



お湯を供給する給湯器は、日常生活に欠かせない設備です。
しかし、突然給湯器の燃焼ランプがつかなくなるといったトラブルが発生することがあります。
給湯器の燃焼ランプがつかないとお湯を利用することができないため、非常に困ってしまいますよね。
給湯器にトラブルが発生すると焦ってしまいがちですが、まずは落ち着いて冷静に対処するようにしましょう。
本記事では、「給湯器の燃焼ランプがつかない原因」について詳しく解説し、自分でできる対処方法をご紹介します。
併せて電源や点火部品の確認、ガス供給の異常の確認など、一般的な原因とそれに対する具体的な対処法を順を追って説明します。
【この記事を読んで欲しい人】
燃焼ランプがつかないときには対処方法の前に、給湯器のランプがつかない具体的な原因について理解しておく必要があります。
給湯器のランプがつかないときには、以下3つの症状のうちどれかが起きているはずです。
以下では、給湯器のランプがつかなくなる、主な10の原因について解説していきます。
案外見落としがちな部分ですが、リモコンの電源が入っていない、もしくは給電されていないことも原因として挙げられます。
こまめに確認することが少ない部分なので、給湯器のランプがつかない場合は『まずは電源が入っていない可能性を疑ってみる』ようにしましょう。
給湯器は、給油量の開栓具合いが少ないとバーナーが着火しないようになっています。
ほとんどの給湯器では不完全燃焼防止のために、毎分2〜3L以下でバーナーが消火するようになっています。
実際に給湯栓を調整する機会は少ないかもしれませんが、家族の誰かが節水のために調整した可能性も考えられます。
給湯栓を開けて水量を増やすことで、バーナーが作動して改善されることもあります。
適切な流水量になっているか確認してみましょう。
給湯器のセンサー類が故障、もしくは不具合などの異常が起きていると、燃焼ランプがつかずにお湯が出ないことがあります。
給湯器の水量センサーに不具合がある場合は、センサーが配管に水が通っていることを感知できないためです。
給湯器は配管を通った水を水量センサーが感知して、バーナーが点火される仕組みです。
このセンサーが壊れていると点火機能が作動せず、燃焼ランプも点灯しません。
燃焼ランプが点灯しない原因として、ガス栓が閉まっている、ガス自体が来ていないことも考えられます。
ガスメーターに不具合が発生している可能性もあるため、ガス栓に問題がない場合は一度リセットを行って対処しましょう。
給湯器に給水を行うための止水栓が閉まっていると、燃焼するための水が流れないためバーナーが作動せず、燃焼ランプも点灯しません。
給湯器の止水栓がきちんと開いているかどうかを確認しましょう。
他の水道設備でも同様に水が出ないときには止水栓ではなく、家全体への給水をコントロールする元栓が閉まっている可能性があります。
水道の元栓は家の敷地外に設置されているため、反時計方向にきちんと開いているか確認してみましょう。
止水栓は反時計方向に回すと開きます。止水栓を閉めるときは反対に、時計方向に回します
給水管には凍結などを防止するために、水を抜くための水抜き栓が取り付けられています。
この水抜き栓のストレーナーに、ゴミなどが詰まって目詰まりを起こしていると、排水管に水が流れません。
ストレーナーの詰まりは、止水栓が閉まっているのと同じ状況になってしまうため注意するようにしましょう。
給湯器でお湯を沸かすための点火装置が故障していたり、不具合が発生していることが原因でランプがつかない可能性も考えられます。
バーナーなどの点火装置に異常がある場合は、リモコンにエラーコードが表示されるのが一般的です。
給湯器のリモコンにエラーコードが表示されたときは、エラーコードに応じた対処を行わなければなりません。
エラーコードが表示されている状態で無理に着火させようとすると、さらに給湯器の不具合が悪化することもあるので注意しましょう。
都市ガスの場合は、地震や長時間お湯を出し続けて異常を検知したガスメーターがガスの供給を遮断することもあります。
とくに深刻なのはガス漏れが発生している場合です。
ガスメーターの安全装置が原因で燃焼ランプがつかないときは、ガスメーターの復帰作業を行って対処します。
繰り返し同じ症状が現れる場合は早急にガス会社に連絡して、ガス漏れの調査を行ってもらうようにしましょう。
給湯器の吸気口や排気口が塞がっていると、不完全燃焼が発生して燃焼ランプが点灯しなくなってしまいます。
給湯器は屋外にあるため、給湯器本体の前に植木や物を置いている場合によくあるトラブルの1つです。
屋外に物を置いたり植木をしている場合は、給湯器本体の前に排気や吸気の邪魔になるものがないかを確認してみましょう。
給湯器のランプがつかない原因が、水温調節の場合はとくに問題はありません。
給湯器の水温調節機能が働いている場合は、一定温度に達すると自動で消火するため燃焼ランプが消えます。
給湯器にトラブルが発生したときは、以下の4つの症状から原因を絞り込んでいきましょう。
1度にたくさんの原因を疑ってしまうと特定までに余計な時間がかかってしまうこともあるので、1つずつ確認していくのがおすすめです。
燃焼ランプが消えていてもお湯が正常に出ている場合は、リモコンの液晶パネルの不具合が考えられます。
リモコンの画面全体を見たときに文字が欠けていたり、文字が一部分だけ点滅していないか確認してみましょう。
水が出るがお湯は出ない場合は、水は正常に給水されていますが、なんらかの原因で点火できない状態になっていることが考えられます。
まずはガス栓や、止水栓がきちんと開いているかどうかを確認してみるようにしましょう。
ガス栓や止水栓に問題がない場合にはガスメーターの不具合、もしくは給湯器本体に不具合が発生している可能性が疑われます。
給水されていない状況ではお湯を作り出すことはできないため、止水栓がきちんと開いているか?をまずは確認してみるようにしましょう。
水道の元栓や止水栓に問題がない場合には、給湯器本体に取り付けられている水抜き栓のストレーナーが目詰まりを起こしている可能性が考えられます。
また、給湯器本体の設置から10年以上経過している場合は、今後のトラブル防止のためにも給湯器本体の交換を検討をおすすめします。
燃焼ランプがついたり消えたりする場合に考えられるトラブルは、以下の3つです。
給湯器本体になんらかの点火不良が発生していると、給湯器の正常な運転が難しくなります。
点火不良の原因が点火装置の故障やセンサーの不具合で発生していると、リモコンにエラーが表示されているはずです。
リモコンのエラー警告を無視して点火を続けてしまうと給湯器本体の故障だけでなく、漏電や火災のリスクも高まってしまいます。
ガス漏れが発生している場合は、早急にガス会社に連絡をして対応してもらうことが大切です。
給湯器のランプが点滅している原因をある程度特定できたら、次はその原因に応じて適切に対処していきましょう。
以下では、自分でできる給湯器のトラブル対処方法についてご紹介します。
給湯器の不具合が原因で燃焼ランプがつかないときには、リモコンのエラーコードが表示されます。
リモコン画面に数字が表示された場合は、無理に給湯器の運転を行わずに原因を特定して対処するようにしましょう。
こちらの給湯器のエラーコード一覧で詳しく解説されています。
1995年7月以降の大手主要メーカーの機種では、混乱を防ぐために給湯器のエラーコードは統一されています。
しかしながら、一部エラーについては独自のエラー表示となっていることもあります。
記載されているエラーコードは、取扱い説明書やメーカーの公式ホームページで必ず確認することが大切です。
エラーコードは『ふろ給湯器=3桁』『給湯専用機=2桁』の数字になっています。
この炊事を見ればおおまかなトラブルの原因と、対処方法を知ることができます。
燃焼ランプがつかないときによく出るエラーコードは、『11〜』『12〜』の2種類です。
『11=点火不良』『12=安全装置による消火』が該当しています。
リモコンの電源を入れ直してもエラーが再表示される場合は、燃焼することができない原因がどこかに発生していないか調べてみましょう。
リモコンにエラーコードが表示された場合は、リセットすることで正常な運転に戻る場合もあります。
リモコンのリセットは、以下の手順で行います。
リモコンのリセットを行えば、雨風などの一時的なトラブルが原因のエラー表示を解消できます。
ですが、一時的なトラブル以外の原因の場合は、根本的な原因を解消できていないと意味がありません。
エラー表示が出たときと同じ操作を行って、再びエラーが発生した場合には安全のために使用を注意し専門業者へ依頼しましょう。
給湯器の燃焼ランプがつかないときは、まずはリモコンと給湯器本体の電源が入っているか確認することが重要です。
電源が入っているのに燃焼ランプがつかない場合は、電気系統にトラブルが発生している可能性も考えられます。
電気系統のトラブルが発生している場合は自分で対処することはできないので、必ず専門の業者に依頼するようにしましょう。
給湯器の電気系統にトラブルが発生したときには、以下の修理業者に依頼するのが一般的です。
もっとも早く対応してもらえるのは、緊急性の高いトラブルに対応してくれる電気工事業者です。
給湯器の設置業者は、給湯器のトラブルに関して専門的な知識を有しています。
給湯器メーカーは、日程調整が必要なために対応までに時間を要しますが、自社製品のトラブルに関してはすべて対応可能です。
給湯器の水は出るがお湯だけが出ない場合、ガス栓がきちんと開いているか確認しましょう。
ガス栓が開いているのにトラブルが発生しているときには、ガスメーターをチェックします。
以下では、給湯器からお湯が出ない場合のチェック項目を順にご紹介します。
マイコンメーター(ガスメーター)を確認すると、赤く点滅することがあります。
マイコンメーターには安全のための機能も備わっており、ガス漏れや圧力に異常が発生した場合はガスを遮断します。
それ以外にもガスを長時間使用したときや、地震などが発生したときにも遮断されマイコンメーターが赤く点滅します。
以下では、マイコンメーターの復帰手順を解説します。
マイコンメーターが赤く点滅している場合は、リセット操作を行って復帰させます。
ガス漏れなどの異常がない場合は、手順に従ってマイコンメータを復帰させることで、ガスが使えるようになります。
ガスメーターのエラーが改善されず同じ症状を繰り返す場合は、早急にガス事業者へ連絡して点検してもらうようにしましょう。
マイコンメーターはガスの流れに不自然な点を感知すると、自動的にガスを止める仕組みになっています。
明らかにガス漏れの臭いがする場合は、すぐに給湯器や他のガス機器の使用を中止してガス会社か給湯器メーカーに連絡するようにしてくださいね。
給湯器まで水がきちんと来ているかを確認します。
水道が来ているかどうかは、元栓と止水栓をチェックする必要があります。
以下では、給湯器から水もお湯も出ない場合のチェック項目を順にご紹介します。
給湯器だけでなくトイレやキッチンなどでも水が出ない場合は、水道の元栓が閉まっている可能性があります。
普段は回すことのない元栓ですが、ご家族の誰かが元栓を閉めたままにしているかもしれません。
または、水道の元栓をイタズラによって閉められていることもあります。
集合住宅の場合は、玄関近くの鉄扉の中(水道メーターの横)、戸建ては敷地内の地中に設置されているのが一般的です。
給湯器のお湯も水も出ない場合は、給湯器本体の止水栓が閉まっている可能性が考えられます。
給湯器の止水栓も元栓と同様に、つまみを反時計方向に回せば開けることができます。
給湯器トラブルの原因が配管からの水漏れの場合は、早急に水道修理業者に依頼しましょう。
配管の水漏れはシールテープを使って対処することができますが、あくまで一時的な応急処置にしかなりません。
配管からの水漏れを放置すると、漏水被害や漏電による火災のリスクも高まるため、注意するようにしましょう。
給湯器の配管が凍結している場合は、そのまま放置すれば自然と解凍されるため問題はありません。
ただ、凍結が原因で水漏れや配管の破裂が発生してしまう危険性も考えられます。
給湯器が凍結している場合は、これらのトラブルを防止するためにも水道修理業者に依頼して、根本的な対策や改善を行ってもらうことをおすすめします。
給湯器本体の吸気口と排気口が塞がれていないか確認しましょう。
自宅の外に設置されている給湯器を確認する機会は少ないため、長年放置した草木が生い茂っていることもあります。
枯葉などを放置すると火災などの原因にもなりかねませんので、ごみや葉っぱが挟まっている場合はすぐに取り除くようにしましょう。
給湯器周辺には物を置かないのが鉄則です。
家の側面に設置している給湯器周辺は環境的にもゴミなどが溜まりやすく、日常の中で小まめに掃除する部分ではありません。
トラブルを防ぐためにも、定期的に給湯器周辺の草木が干渉していないか?ゴミが溜まっていないか?をチェックするようにしてくださいね。
解決が難しく自分で対処することができない場合は、給湯器メーカーに相談するようにしましょう。
お使いの給湯器の側面に貼られた製品シールを確認して、カスタマーサポートに連絡を行います。
給湯器の機種名や製品番号を聞かれることもあるため、給湯器の製品シールをスマホで撮影しておくと安心です。
給湯器トラブルはある日突然起こるため、あらかじめ知っておくことで焦らずに対応することができるかもしれませんね。
以下では、給湯器の燃焼ランプがつかないときによくある質問についていくつかまとめています。
給湯器にはイグナイターと呼ばれる着火を行うための部品があり、ガスに火花を発生させて燃焼を行います。
このイグナイターが制御基板の故障、電極の劣化、湿りなどの不具合を起こすと燃焼できなくなります。
また、それ以外ではガスや水の供給に関するトラブルが原因で給湯器が燃焼しない原因となる可能性も考えられます。
給湯器が燃焼しない場合にはいくつもの原因が考えられるため、焦らず1つずつ原因を特定して対処していきましょう。
燃焼ランプとは、給湯器を使用していることを知らせるランプです。
メーカーや機種を問わず、ほとんどの給湯器の燃焼ランプは『点灯』することが基本です。
それ以外にも床暖房や浴室乾燥を利用したり、凍結防止などの機能が働いている場合も燃焼することがあります。
普段は点灯しているのに点滅を繰り返している場合は、給湯器になんらかのトラブルが発生している可能性が考えられます。
給湯器は10年〜15年程度が寿命だとされています。
給湯器を使っていて以下のような症状がある場合は、給湯器の寿命や故障のサインかもしれません。
お湯を出すときに「ボンッ」っと大きな着火音がしたり、給湯器から煙が出るような場合は大変危険です。給湯器が不完全燃焼を起こしている可能性があります。
10年以上使用している給湯器は、ある日突然お湯が使えなくなるというトラブルがいつ起きてもおかしくはありません。
給湯器が壊れてしまうと交換までに時間がかかるだけでなく、給湯器本体をじっくり選ぶこともできないため、注意するようにしてくださいね。
バーナー部分の修理交換やガスの量を調節する弁など、燃焼系の修理費用相場は17,000円〜33,000円ほどです。
故障箇所や修理内容によっても価格は大きく異なりますが、部品代だけで2万円以上になる可能性もあります。
燃焼系の部品故障は異音や振動、動作不良などが前兆として起こることが多いため、給湯器に違和感を感じたときに早めに対処することが大切です。
スケジュールの調整や給湯器本体、もしくは部品の在庫状況に大きく左右されるため、1日〜1週間以上の日数がかかると想定しておくようにしましょう。
とくに10月〜2月は給湯器取り付けの繁忙期になるため、この時期は工事の予約が取りづらく製品自体も品薄になりやすい期間です。
給湯器の故障や不具合は気づいたときに早めに対処して、トラブルを未然に防ぐようにしてくださいね。
この記事では、給湯器のランプがつかない原因や確認点、対処方法をご紹介しました。
給湯器を設置してから10年以上が経過している場合は、いつ深刻なトラブルが発生してもおかしくありません。
いざ交換や修理が必要な状況に陥った場合に落ち着いて対応するためにも、給湯器のトラブルの原因について知っておくと安心ですよね。
ガス漏れやセンサーの故障などのトラブルが発生したときは、すぐに専門業者に依頼して適切に対応してもらうようにしましょう。
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口コミや実績から水道修理業者を比較しよう
水道修理業者を判断する材料として、口コミサイトや公式サイトの修理実績などを確認するのもおすすめです。水道屋さんの口コミをまとめたサイトも多くあるので、そちらを確認したり、SNSを確認するのもいいかもしれません。
地域密着型の修理業者を選べば安心
一刻を争うような水のトラブル発生している場合、水道修理業者をじっくり選んでいる場合ではないと思われる方もいるかもしれません。そんな時は、地域密着型の水道屋さんを選ぶといいでしょう。家の近くの水道修理業者を見つけておけば、早ければ30分以内に修理を始めてもらえるかもしれません。
近くの水道屋さんなら市区町村単位で近くの水道屋さんを探すことができます。
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