料金がキャンペーンで0円になっていても、作業料金が相場よりも高く設定されているケースも多いです。
時間に余裕がある場合は、見積もり料金が無料の水道修理業者をいくつかピックアップしておきましょう。
水の救急隊では、出張費・見積費用も無料でお伺いさせていただきます。
水道修理業者に依頼するときは、水道局指定工事店の中から選ぶのも重要なポイントです。
水道局指定工事店には、『給水装置工事主任技術者』の国家資格を有しているスタッフが在籍しています。
給排水設備を適切に設置することができる証で、幅広い業務内容に対応しているのが特徴です。
分岐水栓の取り付けを安心して任せるためにも、水道局指定工事店の中から業者を選ぶようにしましょう。
水の救急隊では、もちろん水道局指定工事店が修理に対応させていただきます。
以下では、分岐水栓の取り付けに関するよくある質問についてまとめています。
分岐水栓の選び方や、分岐水栓の取り付け方に疑問がある方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
分岐水栓とは、現在設置されている蛇口に水の出口をもう1つ追加するための部品です。
食器洗い乾燥機で使う水や、お湯を供給するために取り付ける必要があります。
食洗機を購入してもセットで付いてこないので、別途購入します。
水道の元栓は戸建ての場合、玄関外の地面に埋設されているのが一般的です。
『量水器』『止水栓』『水道メーター』などと刻印された長方形の金属製、もしくはプラスチック製のフタがあるはずです。
このフタを開けると、水道メーターの横に家全体への給水をコントロールするバルブが設置されています。
バルブを時計方向に回すと給水を一時的に止めることができます。
ただし、バルブを閉めている間は家全体の蛇口から水が出なくなります。
台付きタイプのシングルレバー混合水栓の1部の製品には、分岐型のキッチン水栓があります。
この分岐型のキッチン水栓には、もともと水栓自体に『分水孔』とよばれるものがあり、分岐水栓の取り付けを必要としません。
この場合は分気孔アダプターと呼ばれる部品を取り付けて食洗機に接続する必要があります。
この記事では、食洗機の取り付けに必要な分岐水栓の選び方や、取り付け方法・注意点について詳しくご紹介しました。
分岐水栓を自分で取り付けるときは、既設の蛇口のメーカーや製品番号をしっかりと確認して、対応しているものを選ばなければなりません。
場合によっては分岐水栓を自分で取り付けるのが難しいケースや、水栓本体に分岐水栓を取付けできないようなケースもあります。
この記事でご紹介した内容で、分岐水栓の取り付けに関して不安に感じることがあれば、まずは水道修理業者に相談してみるようにしましょう。
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水の救急隊なら即日対応可能です!
口コミや実績から水道修理業者を比較しよう
水道修理業者を判断する材料として、口コミサイトや公式サイトの修理実績などを確認するのもおすすめです。水道屋さんの口コミをまとめたサイトも多くあるので、そちらを確認したり、SNSを確認するのもいいかもしれません。
地域密着型の修理業者を選べば安心
一刻を争うような水のトラブル発生している場合、水道修理業者をじっくり選んでいる場合ではないと思われる方もいるかもしれません。そんな時は、地域密着型の水道屋さんを選ぶといいでしょう。家の近くの水道修理業者を見つけておけば、早ければ30分以内に修理を始めてもらえるかもしれません。
近くの水道屋さんなら市区町村単位で近くの水道屋さんを探すことができます。
もちろん水の救急隊なら年中無休で24時間、全国対応可能です。
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