鍵付きの蛇口に交換するメリットとオススメの蛇口を紹介|いたずら防止にも!


断りもなく近所の人に勝手に水を使われていたり、水を出しっぱなしにされるなどのイタズラにお困りではありませんか?
この記事にたどり着いている方は、外の蛇口でお悩みがあると思います。
そんな方におススメなのは、立水栓や散水栓を『鍵付きの蛇口に交換する』ことです。
鍵付きの蛇口に交換することで、盗水被害や水道を勝手に使われるなどのイタズラを防止できます。
この記事では『鍵付き蛇口』について詳しくご紹介しています。
現在設置している蛇口から鍵付きの蛇口に交換する作業は、比較的簡単に行うことができます。
これらの被害を見逃していると、その行為はどんどんエスカレートしてしまうリスクもあるため、ぜひ最後までご覧ください。
【この記事を読んで欲しい人】
- 玄関先の蛇口を勝手に使われて困っている
- 庭先の蛇口にイタズラされる
- 留守中に軒先の蛇口を使われている可能性がある
- 毎月の水道料金がなぜか高い
- 鍵付き蛇口に交換したい
鍵付き蛇口とは?


『鍵付き蛇口』は水栓本体の上部にハンドルがついておらず、鍵を差し込んで左右にひねることで吐水と止水の操作ができるタイプの蛇口です。
一般的には『共用水栓』という名称で呼ばれています。
ハンドル代わりとなる鍵を使わないと操作できないため、水の盗難・イタズラを防止することができます。
共用水栓の鍵はホームセンターなどでも購入できるため、もし鍵を失くしてしまった場合でも汎用品を使えば大丈夫です。
TOTOの鍵付き蛇口は独自のサイズなので、汎用品の鍵では使用できない特徴があります。鍵を失くした場合は、TOTOの共用水栓用の鍵を購入しなければなりません。
より高い盗水防止効果がある鍵付き蛇口の種類
1つ心配なのが「共用水栓用の鍵を購入されたら意味がないんじゃないの?」ということですよね。
確かにその通りなのですが、鍵付き蛇口にしているだけでも防犯に気を付けている家だと相手に連想させられる抑止効果があります。
通常の鍵付き蛇口よりも防犯効果を高めたいという方には『首長鍵式の共用水栓』がおすすめです。
従来の共用水栓は、細めのペンチなどを使えば簡単に開けることが可能です。
首長タイプはペンチが届かないため、従来の共用水栓と違って簡単に開けることができません。
水道を勝手に使われた場合に知っておきたいこと
自宅の蛇口を無断で使用されたり、イタズラされたりしたときに「ただ水を使われただけ」だと思ってはいけません。
勝手に他人の敷地内に入ることは立派な犯罪です。
蛇口を開けるために勝手に敷地内に入り込んでいるため『住居侵入罪』が成立します。
実際に2020年の9月大阪では不特定多数の屋外水栓の蛇口を勝手に開けて水を流しっぱなしにさせる事件が起きています。
屋外水栓では無断使用やイタズラを防ぐために、蛇口の取っ手のハンドル部分を取り外せるようにしているご家庭も多いです。
しかし、犯人はわざわざ同じ形状のハンドルを入手し犯行を行っていました。
このようなストレス発散を目的とした犯罪は、徐々に行為がエスカレートしてしまう危険性もあります。犯行から大切な自宅を守るためにも、誰でも簡単に蛇口を使用できない環境にしておくことは大切です。
鍵付きの蛇口にするメリット


街中を歩いていると、店先などで鍵付きの蛇口を見かけることも多いですよね。
蛇口を使うときに専用の鍵がないと使うことができないのに「なんでそんな面倒くさい蛇口使ってるの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
鍵付きの蛇口にするメリットは、以下の2つです。
イタズラ防止
鍵付きの蛇口にすることで得られるメリットの1つは、イタズラを防止できることです。
例として家を留守にしている24時間の間、立水栓の蛇口が全開で放水されていたとしましょう。
お住まいの地域や時間帯によって水圧など多少の差がありますが、一般的なご家庭だと1時間の放水量は1㎥です。
わずか1時間の間にお風呂5杯分(一般的な浴槽が一杯200Lで換算)の水が流れている計算になります。
つまり、1時間あたり303円、24時間で7,272円の水道料金がかかってしまいます。
基本的に自宅の敷地内で流れた水は、気付きにくい漏水でもない限り支払いの義務があります。
こう考えると泥棒に7,272円盗られているのと変わりはないため、事の重大さがよく分かるかと思います。
盗水防止
自宅の軒先に設置している立水栓が、許可なく誰かに使われているという盗水被害はかなり多いです。
とくに多いのが、近所の誰かが勝手に敷地内に侵入して、無断で水道を使用し立ち去るという被害です。
自宅に誰もいない時間帯があるご家庭の場合は、被害が発覚するのが遅れてしまうこともあります。
近所の方とトラブルになるリスクを避けたいという思いから、注意できず泣き寝入り状態になっている方もいらっしゃるかもしれません。
ただ1つ言えることは、『盗水は立派な犯罪』だということです。
勝手に蛇口を使われる被害に遭われている方は、早急に鍵付き蛇口に交換することをおすすめします。
おすすめの鍵付き蛇口をご紹介


鍵付き蛇口には、様々なタイプが販売されています。
以下では、おすすめの鍵付き蛇口をいくつかご紹介します。
従来型の共用水栓~カクダイ 共用万能ホーム水栓 かぎ式 13 7015B~
一般的な共用水栓の1つで、鍵を差し込んで左右に回すことで吐水と止水の操作を行います。
このタイプは、水栓本体のセットです。
『SANEI 水栓補修部品 共用水栓上部 カギ式 呼び13水栓用 PR16AS-13』などは、水栓本体ごと交換しなくても上部だけ交換すれば鍵付き蛇口として機能します。
ご自宅の単水栓を手軽に鍵付きタイプの蛇口にしたい方におすすめです。
いつでも持ち歩けるキータイプ~ 鍵付き蛇口キー付き水栓
従来の共用水栓は汎用型の鍵で開けることができますが、より高い盗水防止効果を発揮できる専用キー付きの蛇口です。
自転車の鍵のようにコンパクトなタイプの専用キーを使って操作を行うことができます。
鍵が根元から折れてしまったり、失くしてしまうと蛇口の操作を行えないというデメリットがあります。
首長共用水栓~カクダイ 共用万能ホーム水栓 首長かぎ式 7015BL~
『首長共用水栓』は、従来型の共用水栓よりも盗水防止効果が高いという特徴があります。
この首長共用水栓は、ペンチなどを使っても先端が操作部分に届かない構造になっています。
鍵部分が短い従来式の鍵付き蛇口よりも、盗水防止効果が高い蛇口を探している方におすすめです。
鍵のみの販売はされていないため、鍵をなくした場合は水栓とセットで購入する必要があります。
ダイヤルキー付きの蛇口~MIZSEI 鍵錠付き蛇口 ミズロック横水栓151型 AT151~
あまり見かけない形のダイヤルキー式の共用水栓です。玄関横などの、屋根付き場所への設置が適しています。
あらかじめ設定したダイヤルの数字に合わせることで、止水操作が可能になります。
基本的に雨ざらしになりやすいため、ダイヤル部分がサビ付き固着してしまうというデメリットがあります。
蛇口はそのまま鍵を付ける盗水防止カバー~なないろ館 屋外水道 蛇口ロック水栓
既設の蛇口を交換することなく金属製のカバーを取り付けるだけで、蛇口の不正使用を防ぐ盗水防止カバーです。
鍵が壊れても市販の南京錠へ交換することができるため、汎用性が高く扱いやすい商品です。
蛇口を締めた後はカバーを取り付ける作業が必須のため、頻繁に蛇口を使うという方は若干わずらわしさを感じるかもしれません。
鍵付き蛇口に交換する方法


鍵付き蛇口への交換作業は、『ハンドル部分のみを交換』『水栓本体ごと交換』の2パターンに分かれます。
ハンドル部分のみを交換するよりも、セットになった本体ごと交換する方が簡単に行うことができます。
ただし蛇口本体が古くなっている場合は、水栓本体ごと交換するようにしましょう。
以下では、それぞれの鍵付き蛇口の交換手順をご紹介します。
既存の蛇口を鍵付きハンドルに交換する方法(単水栓のハンドル交換)
現在、取り付けられている蛇口をすべて交換することなく、上部のハンドル部分のみを鍵付きにできます。
一般的なハンドル部分の交換と同じなので、交換作業は簡単です。
共用水栓部品は一部の特殊な水栓や、メーカーによって取り付けができないことがあります。
部品を購入するときは、必ず既設の蛇口の種類に合わせた商品を購入しましょう。
一般的な部品は下から『スピンドル』+『パッキン受け』+『三角パッキン』+『パッキン押さえ』+『鍵』で構成されます。
ハンドル部分を鍵付きにする交換手順は、以下の通りです。
本体ごと鍵付き蛇口に交換する方法
水栓本体を交換するときには以下のものを準備します。
シールテープは必ず時計回りに巻き、緩まないように巻き付けていきます。
巻き付ける目安は6~10回です。巻き付け終わったら指で押してネジ山に馴染ませましょう。
蛇口を取り付けるときに調整で逆回しに回してしまうと水漏れの原因になります。
水漏れした場合は、再びシールテープを1から巻き直します。
自分で蛇口交換が難しい場合には水道業者に依頼するのがおすすめ


鍵付き蛇口の交換はDIYでも行えますが、力任せに水栓を取り外したりすると、給水管を傷付けてしまう恐れがあります。
また、取り付け方法が適切でないと、水漏れが発生して二度手間となってしまいます。
蛇口の部品や水栓本体を交換するのが難しい場合は、無理をせずプロの水道業者に依頼しましょう。
水道業者に依頼する場合は、水道局指定工事店に依頼することをおすすめします。


蛇口の交換費用の目安
業者によって費用は異なりますが、蛇口の部品交換は6,000円~10,000円程度が費用の目安です。
水栓本体(単水栓)を交換する場合は、10,000円~15,000円程度の費用がかかります。
選ぶ水栓によっても部品代が異なります。費用を抑えたい方は共用水栓の上部部品だけを交換するのがおすすめです。
sns上の鍵付きの蛇口に交換に関する感想や口コミ


もし、気になるようなら修理業者についでに蛇口の交換をお願いしても良いかも?一応、鍵付き水栓はホームセンターとかにもあるので自分で交換する事も可能です。
自分、元水道屋なので何か気になれば相談してみてくだされ。
— 一角獣盾のオルシュファン (@deep70959621) March 14, 2022
親の実家の庭の蛇口交換中
全身蚊に刺されてやばい(特に腕)
詳しい経緯は省略するけど、隣の家のやつがその蛇口から水くすんでるらしいから鍵付きのやつに交換する(朝から作業してて暑すぎて死にそう)— ゆう@最近になってエペ、初ハンマー取れた男 (@ichijo_hotaruy) July 3, 2021
屋外に水道があるんですが、鍵付きの蛇口に交換したいのですが、簡単に素人でも交換出来るのかなぁ(´・ω・`)?
— 貴ちん♪参上 (@E5gqsfjNp4xyjkM) May 24, 2019
SBOKさんは器用ですね。@sbok_: 私はネットで購入して自分で交換しましたが、特殊な構造ではなく一般的なドアノブなら鍵付きの丸ノブでもレバー式でも簡単に交換できますよ。ドアの建て付けや水道の蛇口交換とかも自分でやってしまいます。その方が安くて早いから(笑)。
— Katsuei, dad of Chie (@katsuei_sgy) April 12, 2015
おぉ!さすがですね。有刺鉄線巻くくらいしか思いつかなかった(´Д` ) RT @lenolife: @_8_8 敷地の前の道路に止水栓があると思うので閉めて下さい!それから蛇口を交換したら良いだけ!ナフコに鍵付き蛇口売ってないかね?
— イケテツ (@iketetsu18) August 13, 2011
まとめ


この記事では『鍵付き蛇口』について詳しくご紹介しました。
自宅の敷地内に勝手に入って、無断で水道水を使うなんて許せない行為ですよね。
被害を未然に防ぐためにも、今できる対策をしっかりと行うことが重要です。
前述しましたが最後に、鍵付き蛇口にしているというだけで、防犯に気を付けている家だと相手に連想させる抑止効果があります。
大切なご自宅を守るためにも、ぜひ鍵付き蛇口の取り付けを検討してみてくださいね。